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2007.04.30

激減目前!西武101・301系を撮る

さて、昨日は西武鉄道を訪れました。ラッピング電車「芝桜号」がメインでしたが、お目当ての車両を待つ間で、今年度より導入されることになった新型車30000系により置き換えられる101・301系もあわせて撮影してきました。

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置き換えが具体化してきた101・301系 2007年4月29日 東飯能~高麗(北飯能信号所)で筆者撮影

101系は1969年の秩父線開業時に導入され、長きに渡り西武の主力通勤車として活躍してきましたが、経年による老朽化や20m車体で3ドアという構造から混雑時に対処しずらくなってきたなどの理由により、徐々に姿を消してきましたが、今年度より導入される新型車30000系が入線すると置き換えが進み、数年後には本線系統(池袋線・新宿線)からは姿を消し、支線系統でしか見ることができなくなると予想されます。

現在、本線系統で活躍している101系は「新101系」と呼ばれ、1979年から導入された高運転台タイプの車両になります。2両編成と4両編成が存在しています。また、新101系の中には8両固定になったものがあり、これは301系と呼ばれています。ちなみに101系と301系の違いは2・4両編成か8両編成かの違いだけで、特に外観上や性能上は同一で、101系と301系の2+8という10両編成でも運転されています。

さて、昨日は飯能付近で撮影していたのですが、現在秩父・羊山公園の芝桜が見ごろを迎えこの見物客の輸送のため、池袋から西武秩父への直通列車が増発され、これら列車に101系が充当されました。今回撮影した101・301系です。

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快速急行 西武秩父行きの運用に就いた101系 2007年4月29日 所沢で筆者撮影

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芝桜輸送で西武秩父まで延長になった準急の運用に就いた301系 2007年4月29日 東飯能~高麗で筆者撮影

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芝桜輸送のため秩父線の運用に就いた301系 2007年4月29日 東飯能~高麗で筆者撮影

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新宿線でも運転されている 急行運用の301系 2007年4月29日 所沢で筆者撮影

これから置き換えられて徐々に姿を消していくであろう101・301系を撮影してきました。このタイプでも主に301系にはスカートが付けられているようです。また、この系列の2両編成は池袋線で飯能方先頭、新宿線では西武新宿方先頭は前パンタという特徴があります。今回2両編成もお目にかかれたのですが、前パンタ先頭の姿は見ることができませんでした。

さて、101系は本線系統では姿を消していくことになりますが、支線系統ではまだまだ活躍するものと思われます。支線系統の101系の中でも、多摩湖線国分寺口(国分寺~萩山)では、ワンマン対応になりリニューアルが行なわれた高運転台の101系が使用されており、まだまだ活躍します。ところがこの線区には、本線系統ではすでに姿を消した低運転台の101系が1編成だけ残っています。この編成にも出会うことができました。

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多摩湖線国分寺口に今も残る低運転台の101系225F 2007年4月29日 萩山で筆者撮影

他の西武線とは接続していない多摩川線では、まだこのタイプの101系が主力として今も活躍していますが、それを除きますと唯一残っている225F、この日はグッドウィルドームでライオンズのデーゲームが開催された関係で多摩湖線では不定期列車が運転され、ちょうど萩山で国分寺行きの多摩湖線を観察していたところ、同駅始発の西武遊園地行きで入線してきたという状況でした。

この列車に乗車して多摩湖線萩山~西武遊園地を往復してきました。

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折り返しは国分寺行き 2007年4月29日 西武遊園地で筆者撮影

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西武遊園地から国分寺行きの列車では萩山からワンマン運転になる。吊り下げの「ワンマン」表示に注目 2007年4月29日 萩山で筆者撮影

弊ブログで過去に記事にしたことがある多摩湖線の低運転台101系ですが、今年度の西武鉄道事業計画によると101系4両にバリアフリー化などの改造が行なわれるようで、30000系導入により今後は姿を消す101系にこのような改造を実施するということは、現在JR中央線の高架化工事により多摩川線では車両の融通ができなくなっている状況を考えますと、この車両を置き換えることが予想されます。かつての西武スタイルを堅持してきたこの編成も、引退の日が見えてきたように思います。

こうして101・301系を撮影してきましたが、西武鉄道の通勤・通学輸送を支え主力車両として活躍してきたこの系列も、本線系統からは今後徐々に姿を消していくことでしょう。今でしたら、数本待てばまだやってくる状況であり、特に今時期でしたら「芝桜輸送」で秩父線方面でも大活躍していますので、数が減る前の今のうちに撮影しておくのが良いのではないかと思います。

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コメント

昨日は、我が地元、萩山にもいらっしゃったようで、ご苦労様でした。前もってわかっていたら、しっかりお出迎えしたのですが・・・(笑)

西武鉄道では、今年度、新形式の30000系の投入を発表しましたが、数年間に亘って投入される両数が、多摩川線・多摩湖線のワンマン運転用101系4両×8本を除く両数とピッタリ一致しますので、仰るとおり、これから先、101系・301系の撤退が続く事でしょう。西武沿線にお出かけのときは、しっかりと記録していただきたいと思います。

さて、ご紹介いただいた画像ですが、2枚目のものは、元秩父鉄道乗り入れ対応編成ですね。ドア付近に貼ってある号車札が特徴で、4号車と5号車の連結器が、他の101系と仕様が異なるため、8両貫通編成扱いでの運転となっています。中間に封じ込められた先頭車の電連カバーは、白く塗られています。今年2月の小手指車両基地の公開でも展示されていましたから、ご記憶もあるかと思います。8両固定扱いではありますが、稀に4連口の入場が重なりますと、豊島線や狭山線で4連になって運用に入る事があります。このようなシーンは、沿線在住でないと、なかなか撮影できませんが、撮影できれば良い記録となるかと思います。また、増結用の2連ですが、池袋線の場合は、女性専用車の絡みもあり、常時、飯能方に連結されるため、前パン姿が見られますが、新宿線の場合は、西武新宿方になったり、本川越方になったり、ある時は、編成の真ん中(4+2+4)と言う事もあります。これも西武らしい姿です。

あと、低運車の225Fですが、土曜・休日の不定期ダイヤでは、今回撮影されたような、萩山~西武遊園地間の折り返し運用があります。ワンマン札の下がっていない萩山行きは、この時しか撮れませんから、これも貴重ですね。機会があれば狙ってみてください。

投稿: TOMO | 2007.04.30 09:29

TOMOさん、コメントありがとうございます。

今回も「芝桜号」を撮影しに西武線を訪れました。4000系の運用は芝桜関連の運用変更で激減する変運用ということで、なかなか出会えなかったのですが、ようやく出会うことができました。

その間でやってきたのが101系ということになるのですが、先のリリースで今後数を減らしていくということでしたので、芝桜輸送の臨時列車に充当され、普段は目にすることが無いと思われる快速急行や準急の西武秩父行きなどを撮影してみました。
この101系に号車番号ステッカーが貼ってある編成があるのは知っておりましたが、そのような仕様であったのですね。たしかに今となっては101系の秩父鉄道直通はなくなったかと思いますので、実質上は2本繋い8両固定扱いで運用されているというのは納得できます。この中間の先頭車が白色の電連カバー装備ということですね。

前パンタも池袋線では「3ドア10両」という表示が出ていれば飯能方が前パンタとなるのですね。ならば、今後何かの機会で訪れた際に記録できればと思います。

多摩湖線の低運転台車も、今回萩山で国分寺行きを観察していたら不定期の西武遊園地行きとしてやってきたという状況で、ワンマン札のない姿も撮影することができました。
西武スタイルとしてまず思い浮かべる低運転台車も、まだ多摩川線では残るとはいえまた一つ、西武らしい車両が姿を消していくのですね。

いろいろとご教示いただきまして、ありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします。

投稿: Kaz-T | 2007.04.30 10:37

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