空港と福岡市内を結ぶ 福岡市営地下鉄空港線
福岡市は、九州で最大の都市です。この街には地下鉄が走っています。先の七隈線もそうですが、福岡市営地下鉄のメイン路線といえるのが空港線です。
福岡市営地下鉄の主力車両 1000系 2007年1月7日 姪浜で筆者撮影
福岡市営地下鉄空港線は、福岡空港から博多・天神を通り姪浜を結ぶ路線です。姪浜からはJR筑肥線と相互直通運転を行っているほか、途中の中洲川端で貝塚に向かう箱崎線が分岐しています。1981年に第1期開業後路線を伸ばしてきました。
福岡市営地下鉄の1号線である空港線と2号線の箱崎線、この線で開業当初から活躍しているのが1000系です。
開業当初から主力として活躍している1000系 2007年1月7日 姪浜で筆者撮影
開業当初から現在も主力として活躍している1000系、1997年から更新が行われ全編成VVVFに改造が完了しています。福岡市営地下鉄は開業から数年後に、地下鉄としては初のワンマン運転を開始しました。もちろんこの1000系はその対象です。またその後、各駅にホームドアが設置されホーム上の安全性が向上しました。
さて、路線を伸ばした1993年に登場したのが2000系です。
路線延伸により導入された2000系 2007年1月8日 天神で筆者撮影
2000系は1993年の博多~福岡空港延伸の際に導入された車両で、当初からVVVFの車両になります。
さて、福岡市営地下鉄空港線は、姪浜からJR筑肥線筑前深江まで相互直通運転を行っており、ここまで福岡市営地下鉄の電車は走ります。一方、JR九州の電車も福岡市営地下鉄空港線の福岡空港まで直通運転を行っています。JRから直通運転でやってくる列車の主力車両は、この地にも存在している103系です。
福岡市営地下鉄の乗り入れるJR九州にも存在する103系 列車は「快速 唐津ライナー」2007年1月7日 天神で筆者撮影
弊ブログにおいて、過去に記事としたことがあるJR九州の103系です。この車両は筑肥線が地下鉄の直通運転を始めたときに導入された車両で、首都圏では201系・203系の導入が始まっていた時期に、103系として導入されました。この地域の103系は1500番台を名乗り車体構造は201系に近いものがありますが、走り出しますと紛れも無い103系で首都圏では姿を消した103系がこの地ではまだ活躍しています。なお、JRの列車は筑肥線から直通ではるばる唐津からやってきます。また、編成も6両固定のものと3両編成があり、地下鉄線内で2本繋いだ6両編成の運用もあります。ただ、地下鉄の車両はすでにワンマン運転が可能であるにもかかわらず、103系はワンマン運転ができないことから地下鉄線内でも103系使用列車は車掌が乗務しています。
福岡市営地下鉄空港線は、福岡空港が始発駅です。飛行機で福岡空港を降りますとそのターミナルビルの直下に駅があります。ここから2駅所要5分で博多、11分で天神と空港から福岡市街地を結ぶメインルートとして、また日本一足場の良い空港として定評がある福岡空港へのアクセスルートとして活躍しています。
おそらくは、空港を降りてから市街地へ向かい際にただ乗車するだけの路線になりがちですが、このような車両が走る福岡市営地下鉄空港線、興味を持ってみますとなかなか面白いかもしれません。
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