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2007.01.27

東京メトロ さようなら東西線5000系車両撮影会に行ってきました

今日は、今年3月で引退を迎える東京メトロ東西線5000系の撮影会イベントが、東西線の深川車両基地で開催されました。
このイベントに行ってきました。

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並んで展示された現在東西線に残っている5000系 5009(59編成)と5150(90編成) 2007年1月27日 東京メトロ東西線 深川車両基地 さようなら5000系車両撮影会会場で筆者撮影

1964年の地下鉄東西線開業時から活躍してきた5000系ですが、寄る年波には勝てずいよいよ今年3月で東西線からは引退することになりました。これを記念して早くも今回、引退記念のイベントとして撮影会車両基地の見学会が開催されました。

さて、今回のイベントでは会場限定の記念1日乗車券が発売されるとあって、会場には開場30分前に着きましたがすでに行列ができている状態でしたが、記念1日乗車券を発売している場所は別会場となるためさらに先に進むと、こちらも長い行列になっておりました。約1時間並んで記念1日乗車券大人用と子供用(大人用は59編成・子供用は90編成でデザインが異なる)を購入できましたが、その後撮影会等の会場に入るのにさらに30分以上並んで会場に入ることができました。

会場に入りますと、東西線の車両を整備する工場の中を通ります。そして車体整備を行う場所で人だかりができていましたが、そこには5000系最終検査時の写真が展示されていました。

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5000系最終検査時他関連する写真

この隣には、最終検査出場時に掲げられたヘッドマークが展示されていました。

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展示された5000系最終検査出場時に掲げられたヘッドマーク

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このように掲げていたようです

この写真には他にも廃車後海外へ渡った際の輸送時の写真や07系転入改造の写真も展示されていましたが、その中に興味深い写真がありました。

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映画ロケ用に丸ノ内線300形風にラッピングされた5000系90編成

昨年公開された映画「地下鉄(メトロ)に乗って」このロケに東京メトロも協力したのですが、その際に劇中では昭和30年代の丸ノ内線を再現するために、その当時の雰囲気を再現するために東西線5000系にこのようなラッピングの装飾を行ったそうです。おそらく、この姿で通常の運用に就いてはいないと思われますので、これは貴重な写真ではないかと思います。

これら写真が貼ってあった場所は、車体の検査場です。

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車体検査場 入場中の05系

今回のイベントでも、この車両を使ってクレーンの実演が行われたようです。

この車体検査場を抜けるとすぐにまた人だかりができていました。そこには東西線開業の各種ポスターの展示が行われていました。

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東西線開業ポスター展で展示されたポスター

このポスター展を抜けるとようやく車両の撮影会場になります。

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車両撮影会場で展示された車両

新旧東西線の車両が並んで展示されましたが、すでにこの場所には大勢の人が詰め掛けている状況で、撮影場所設定の関係からあまりきれいな並びにはなりませんでした。ここで、来月までに引退する5000系を撮影してみました。

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展示された東西線に現在残っている2編成の5000系

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59編成5009 唯一残っているステンレス車

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90編成5150 この車両は3編成しか存在しなかったアルミ車体試作車 この編成はまもなく運用を離脱する

東西線に残っている5000系は現在2編成です。ステンレス車体の59編成とアルミ車体の90編成で、このうちアルミ車体の90編成はまもなく運用離脱するとのことです。

5000系の隣には、これからの東西線で活躍する車両が展示されていました。

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今後の東西線を支える05系・07系

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現在の東西線の主力05系 製造時期により形態が各種あり前面だけでも初期型(右)と後期型(左)と存在している

東西線の主力車両となった05系は1988年に導入されました。この車両は長期にわたり導入されたことから、前面は2形態、側面は通常幅とワイド幅のドアや窓の形態など数多くのバリエーションが存在しています。5000系を置き換えてきた05系の増備は終了し、今残っている5000系の置き換えには有楽町線から07系が転属してきました。

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有楽町線から東西線に転属してきた07系

有楽町線で活躍してきた07系でしたが、この路線では来年開業する新路線「副都心線」でホームドアが設置される関係上ドア配置が異なる07系では対応できないことから、東西線の5000系置き換え用に転属してきました。

さて、今回展示された5000系アルミ車体の90編成の車内では、東西線昔の写真展示がありました。

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5000系アルミ車体90編成車内で掲出されていた東西線昔の写真

すべてを撮影することはできませんでしたが時代を感じさせる写真が多く、5000系が緑帯で千代田線の車両として常磐線を走行していた写真や、05系の導入が間に合わず暫定的に半蔵門線用の8000系を東西線で運行していたこと、さらには乗り入れ先のJR線で黄色の201系とすれ違うシーンなど、今となっては思い出になったものも数多くありました。

さて、今回のイベントでは入場時にスタンプシートがあわせて配布されました。これは車両展示などの第1会場と記念1日乗車券をはじめ各自動車が展示されていた第2会場に設置されたスタンプを押すと、第2会場にある引換所で「東京メトロ沿線ウォーキング」の参加者に配布しているオリジナルグッズが貰えるというもので、私も2箇所押して手ぬぐいを貰いました。

ひととおり撮影し、記念1日乗車券を購入してスタンプラリーのグッズも手に入れて安心したのですが、もう一度イベント内容の案内を見ると13:30に5000系ステンレス車にヘッドマークの取り付けが行われるということがあることがわかりましたので、再度第1会場に入場して撮影会場にいってみました。すでに撮影会場ではこのヘッドマークの取り付けを今か今かと待っている状況で、大勢の人が集まっている状況でした。そして、13:30に東西線の運転士さんと車両工場の検査係さんの代表によって、5000系ステンレス車59編成にヘッドマークが取り付けられました。

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取り付けられるヘッドマーク

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ヘッドマーク取り付け中

そして、ヘッドマークが取り付けられて、再度撮影しました。

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ヘッドマークがつけられた5000系ステンレス車59編成5009

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ヘッドマークをつけた5000系ステンレス車59編成5009とアルミ車90編成5150

59編成につけられたヘッドマーク、果たしてこの姿で運用に就くのでしょうか。これから注目する必要がありそうです。

このあと、今回のイベントでもいつもお世話になっている皆様方にお会いしまして、殺伐としていた撮影会場から打って変わってほのぼのとした突発オフ会になりました。こうしているうちに閉場の15:00になり会場を後にしました。

地下鉄東西線開業当初から40年以上にわたり活躍してきた5000系も、東西線では残すところあと2編成になりました。早くも開催されたさよならイベントでしたが、長きに渡り親しまれてきた車両だけに大勢の人が訪れました。
自分がよく利用するJR中央線の駅で「プシュープシュー」と独特の音を鳴らして、階段を登る前から来たことがわかる東京メトロ5000系も、いよいよ終焉のときが近づきつつあります。残された日を無事に走り抜けて、ぜひ有終の美を飾ってほしいと思います。

画像はいずれも2007年1月27日 深川車両基地 東西線さよなら5000系撮影会&工場見学会会場で筆者撮影

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コメント

TBありがとうございます。
ヘッドマーク取り付けシーンも撮られていたのですね。私は、取り付け後の写真を撮るのに1時間近く待たされました。

投稿: テームズ | 2007.01.27 23:27

当日は予定表にイベントを書いたのですが突発の仕事が入ってしまい忘れていました。なかなか充実していましたね。
5000といえばやはり千代田線を思い出します。6000になかなか会えずまた103も多かったので、千代田の5000は外れというイメージが多かったのですが、今思えばもっと撮影しておけばよかったと反省しております。
個性豊かな営団の中では珍しい没個性の5000系、設計者の方からお話を聞くオフでもやってみますか?

投稿: SATO | 2007.01.28 07:58

コメントいただきまして、ありがとうございます。

テームズさん>
トラックバックもいただきまして、ありがとうございます。
このイベントは大変多くの人が訪れまして、撮影するのには一苦労であったと思います。ヘッドマーク取り付けも何とか撮影することができましたが、しばらくは身動きができない状態でした。

SATOさん>
千代田線での5000系は私も覚えがあります。しかし、この車両はやはり東西線の姿であり、乗り入れ先のJR中央線においても、欠かせない車両であったと感じています。これで引退とは残念ですが、時代の流れでしょう。
設計者の講演会企画、機会があるようでしたら、ぜひ参加してみたいと思います。

投稿: Kaz-T | 2007.01.28 23:45

まいどです。

その59Fですが、本日HMをつけて運用に入っているのを目撃しました。中野20:10頃着の電車でした。2~3分ほどで折り返し西船橋に向かっていきました。

引退まで何事もなく終わるよう見守って行きたいと思っています。

投稿: みなづき | 2007.01.29 23:12

こんにちは、トラックバックによるご案内をどうもありがとうございました。
それにしても、午後はすごい人出ですね……。
かくなる上は、車両そのものの記録よりも、車両を含めたイベントの記録と割り切るより他になさそうな状況といったところでしょうか。
そうなることをメトロ側が予め見越したのかどうか分かりませんが、ご紹介されているとおり懐かしのポスターや写真が非常に充実していたことは印象に残りました。
あと、私は午後仕事でしたので、直接目にしたわけではないのですが、HMもなかなか秀逸なデザインのようで、遭遇するのが楽しみですね。沿線に人が多くなりそうですが……。
ともあれ、充実したこのレポートを含め、どうもお疲れさまでした。

投稿: おっとっと | 2007.01.30 09:04

 こんばんは。TBありがとうございます。

 いやはや、これほど多くの人で賑わうとは思いも寄りませんでした。1月とは思えない陽気だったせいもあったかもしれませんが、1日乗車券の列に並んでかなりヘトヘトだった上に、第1会場に入るんでも延々と待ち続けなければいけない状況だったので、一通り車両を見てから早々と会場を後にしてしまいました。

 出来ればもう一度くらい本線を走る姿を見てみたいところなんですが、果たして見ることが出来るのかどうか・・・。

投稿: mattoh | 2007.01.30 21:47

コメントいただきまして、ありがとうございます。

みなづきさん>
トラックバックもいただきまして、ありがとうございます。
何と、59編成がヘッドマーク付きでもう運転されているとは、これはぜひ見てみたいと思います。果たして出会えるか、といったところでしょう。

おっとっとさん>
この日のイベントは、自分はまず記念1日乗車券を手に入れるために開場30分前に着いたのですが、すでにイベント会場の第1会場も記念券販売の第2会場も長い列ができていました。それだけ東西線で親しまれた5000系の引退を惜しむ人々が集まったと思われます。
ポスターの展示など、内容は充実していたと思います。あとは車両の並べ方及び撮影会場が混雑しすぎていたという印象が残りました。
いよいよこの車両も終焉が近づいてきましたので、おっしゃるとおりで、西葛西から先の高架線区間やJR中央線・東葉高速線を訪れる人が増えるのではないかと思われます。

mattohさん>
こちらこそ、トラックバックをいただきましてありがとうございます。
東西線5000系さよならイベントは大変多くの人が訪れ、撮影会場は大変な混雑でした。
おっしゃるとおりで、この車両も終焉が近づいてきました。あと何回見ることができるかということでしょう。中央線でも存在感があった東京メトロ5000系の引退は寂しく思います。

投稿: Kaz-T | 2007.01.30 22:35

こんにちは。トラックバックを打たせていただきました。

当日にポスターを見つけて出かけてみたのですが、あまりの人の多さに入場を断念してしまいました。道路からは撮影できたのですが、5本並んでいたんですね。

やはり思い立ったときに、スッと行っておかなきゃいけなかったんですねぇ。

投稿: ちゃいにーず | 2007.02.06 01:29

ちゃいにーずさん、コメントとトラックバックをありがとうございます。

東西線5000系さよならイベントは大勢の人が訪れました。開場時では結構並んでいた状態で、それだけこの車両の最後を見ようと訪れたのだと思います。道路沿いからとは残念ですが、それでも5000系の姿を見ることができただけ良かったすればよいのではと思います。

投稿: Kaz-T | 2007.02.06 23:10

この記事へのコメントは終了しました。

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