道央を激走！ 785系

今週の火曜日から北海道旅行の件を長々と記事にしてきましたが、いよいよこの記事で北海道旅行記もラストの記事になりました。北海道旅行記のトリは道央の平野を激走するこの車両で締めくくりたいと思います。

札幌から旭川の間は輸送需要が多く、また高速バスとの競争もあります。この区間の特急列車として運転されている「スーパーホワイトアロー」に使用されている車両は、785系という車両になります。

札幌～旭川の特急「スーパーホワイトアロー」で活躍している785系　2007年8月6日　札幌で筆者撮影

785系は1990年にデビューした車両になります。現在は5両編成で札幌～旭川の特急「スーパーホワイトアロー」に使用されています。

2枚とも2007年8月5日　旭川で筆者撮影

2007年8月5日　旭川で筆者撮影

785系は5両編成で、全車普通車となっていますがこの形式でも1両、4号車が指定席車として「ｕシート車」になっています。

785系の「ｕシート車」　2007年8月5日　旭川で筆者撮影

785系のｕシートは、大変ゆったりとしたつくりで、グリーン車と見間違うかのような仕様になっています。この列車はどちらかといいますと、札幌・旭川の２大都市を結ぶビジネス特急という位置づけになっており、札幌～旭川は80分で結びます。

785系の走行シーンも撮影してみました。

2007年8月5日　苗穂で筆者撮影

785系を使用する特急「スーパーホワイトアロー」ですが、朝・夜間の一部の列車を除いて新千歳空港発着で設定されています。新千歳空港発着の場合は新千歳空港～札幌を快速「エアポート」として運転し、札幌～旭川を特急「スーパーホワイトアロー」として運転します。このため、札幌～新千歳空港間の快速「エアポート」であれば、自由席車は乗車券のみで乗車可能になる、ある意味乗り得列車となります。

今回の北海道旅行は帰りは新千歳空港から飛行機に搭乗しました、このため札幌から新千歳空港までの区間で785系の「ｕシート車」に乗車しました。札幌から新千歳空港までは36分の所要時間でしたが、「ｕシート」のゆったりとした座り心地を堪能しました。

新千歳空港に到着した785系の快速「エアポート」　2007年8月6日　筆者撮影

さて、今年10月のダイヤ改正により785系にも転機が訪れます。それは札幌～旭川の特急について、これまでは785系の「スーパーホワイトアロー」と781系の「ライラック」で交互に運転されていましたが、789系1000番台投入により781系を置き換え、札幌～旭川の特急は「スーパーカムイ」という列車になります。785系も「スーパーカムイ」として運転されますのでダイヤ改正後も札幌～旭川で見ることはできますが、「スーパーホワイトアロー」という愛称はなくなります。その一方で、札幌～室蘭の特急「すずらん」にも使用されることになりますので、ダイヤ改正以降は運転範囲が広がり、これまで以上の活躍が期待できそうです。

道央を激走する785系、ぜひ乗車されてみてはいかがでしょうか？

さて、8月4日から6日までの2泊3日で旅してきた北海道旅行、この記事で完結しました。雄大な景色の中を行く列車の旅も堪能し、JR北海道がその将来を託したDMVの乗車体験もしてきたなど、大変盛りだくさんの内容になりました。
北海道という環境から、本州地域とは大きく異なった特色ある独特な車両が多く活躍する北の大地へ、機会がありましたら訪れてみてはいかがでしょうか？