今後の奮闘に期待 福岡市営地下鉄七隈線
さて、西鉄天神大牟田線に乗車して天神に戻ってきました。今度は、ここから福岡市営地下鉄七隈線に乗車してみました。
到着した七隈線3000形 折り返すため一旦引上線に入線するため「回送」になる 2007年1月7日 天神南で筆者撮影
福岡市営地下鉄七隈線は、おととし開業した新しい路線です。福岡市内中心に近い天神南から橋本までを結ぶ路線で、全線地下方式で東京都営大江戸線や大阪市営長堀・鶴見緑地線などと同じリニア駆動方式の小型車両4両編成による地下鉄です。始発駅の天神南で既存の地下鉄空港線天神駅に、途中の薬院で西鉄天神大牟田線に連絡しています。
さて始発駅の天神南駅は、地下鉄空港線天神駅と連絡していますが、天神駅から七隈線の天神南駅までは改札を出て天神モールの地下街を延々と歩いてようやく七隈線の改札があるという状況で、とても乗り換えに便利とはいえません。このため開業後の利用が伸び悩んでいるとのことです。
ようやくたどりついた天神南駅から七隈線に乗車します。
七隈線 3000形 2007年1月7日 天神南で筆者撮影
七隈線の車両は、大変意匠性に優れたデザインの車両で、2005年度グッドデザイン賞・2006年度鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。その内装も大変気品さを感じさせ、どこかのちに登場した東京メトロ10000系に通ずるものを感じさせます。
七隈線は全駅にホームドアが設置され、全線地下の路線です。各駅設備も大変凝った意匠性に優れたものになっています。こうして、終点の橋本に到着しましたが、天神南で座席がほぼ埋まるぐらいの利用客も終点の橋本ではもうまばらな状況になっていました。
さて、終点橋本駅に程近いところに七隈線の車両基地があります。全線地下で、各駅にはホームドアが完備されその全容がつかみにくい七隈線の車両を敷地外から撮影してみました。
車両基地に留置されている七隈線3000形 2枚とも2007年1月7日 橋本車両基地で敷地外から筆者撮影
この画像を撮影したときは、すでに日没の時刻になって辺りは薄暗くなっていました。自分のデジカメで今まで使ったことがなかった機能・モードで撮影しまして、レタッチを行いまして何とかお見せできる画像になりました。ここは敷地外で金網越しに写しましたので、画像に影のようなものが映っておりますが、これは金網ですので状況についてお分かりいただけたかと思います。
さて、橋本から再び七隈線に乗って天神南に戻りました。
2007年1月7日 橋本で筆者撮影
こうして、地下鉄七隈線に乗車しました。車両や駅設備は大変凝ったデザインではあるのですが、やはり利用が伸び悩んでいるのが課題です。このままですと無駄に立派なものを作ったと揶揄されてしまう状況になってしまうのではないかと思います。また、路線についても天神南から博多方面へ延伸の構想もあるようですが、いかんせん利用が伸びなければその構想の実現もままならないのではないかと思います。
開業して1年以上が過ぎた地下鉄七隈線、今後の需要喚起に向けての奮起に期待したいところです。
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