むらさき香る 銚子電鉄
昨日になりますが1月20日は、ウェブサイト上で困窮が伝えられ現在、支援の輪が広がっている銚子電鉄を訪れました。
銚子駅に到着したデハ1002 2007年1月20日 筆者撮影
今回の銚子電鉄訪問は、弊ブログからリンクしておりますさすらい館Returnsさんが主催したオフ会、銚子電鉄支援オフ会「おとなのえんそく」に参加したことによります。今回のオフ会は、都内に集合したのち宴会場と化した貸切バスで銚子に向かい、現地到着後まず昼食として銚子の海の幸を食したあと、銚子駅12:40発の外川行きに1日乗車券を購入して乗り込み、その後は自由行動として参加者が思い思いの駅で下車して、それぞれ銚子電鉄や銚子の観光地を堪能してきました。
出発を待つデハ1002 2007年1月20日 銚子で筆者撮影
元営団地下鉄銀座線そして丸の内線方南町支線で活躍していた2000形から改造のデハ1002にまず乗車しました。車内は、最近の銚子電鉄の困窮ぶりが各メディアに取り上げられたことから、1日乗車券や往復割引乗車券で乗車している人が多く、満員に近い列車で盛況でした。
さて、自分はこの列車でまずは終点の外川に向かいました。
途中の交換駅 笠上黒生ですれ違ったデハ801 2007年1月20日 筆者撮影
そして、終点の外川に到着して撮影しました。
外川に到着したデハ1002 隣には夏季に運転される納涼列車「澪つくし」号ユ101(右) 2007年1月20日 筆者撮影
この外川には、ユ101に連結された状態でこんな車両が留置されていました。
留置中のデハ1001 2007年1月20日 外川で筆者撮影
今回乗車したデハ1002と同系のデハ1001が留置されていました。おそらくこの車両は、検査切れ目前の状況で休車状態になっているのではないかと思われます。
外川からは再び、かつて渋谷でよく聞いた独特の警笛が健在のデハ1002で君ヶ浜で下車しました。ここから歩いて、走行シーンを撮影することにしました。銚子電鉄で販売されているポストカードにも登場している、犬吠崎灯台をバックに走行してるシーンが撮影できる場所です。ここで、今回のオフ会に参加されたred starさんと合流しまして撮影しました。
4枚とも1月20日 海鹿島~君ヶ浜で筆者撮影
晴れていれば青空の下、犬吠崎灯台をバックにのんびりと走る銚子電鉄が撮影できる名所ですが、この日はあいにくの天候で、しかもその後雨まで降ってきましたのでここは退散しまして、次は車庫がある仲ノ町に行ってみることにしました。デハ1002に乗車しましたが、ここで笠上黒生ですれ違った列車が2両編成になっていたのを確認して、仲ノ町で下車しました。
仲ノ町車庫は、駅で入場券(大人150円)を購入して申し出れば車庫の中で撮影することができます。今となっては珍しい硬券の入場券を購入して、車庫で撮影しました。
2枚とも2007年1月20日 仲ノ町車庫で許可を得て筆者撮影
この車庫内に留置していた車両を各種撮影しました。
まずは、銚子電鉄の名物といえる日本一小型の電気機関車とされるデキ3です。
デキ3 2枚とも2007年1月20日 仲ノ町車庫で許可を得て筆者撮影
1922年にドイツで製造され日本にやってきたデキ3、現在銚子電鉄では貨物営業は行っていませんが、日本一小さいとされる機関車なだけに、マスコット的な存在として今日まで残されています。
このほかにも撮影してみました。
前後でスタイルが異なるデハ702(上:外川方 下:銚子方) 2枚とも2007年1月20日 仲ノ町車庫で許可を得て筆者撮影
デハ301 2007年1月20日 仲ノ町車庫で許可を得て筆者撮影
この車庫から、運転中の車両も撮影してみました。
デハ1002 2007年1月20日 仲ノ町で許可を得て筆者撮影
さて、ここで仲ノ町に来るまでの間にすれ違った2両連結の列車が到着しました。
2両連結で到着した デハ801+デハ701 2007年1月20日 仲ノ町で許可を得て筆者撮影
この日は、犬吠でTVの中継が行われたようで、この関係の収録用なのでしょうか?このように貸切車が連結され2両運転が行われたようです。そして、仲ノ町で後ろのデハ701は解放されました。
仲ノ町で解放されたデハ701 2007年1月20日 許可を得て筆者撮影
解放後、デハ701は直ちに入換が行われ車庫に留置されました。
留置されたデハ701(上:外川方 下:銚子方) 2007年1月20日 仲ノ町で筆者撮影
デハ701は最近、検査を受けたようで特に台車がきれいになっていました。ウェブサイト上で困窮ぶりが伝えられた銚子電鉄、この車両は多くの支援の下で無事検査を受けることができました。
さて、仲ノ町からは今回の訪問でまだ乗車していない旧型車、デハ801に乗車して外川に再び行ってみました。
デハ801は、四国愛媛県の伊予鉄道からやってきた車両です。車内は板張りの床などノスタルジーを感じることができまたこれにあわせたのか、蛍光灯も電球色を使っていましたのでなおさらそう感じました。吊り掛けのサウンドを鳴らしながらのんびりと走って外川に着きました。
到着したデハ801 この車両も前後でスタイルが異なる(上:外川方 下:銚子方) 2枚とも2007年1月20日 外川で筆者撮影
外川からは再びこの列車に乗車して、犬吠で今回のオフ会の幹事であったさすらいの8143さんとトライスターさんも合流して観音で下車しました。観音では、この駅構内のお店で販売している名物「鯛焼き」を全員で食しまして、その後到着したデハ1002で銚子に戻りました。
この後、再び貸切バスに乗車して都内に戻りましたが、その道中はまた宴会モードで今度は幹事さんが横浜中華街で調達してきた「怪しげな缶飲料」と、今回参加されたmelonpanさんが持参した「奇怪なお菓子?」(melonpanさんのブログこの記事を参照)を飲食するという企画で、参加者のリアクションもあわせまして大盛り上がりの車内でした。そうこうしているうちに都内にバスが到着して今回のオフ会は終了となり、その後近くの居酒屋で二次会になりました。
今回のオフ会は、貸切列車・車両の運転はありませんたが、現地で参加者がそれぞれの思惑で銚子電鉄や銚子の観光地を堪能してきたかと思います。その往復の道中はまさに宴会で、とても楽しいひと時でした。
今回のオフ会の趣旨は、現在困窮している銚子電鉄にみんなで1日乗車券で乗車するということでした。また観音の鯛焼きやバスでの道中で立ち寄ったPAでぬれ煎餅も購入しましたので、それだけ支援になったのではないかと思います。
今回のオフ会を企画されましたさすらいの8143さん、またさすらいの8143さんを助け一緒に盛り上げてくださいましたred starさん、melonpanさん、また一緒に参加された皆様方、どうもありがとうございました。
また、このような企画があった際にはぜひ参加したいと思いますので、その際はよろしくお願いいたします。
銚子電鉄は、大勢の人に支援され何とか存続に向けて懸命にがんばっています。まだまだ険しい道のりではあるかと思いますが、また数年後この地を訪れたときに銚子電鉄が走っていることを願い、この記事を終わりたいと思います。
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さすらい館Returnsさん
(今回のオフの企画及び幹事お疲れ様でした。またよろしくお願いいたします。)
red star's Blogさん
melonpanのつぶやき。さん
Metropolitan Travelさん
TSJ付゛録゛IIさん
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
昨日はお疲れ様でした。撮影地にまでお付き合い頂きありがとうございました。私などメインカメラがデジカメでないので、今日更新できないのです。Kaz-T様の迅速な翌日更新にはホント感服します。一緒に撮影した701号の切り離しシーンが撮影できたのは、結構得した気分になりましたね!701号は先々週に私が極秘訪問した時には仲の町車庫で「おかげさまで検査する事ができました。」の内容のヘッドマークがつけられていたのですよ。全国のみんなから支援という名のパワーを貰った検査終了間もない701号の元気な姿を見た時は「銚子電鉄は死なないぞ!」と心の底から思いました。
投稿: red star | 2007.01.21 22:58
本日はお疲れ様でした。
私が行ったときはずっと801ばかりに当ってしまい、乗ってみたかった1002号には当らなかったのが残念でした。
最終的には乗れたのですが、観音から仲ノ町までというたった1区間で終わったのが心残りです。
投稿: TOMO-k | 2007.01.22 00:32
コメントいただきまして、ありがとうございます。
red starさん>
こちらこそ、先日は副幹事も務められましてお疲れ様でした。
君ヶ浜の「お立ち台」で合流してからは同じ行動となりまして、仲ノ町でのまさかの2両連結切り離しが見られたとは、私もラッキーであったと思います。
デハ701のヘッドマークは、とあるブログでその画像をアップしていましたので見たことはあるのですが、おっしゃるとおりで銚子電鉄支援の輪が全国的に広がっていることを感じさせます。
この鉄道が、これからも存続し走り続けることを願うのは、私だけでなく今回のオフ会に参加された皆様方を含めまして、銚子電鉄を訪れた人が皆思うことでしょう。
TOMO-kさん>
デハ801は、今では貴重になった吊り掛け車です。車内も当時のレトロ間あふれる板張りの床など、ノスタルジーを感じさせる車両です。確かに1002号にも乗車してみたかったという点についても、東京の地下鉄銀座線で主に活躍していた2000形の改造車ということで、その当時を偲びに乗車されるのも良いかと思います。特に出発前に鳴らす警笛は、営団2000形時代のものがそのまま残っているようで、筆者は渋谷で今回のオフ参加者の方の中には浅草・上野で聞いたあの音色が健在なのがなによりでした。
どうか、この鉄道がこれからも残ってほしいと思うのは、皆様方同じであると思います。
投稿: Kaz-T | 2007.01.22 22:26
当日はありがとうございました。オフも最早恒例という形に近づきつつあり、みなさんと会えるのが楽しみです。
銚子電鉄支援という、共通の思いがあったことはもちろんで、今後とも銚子電鉄には頑張って欲しいものです。
次回は都電貸切オフを企画中です。是非ご参加ください!よろしくお願いします。
投稿: melonpan | 2007.01.23 21:27
melonpanさん、先日はお疲れ様でした。またコメントとトラックバックを頂きまして、ありがとうございます。
今回のオフ会は、現地で参加者全員が思い思いに散らばってそれぞれで銚子電鉄を堪能したかと思うのですが、その想いは「銚子電鉄支援」に他ならなかったと思います。往復のバスはそれはまた楽しいひと時でした。
銚子電鉄は23日、国土交通省へ改善命令に対する報告書を提出したそうです。まだまだ険しい道のりが続きますが、これからもがんばって星と思うのは私も同じです。
また、機会がありましたときは、よろしくお願いいたします。
投稿: Kaz-T | 2007.01.24 01:11