学園都市線の気動車 キハ141系
さて、札幌に戻りましたが、この駅にはまた妙な気動車を見かけます。その車両はキハ141系と呼ばれる車両です。
キハ141系は、札幌から小樽方向へ1つ目の桑園で分岐する札沼線で使用されている気動車です。ローカル線であった札沼線は、札幌近郊地域の宅地化や大学の移転などで、札幌に近いエリアでは輸送需要が増えました。そのためこの路線には「学園都市線」という愛称がつきました。しかし、このローカル線に気動車を大量に増備する予算が限られたJR北海道では、この輸送需要に対応するために、この当時電車・気動車化によって余剰となった50系レッドトレインシリーズ・北海道仕様では51系客車から改造で、キハ141系という気動車が出現しました。
今回撮影できたキハ141系気動車、そのビジュアルをご覧ください。
学園都市線で使用されているキハ141系 2枚とも2007年8月5日 札幌で筆者撮影
キハ141系は片運転台仕様で1台エンジンのキハ141と2台エンジンのキハ142、これらをパワーアップしたキハ143、そしてこの系列に存在している中間付随車のキサハ144が存在しています。この画像のようにキハ40系と混用で使用されています。
札幌都市圏の急激な拡大で、電化などの輸送力増強が追いつかなくなった学園都市線、なんとか輸送力を確保しようと51系客車を改造して誕生したキハ141系、札幌都市圏の学園都市線でしか見ることができない車両です。
札幌を訪れた際は、客車から改造という特異な経歴を持つある意味奇妙な車両ともいえるキハ141系にも、注目されてみてはいかがでしょうか?
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