長野の「赤ガエル」はここにいる
クルマで訪れた長野電鉄旅行記も大詰めです。
先の長野電鉄8500系の記事で、かつて長野電鉄では東急の先代の5000系を大量に譲り受けて活躍していた時代があったと記述しました。東急の先代の5000系はその風貌から「青ガエル」という愛称で親しまれた名車で、東急で引退した後も多数の車両が地方私鉄に譲渡され長野電鉄はその第1号でした。
長野電鉄には1978年から導入されました。この当時、長野駅付近が地下線化されることになり、それまでの旧型車では対応できなくなったことによります。長野入りにした際に外装は長野電鉄カラーに変更され、その風貌から「赤ガエル」という愛称をもらい、2500系として長野でも活躍してきました。しかし、長野冬季オリンピック開催に伴い当時の営団地下鉄日比谷線3000系を譲受した3500・3600系導入により、長野でも姿を消し全車引退しました。
引退した2500系「赤ガエル」ですが、現在も保存されているということを聞きつけまして、今回のドライブ旅行の帰りにその場所に寄ってみました。場所は上信越自動車道の須坂長野東インターチェンジの近くになります。
その場所に行ってみますと、こんな状態で保存されていました。
保存されている長野電鉄2500系 2006年12月9日 筆者撮影
反対側はこんな状態 2両編成で保存されている 2006年12月9日 筆者撮影
各車両も撮影してみました。
モハ2510 2006年12月9日 筆者撮影
クハ2560 2006年12月9日 筆者撮影
保存状態は、車号が塗りつぶされていますがそれ以外は大変良好な状態で、このまま走り出しそうに見えます。
さて、この「赤ガエル」のある場所ですが、上信越自動車道須坂長野東インターチェンジ近くの「トレインギャラリーNAGANO」と呼ばれる施設の駐車場に存在しており、道路からも良く見える位置にあり、同施設の目印という意味合いがあります。
「トレインギャラリーNAGANO」は、1号機関車から新幹線まで約4000両の模型車両の展示と、約700両の車両が走行する大型レイアウトがある「ミニチュア鉄道博物館」で、長野に所縁のある車両をはじめとして多くの車両が走り回る模型展示館です。ロードサイドですので、クルマ利用が便利ですが、長野駅からもバスの便があるようです。今回は時間の都合上で、この「赤ガエル」を撮影しただけで退散しました。
新特急車「ゆけむり」がデビューした長野電鉄で、その沿線にも近いところにある「トレインギャラリーNAGANO」、長野を訪れた際はぜひ見ておきたい施設であるとともに、本家の「青ガエル」が台車や床下機器がなくなり2/3にカットされJR渋谷駅ハチ公前広場に置かれてしまった今、ある意味完全な状態で残っている元東急旧5000系である長野電鉄2500系「赤ガエル」、こちらも必見であると思います。
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