札幌都市圏で活躍する車両

さて、小樽を出てからはこの日の宿泊地となる北海道最大の都市、札幌に向かいました。今回の旅行は2日目の夜まで札幌を拠点として行動しました。

札幌都市圏は北海道最大の都市圏なだけに、通勤・通学輸送に活躍する列車も多く走っています。今回はその車両についてです。

札幌都市圏で活躍している車両　721系（左）と731系（右）　2007年8月5日　札幌で筆者撮影

今回の旅行で、小樽から札幌へは新千歳空港行きの快速列車「エアポート」に乗車しました。この列車に使用されているのが721系電車という車両です。

快速「エアポート」で活躍している721系　2007年8月4日　小樽で筆者撮影

札幌都市圏の主力車両として活躍している721系は、新千歳空港からのアクセス列車である快速「エアポート」の他、普通列車や区間快速「いしかりライナー」にも使用されています。車内は3ドア構造で転換クロスシートの車両ですが、北海道という土地柄で各ドアにデッキが設けられています。
721系は、製造年次により差異があるようですが、大きく分けますと普通列車用3両編成と、快速「エアポート」用の編成が存在しています。

普通列車用3両編成の721系　2007年8月4日　苗穂で筆者撮影

快速「エアポート」用編成は6両編成　2007年8月5日　苗穂で筆者撮影

快速「エアポート」は4号車が指定席になります。このため「エアポート」編成にはこんな車両が組み込まれています。

「エアポート」編成に組み込まれている指定席車　2007年8月5日　苗穂で筆者撮影

快速エアポートの指定席は「ｕシート」と呼ばれ、通常の普通車とはことなったゆったりとした座席になっています。他の車両との違いを明確にするためにこのような外観になっています。なお、「エアポート」編成も朝・夜には普通列車の運用もあるようで、その際はこの車両は一般車両として乗車が可能なようです。

快速「エアポート」として快走する721系　（上）2007年8月5日　苗穂で筆者撮影　（下）2007年8月5日　平和で筆者撮影

札幌都市圏では721系が導入されてきましたが、やはり百万都市なだけに混雑が激しくなってきたようで、その対策として731系電車という車両が導入されました。

札幌都市圏で活躍する731系　2007年8月4日　小樽で筆者撮影

731系は混雑に対応するために、ロングシートの車両となっています。またデッキも廃止されましたが、北海道の気候を考慮して半自動ドアがついているほか車内のドア付近にはエアカーテンを設けて車内の保温を維持する仕組みになっています。この車両も札幌都市圏の普通列車や区間快速「いしかりライナー」で使用され、721系との併結運用もあります。

731系　2007年8月5日　苗穂で筆者撮影

さて、8月5日は朝時間帯は札幌から旭川・千歳方面へ1つ目の苗穂で撮影していました。731系で到着したこの列車、後ろにはこんな車両が連結されていました。

731系に連結されていた201系気動車　2007年8月5日　筆者撮影

この車両はキハ201系という気動車になります。車体の構造は先の731系電車と同じで外見上帯の色が違うだけになります。
さて、この列車は全国でもここだけの「電車+気動車」併結運転の列車でした。この列車が折り返してきましたので、撮影してみました。

手前から731系電車＋201系気動車の併結運転の様子　2007年8月5日　苗穂で筆者撮影

時刻表を見ますと、倶知安発千歳行き普通列車が存在し、この列車が小樽で電車に併結されて運転するようですが、この列車は函館本線の江別行きの列車です。架線下を走る列車ですが、運用の都合からなのか、存在しているようです。

201系気動車　2007年8月5日　札幌で筆者撮影

201系気動車は、731系と併結運転で札幌都市圏にやってくるほかは、札沼線（愛称：学園都市線）でも使用されています。

北海道最大の都市である札幌近郊で活躍しているこれら車両は、本州では見ることができない車両でもあります。札幌を訪れた際は、これら車両にも注目してみてはいかがでしょうか？