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2007.03.10

Highland Railway 松本電鉄上高地線

今日は、長野県の松本まで遠征しました。新宿から特急「スーパーあずさ」号で2時間半で到着する松本駅の片隅から、新島々へ向かう松本電鉄上高地線が出ています。この路線に乗車してきました。

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出発を待つ松本電鉄上高地線3000形 2007年3月10日 松本で筆者撮影

松本電鉄上高地線は、松本から新島々を結ぶ路線です。終点の新島々で上高地や乗鞍に向かうバスにしていており、ハイカーによく利用されているほか、もちろんのことながら沿線地域の足として運転されています。今はまだ雪に閉ざされている上高地ですので、乗車していたのは地元の方々が中心でしたがこれからシーズンを迎えますと、ハイカーといった観光客を乗せて走ります。

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2007年3月10日 松本で筆者撮影

現在、松本電鉄上高地線で活躍している車両は3000形という車両で、京王井の頭線で活躍していた3000系の譲受車になります。地方私鉄数社に譲渡された京王3000系ですが、松本電鉄にやってきた車両は、すべて中間車からの改造になります。このため前面は、現在でも井の頭線に残っている3000系と同じパノラミックウィンド仕様になっており、その運転台は京王6000系から発生したものを利用したと思われるワンハンドル型のマスコンが設けられました。
また、その外観は白をベースにした独特なものになり、5色のストライプと「Highland Rail」というロゴがあしらわれました。松本電鉄は、松本地域を中心に長野県内で展開している企業グループ「ALPICO GROUP」の中核企業で、首都圏でも新宿西口の高速バスターミナルや中央自動車道で、同グループのバスには「Highland Express」というロゴがあしらわれていますので、これにあわせたものと思われます。
新島々方奇数号車がデハ、松本方偶数号車はクハになりますが、一部車両は霜取のためなのでしょうか、クハにもパンタグラフが設置されています。

松本から上高地線に乗車します。松本を出るとJR松本運輸区のすぐ脇を通り、川を渡り松本盆地を進みます。その車窓からは上高地や乗鞍岳などの山々を眺めることができます。こうして松本から30分で終点の新島々に着きます。

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新島々に到着した3000形 2007年3月10日 筆者撮影

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留置中の3000形 2007年3月10日 新島々で筆者撮影

新島々は、駅前にバスの車庫がありここから上高地や乗鞍岳に向かうバスに連絡します。今はシーズンオフですので駅前は閑散としていました。

新島々からは戻って途中駅車庫のある新村で撮影してみました。

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2007年3月10日 新村~三溝で筆者撮影

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洗浄線に停車中 2007年3月10日 新村で筆者撮影

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3000形導入前に松本電鉄上高地線で活躍した5000形の廃車体と並ぶ 2007年3月10日 新村で筆者撮影

1999年に松本電鉄にやってきた3000形は、「ALPICO GROUP」カラーをまとった車体で、松本盆地を上高地や乗鞍岳などの山々を望みながら走っています。もうこの地での活躍が板についてきたと感じます。これからもこの地で長きに渡り地域の人々や、上高地などを訪れるハイカーの人々に親しまれることを祈念したいと思います。

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