« みなとみらい線開業3周年 | トップページ | 今年も季節到来 京王百草園梅祭りヘッドマーク »

2007.02.05

小田急新型通勤車 4000形登場!

小田急電鉄ウェブサイトのリリースによりますと、東京メトロ千代田線直通用の新型通勤車として4000形を導入するという記事がアップされました。
現在、小田急では千代田線直通用の車両として1000形が使用されていますが、これの後継となります。

さて小田急4000形のスペックですが、リリース文で目を引いたのが「JR東日本で導入しているE233系ベース」の車両という点です。E231系からは私鉄仕様で、相鉄10000系・東急5000系列・横浜高速鉄道Y500系・都営新宿線10-300形という車両が登場していますが、現在中央快速線系統で導入が始まったE233系に早くも私鉄仕様が登場することになります。その外見は、小田急のリリースに掲載されているイメージイラストを見た限りでは、東急5000系列または都営新宿線10-300形のような前面でブルーのラインが入ってスタイルになっています。

この4000形は早くも今年5月に竣工して入線し、試運転や訓練などが行われた後9月から営業運転を開始するそうです。千代田線直通用の車両になりますので、運用は東京メトロ千代田線綾瀬~小田急多摩線唐木田の「多摩急行」に入ることになります。

ここにきて新型車を導入する小田急電鉄、今度はJR東日本の最新型車をベースとした車両となり、またかつての小田急らしさ的な車両からは遠のいてしまうようにも思いますが、時代は標準化・共通化の流れでは仕方が無いでしょう。7編成導入されるとのことですので、あっという間に「多摩急行」の小田急運用は4000形に取って代わるのかもしれませんが、やはり新型車ですのでデビューの日が今から楽しみになりました。

参考 小田急電鉄オフィシャルサイトリリース(PDF)

Img_5505
歴代の千代田線直通車が並ぶ 1000形と今は引退した9000形 早くも3代目の直通対応車が登場する 2006年5月13日 唐木田車両基地・9000形さよならイベント時に敷地外で筆者撮影

Img_1179
来年のこの列車は新型4000形で運転されるのだろうか? 今年の元旦も1000形で運転された東京メトロ千代田線から片瀬江ノ島に直通の臨時急行「初詣&初日の出号」 2007年1月1日 代々木上原で筆者撮影

Img_136320050703
4000形導入で千代田線直通からは撤退することになる1000形、JRから直通の209系1000番台と並ぶ。 2005年7月3日 代々木上原で筆者撮影

この記事からトラックバックを送信しました。
melonpanのつぶやき。さん
kqtrain.netさん
red star's Blogさん
MAKIKYUのページさん
Simplex's Memoさん
さすらい館Returnsさん
鉄道少年の唄さん
新・m-wonderどっと混む!さん
ザ・日記パレード(赤版)さん
やっぱり鉄分の濃い日々さん
ANCHOR =astroboy-nj's weblog=さん

|

« みなとみらい線開業3周年 | トップページ | 今年も季節到来 京王百草園梅祭りヘッドマーク »

ニュース」カテゴリの記事

カテゴリー小田急」カテゴリの記事

コメント

このような私鉄への波及効果を考えると、E231からE233系への設計思想の変化も意外と、私鉄のニーズ取り入れに合ったのかもしれませんね。

Primera

投稿: Primera | 2007.02.06 01:11

こんにちは
すごいですね
E233系ベース車輌とは
以前国電総研さんのサイトに記載してありましたが
まさにあたっていました

投稿: 如月瑞穂 | 2007.02.06 12:07

コメントいただきましてありがとうございます。

Primeraさん>
E233系は、確かにE231系よりかはグレードは上がっています。おっしゃるとおりで私鉄のニーズにも合致したといえるかと思います。
しかし、早くも小田急でE233系ベースの車両が登場するとなりますと、今後はJR東日本の通勤型車が実質上の標準となり影響を及ぼすという状況になっていくのかもしれません。

如月瑞穂さん>
この件は、各種サイト等でウワサということで広まってはいましたが、小田急から公式リリースが出ました。
小田急としてはやはり古くなった車両が多くなってきたことから、取替えを進める上で、JR東日本E233系ベースの車両という選択をしたのではないかと思います。

投稿: Kaz-T | 2007.02.06 23:15

トラバありがとうございます。5月登場とは随分早いですね。もうボディの艤装ぐらいは終わってそうな気がします。VSEの時もやりましたが、5月からの多摩線往復撮り放題状態の試運転撮影が楽しみです!

投稿: red star | 2007.02.07 07:03

red starさん、コメントありがとうございます。

早くも5月には第1陣が入線する小田急の地下鉄乗り入れ用新型車4000形、おそらくメーカーで製作中であろうと思います。試運転から注目となりそうですが、その後は東京メトロ千代田線にも貸し出しての試運転などが行われると思いますので、9月営業運転開始とはいえ早い導入となったのでしょう。
小田急と千代田線の直通運転はこれでまた新しい時代に入ったといえるでしょう。来年には湯島からの直通ロマンスカーMSEが登場するといい、これからも注目の路線となりそうです。

投稿: Kaz-T | 2007.02.07 23:17

若干の辛口コメントです^_^;。

小田急では1000系以来、標準車を模索し続けたのですが、地下鉄直通車と地上線専用車を統合するのは、昨今の流れに合致していたわけですが、1000系でワイドドア車を作ったり、その延長線上に2000系を作ったものの決定打とならず、3000系では増備のたびに仕様変更を繰り返すなどしていて、かなり迷いが感じられました。

その意味で、今回の4000系が、結果的に地下鉄直通車限定となるのか、地上線用にも投入されるのか注目されますね。

同じ"走ルンです"でも、東急は足回りがオリジナル、相鉄は1Mユニットはあるものの基本的にJR仕様という具合に、標準車に対しても、各社スタンスの違いが見られるのが面白いですね。

投稿: 走ルンです | 2007.02.10 11:25

走ルンですさん、コメントありがとうございます。
地下鉄直通用新車は、おそらくは3000形で乗り入れ仕様を作るのではと思っていたのですが、新形式となってJRE233系ベースの車両になりました。
3000形では、標準設計の思想を取り入れたのだと思われますが、その間で改良が加えられたのはおっしゃるとおりであると思います。
果たして4000形はあくまで乗り入れ仕様車なのか、それとも今後の標準車となるのか、今後の展開は気になります。

投稿: Kaz-T | 2007.02.11 20:04

この記事へのコメントは終了しました。

« みなとみらい線開業3周年 | トップページ | 今年も季節到来 京王百草園梅祭りヘッドマーク »