大和路線を撮る
大阪のJR線撮影記、今度は大阪から奈良方面へ向かう大和路線です。大阪環状線との乗換えが便利な構造になっている新今宮で撮影しました。
大和路線の快速「大和路快速」221系(左)と各駅停車の103系(右) 2007年5月1日 新今宮で筆者撮影
大和路線は大阪近郊エリアではJR難波から天王寺・王寺・奈良を経由して加茂までの路線名ですが、正式名称は「関西本線」で名古屋から大阪のJR難波を結ぶ路線です。JR発足後まもなく地域に密着した愛称で呼ばれるようになりました。また、大阪の終着駅はかつて「湊町」と称していましたが、1994年の関西空港開港時にこの駅からも関空快速が出発するということで改称され、我が国の駅名で初のアルファベットが用いられた駅名となりました。
今回撮影した大和路線の列車、まずは快速列車です。
大和路線の快速列車「大和路快速」221系 2007年5月1日 新今宮で筆者撮影
JR発足後に導入された221系はJR京都・神戸線系統の新快速と共に、大和路線にも導入されました。「大和路快速」と名づけられたこの列車は、天王寺からは大阪環状線外回りに直通して大阪までは快速で運転され、大阪から先京橋方面天王寺まで各駅停車で運転されます。大阪環状線内でも、転換クロスシートの車両に乗車することができます。
さて、この路線の各駅停車でも103系が主力です。
大和路線の各駅停車の主力103系 3枚とも2007年5月1日 新今宮で筆者撮影
首都圏では山手線などの外装であった「ウグイス色」の103系が、この路線ではまだ見ることができます。ただし前面には白帯が入れられています。また、103系も低運転台車から高運転台車、さらには車体改修車もあるなどバリエーションがあります。また車体改修は行なわれていなくとも前面の窓だけ改修されたものもあるなど、この地の103系のバリエーションが楽しめます。
103系が活躍してきた大和路線も世代交代が訪れています。この路線にもJR京都・神戸線から201系が転属してきました、
大和路線にも201系が導入され始めている 2007年5月1日 新今宮で筆者撮影
首都圏でもし山手線に201系が導入されていれば、こんな感じであっただろうウグイス色の201系、この地に登場した201系の新バージョンです。この201系もJR西日本の201系のご多分に漏れず車体改修が行なわれています。
大阪から奈良に向かう大和路線、かつて関西本線と呼ばれていた時代は優等列車も多く運転されていたそうでしたが、今では大阪近郊の通勤路線となっています。首都圏ではもう見ることができなくなった103系発祥の外装「ウグイス色」の車両が走る大和路線です。この路線の車両も観察すると面白いのではないかと思います。
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