虹と雪のバラード 札幌市営地下鉄南北線
今回の北海道旅行は、1日目は札幌市内に宿泊しました。JR札幌駅からは離れたところでしたので、ここから地下鉄南北線に乗車しました。
北海道唯一の地下鉄である札幌市営地下鉄、そのうちの南北線はもっとも早く1971年に開業しました。これは、翌年に札幌で開催された冬季オリンピックにあわせてのものでした。
札幌の地下鉄は大きな特徴があり、鉄の車輪ではなくゴムタイヤで走行します。このためか、地下鉄とはいえ比較的静かな乗り心地に思えます。
札幌市営地下鉄南北線で活躍している3000形 2007年8月4日 さっぽろで筆者撮影
4ドアになった新型車5000形 2007年8月4日 さっぽろで筆者撮影
現在の札幌市営地下鉄南北線には、開業当初の車両はすべて引退し3000形と5000形2車種で運行されています。3000形は2両ユニットの連接構造で2ドアの8両編成、5000形は4ドアの大型6両編成になっています。このためこれら車種では乗車位置が異なることから各駅には案内表示があるほか、放送でも同様の案内を行なっています。
なお、今後も5000形を増備することにより、3000形はやがて姿を消してゆくのではないかと思われます。
南北線は札幌市北部の麻生から札幌駅(地下鉄駅名はさっぽろ)・札幌市街の中心大通、繁華街すすきのを経由して真駒内を結ぶ路線です。真駒内付近では地上に出て高架線を進みますが、気候上からシェルターで囲まれているという特徴もあるようです。
「眠っている北の空に きみの名を呼ぶ オリンピック」からすでに30年以上が過ぎました。オリンピックにより「生まれ変わったサッポロの地に」開業したこの地下鉄も、市民に親しまれ定着しました。
札幌駅から中心市街地の大通へ、繁華街のすすきのへ、そして札幌市内の郊外へ、今日も多くの人を乗せて走っています。
さて、札幌には南北線のほかに東西線・東豊線といずれもゴムタイヤで走行する地下鉄が存在しているほか、路面電車も残っています。今回の行程ではこれら路線には乗車できませんでしたが、次回機会がありましたときは、この南北線も含めましてじっくりと廻ってみたいと思います。
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コメント
札幌市営もだんだん個性的な車両が減ってきていますね。それでも3000系に古い札幌地下鉄のマークが残っているのが懐かしいです。
シェルタ区間はかつて走っていた私鉄の定山渓鉄道の跡地を利用しているようです。定山渓鉄道はじょうてつバスとして会社そのものは残っているようです。
北海道はJRもそうですが、ちょっと本州にない個性がありますね。好き好きが分かれそうな電車たちですね。
投稿: SATO | 2007.08.09 22:15
SATOさん、コメントありがとうございます。
札幌市営地下鉄は、ゴムタイヤで走行するという大きな特徴があります。それだけ特に南北線では独特な車両であったかと思いますが、利用が多い路線だけに新型車に置き換えられるのは止むを得ないところではないかと思います。
北海道の車両は、その気候や風土などから本州とは異なった仕様の車両が多く存在しています。まさに北海道仕様の車両ということで、独特な車両を堪能してきたというのが今回の旅でした。今後も記事が登場しますのでご期待ください。
投稿: Kaz-T | 2007.08.10 06:42