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2007.01.13

門司港レトロ 九州鉄道記念館に行ってきました

西鉄宮地岳線に乗車した後は、千早からJR鹿児島本線に乗車して門司港に行ってみました。
門司港駅は1892年に開業した駅で、かつて九州の玄関口として栄えましたが、戦時中の関門トンネル開業により寂れてしまいました。しかし、近年明治時代のレンガ造りのビルなどといった街並みを観光資源として「門司港レトロ」として観光客を集め、再び活気が戻ってきています。
歴史ある門司港の街に、九州の鉄道の歴史を伝える「九州鉄道記念館」があります。ここを訪れてみました。

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さて、九州鉄道記念館がある門司港駅は、現在も九州の鉄道の起点です。この駅には、それを示す0哩の碑があります。

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門司港駅にある0マイルの碑 2007年1月8日 筆者撮影

駅を出まして、門司港駅舎を撮影してみました。

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門司港駅舎 2007年1月8日 筆者撮影

現在の門司港駅舎は、1915年に現在の位置に移設された際に建てられたルネッサンス調の駅舎で、今はレトロな街並みが残る門司港周辺の玄関として親しまれています。

門司港駅から歩いて5分のところに「九州鉄道記念館」があります。九州の鉄道発祥の地に開設されたこの記念館は、九州の鉄道の歴史を伝える資料などさまざまなものが展示されています。
中央ゲートから入りますと、すぐにこの記念館で展示されている九州の鉄道の歴史を彩った車両たちが展示されています。これらを撮影してみました。

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北九州地域で最後まで活躍した蒸気機関車 9600形 59634

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かつての特急用蒸気機関車 九州内で寝台特急「あさかぜ」も牽引したことがある C59 1

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関門トンネル開業時に活躍した直流電気機関車EF10 35

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1961年 北九州地区電化にあわせて投入され、ブルートレインの先頭にも立った ED72 1

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戦前の代表的な気動車 キハ07 41

半円形のスタイルが特徴のキハ07は、同系車が現在も茨城県の鹿島鉄道で稼動していますが、同地ではすでに前面は改造されてしまっています。原型を留めているのはこの1両のみになります。

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九州内を駆け巡ったボンネットの特急車 クハ481-603

かつて九州地方の特急として「有明」「にちりん」「かもめ」などで活躍した485系のボンネット先頭車です。この車両は製造時はグリーン車クロ481でしたが、その後の車両の需給などにより普通車クハ481となりました。このため側面はグリーン車の小窓が並んでいます。

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世界初の寝台電車「月光」型電車 クハネ581-8

1967年、世界初の寝台電車として登場した581系の先頭車、クハネ581です。この車両は当時、夜間は「月光」昼間は座席特急「みどり」として活躍していました。九州内でも「有明」などで活躍していましたが、1984年に特急用としては余剰となったことから、ローカル用電車715系に改造されて生涯を終えました。ここでの展示では、外装こそは581系の特急色になっていますが、車内はローカル用715系のままの姿になっています。

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筑豊地区の炭鉱から産出された石炭輸送に活躍した貨車 セラ1239

九州地区で活躍した車両を見学した後は、門司港駅(開業時は門司駅)開業時に建てられた赤レンガ造りの旧九州鉄道本社屋を使用した、本館に入ります。

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九州鉄道記念館 本館入口

本館に入りますと九州鉄道で明治時代に活躍した客車が復元され展示されていました。

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明治時代に活躍した客車

当時の姿を再現し、その前には当時の旅行客を模した人形造形と音響演出が、その時代のムードを伝えます。

この中には九州で活躍する車両のパノラマ模型運転ジオラマや運転シミュレーター、そのほか列車の模型や実物資料、ヘッドマークや切符など貴重なものが展示されていす。

こうして、九州鉄道記念館を後にしましたが、九州の地に張り巡らされた鉄道の歴史を触れることができました。門司港の歴史ある街並みの中になる九州鉄道記念館、九州の地を訪れた際は見逃せない施設であると思います。


画像は特記以外 2007年1月8日 九州鉄道記念館で筆者撮影

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コメント

興味深いですね。
Wikipediaでキハ07を見てから、一度見てみたいと思いました。
春頃に福岡に行く予定があるので、その時に行ってみようかと思います。

投稿: TOMO-k | 2007.01.14 04:28

TOMO-kさん、コメントありがとうございます。

九州鉄道記念館に展示されているキハ07は、今となっては原型を留めているのはこの1両のみとなりました。この他にも九州の地で活躍した貴重な車両が展示されていますので、九州を訪れた際はぜひ、行ってみることをお勧めいたします。

投稿: Kaz-T | 2007.01.14 15:40

この記事へのコメントは終了しました。

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