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2007.05.05

水間観音へ 水間鉄道

さて、地下鉄の難波からは、南海電鉄の空港急行に乗車しました。難波から約30分で貝塚駅に到着します。この駅から水間鉄道という私鉄が出ています。この路線に乗車してきました。

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南海電鉄貝塚駅に隣接している水間鉄道貝塚駅 2007年5月2日 筆者撮影

水間鉄道は、観音様の水間寺への参拝客を輸送する目的で開業た全長5.5キロの路線です。現在では、沿線は都市化が進み大阪近郊のベットタウンにもなっています。

ミニ路線ながらも大阪近郊の私鉄だけに、ローカルムードはあまり感じさせませんが、利用は多い路線でもあります。しかし、水間鉄道はバブル期の不動産開発などに失敗し多額の負債を抱え、ついには会社更生法の適用の申請を行いました。その後大阪市内で展開している外食チェーン店を各種経営している会社が支援を行い、無事に更正が完了して、新生会社として再出発しました。

一時は経営危機にも見舞われた水間鉄道でしたが、線路は無事に残りました。

さて、水間鉄道はデイタイム時間帯は20分間隔で運転されています。そして、列車が到着しました。

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到着する水間鉄道1000形 2007年5月2日 貝塚で筆者撮影

現在の水間鉄道で活躍している車両は、東急電鉄7000系の譲受車で運転されています。関西にいながら関東の大手私鉄、東急電鉄を楽しめる路線です。入線時はここでも7000形として運転されていましたが、最近ATS使用開始やサービス向上などのため改修工事が行なわれ、あわせて1000形に改番されています。
到着した車両はすでに改造済みの車両になります。

では、水間鉄道に乗車してみます。
貝塚を出ると、すぐに住宅地の急カーブを過ぎ、そのまま市街地を進みます。途中でJR阪和線をアンダークロスしますが、開通はJR阪和線のほうが後のため、交差地点付近に駅はありません。そのまま単線を住宅地を進み途中の名越駅で行き違いを行い、なおも走りますと終点の水間に到着します。貝塚からは約25分の行程です。

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水間に到着した1000形 2007年5月2日 筆者撮影

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水間駅駅舎 2007年5月2日 筆者撮影

水間寺をモチーフにしたこの駅舎は、国の登録有形文化財にも指定されています。ここで、1000形改造車両竣工記念乗車券が発売していましたので購入しました。

水間には車両基地があります。ここに留置中の車両を撮影してみました。

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改修が行なわれた1000形第3編成 この車両は中間車から改造の非貫通前面 2007年5月2日 水間で筆者撮影

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まだ未改造のまま7000形で残っていた車両も留置していた 2007年5月2日 水間で筆者撮影

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東急車入線前まで水間鉄道で活躍していた車両が保存されていた 2007年5月2日 水間で筆者撮影

水間鉄道にやってきた東急7000系は、種車の関係でオリジナルの貫通型先頭と、中間車から改造の非貫通先頭車が存在しています。1000形化に際しては、前面の行き先表示がLEDになりスカートを取り付け、さらに冷房化や車内の更新が行なわれ、また帯も水間まで乗車してきた第2編成は青、車両基地に留置中の第3編成は緑色の帯になっていました。また、非貫通先頭車が1編成現在改修中でした。

水間からは貝塚に戻ります。再び1000形に乗車します。

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到着する1000形 第1編成 2007年5月2日 水間で筆者撮影

第1編成は赤の帯になっていました。

水間鉄道では早朝・深夜帯にはワンマン運転を行なっていますが、昼間は車掌が乗務しています。こうして、今来た道を戻り貝塚に着きました。

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貝塚に到着した1000形第1編成 2007年5月2日 筆者撮影

こうして、関西で「東急クオリティ」が楽しめる水間鉄道に乗車してきました。一時は経営危機に見舞われたこの路線も、危機を乗り越え車両の改造を行なってこれからも活躍が期待できます。貝塚まで乗車した南海電鉄の車両とは同年代の車両でもある水間鉄道1000形、元東急7000系の関西での活躍の場に一度訪れてみてはいかがでしょうか?

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