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2006.11.03

ローレル賞受賞 愛知高速交通100形「リニモ」

ローレル賞受賞  愛知高速交通100形「リニモ」

今年度の鉄道友の会ローレル賞を受賞した「リニモ」の受賞式が開催されました。

<11月4日追記>

今年度のローレル賞を受賞した愛知高速交通「リニモ」の受賞式とそれにあわせた撮影会が、リニモの車両基地で開催されました。

この日は、名古屋から各地を回り、八草からリニモに乗車しました。

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引上げ線へ折り返すリニモ 2006年11月3日 八草で筆者撮影

昨年開催された「愛・地球博」会場へのアクセルとして開業したリニモ、開催中は混雑した八草駅も、祭りが去ったあととでもいうのでしょうか、こじんまりとした感じになりました。ここから1つ目の陶磁資料館南駅が、リニモ車両基地の最寄駅になります。

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2006年11月3日 陶磁資料館南で筆者撮影

下車した陶磁資料館南駅周辺はまだ開発中で何もありません。今後開発が進みと思われます。ここから歩きますと車両基地入口になります。
会場に着いたのは2時ごろで一般の撮影会は3時からで早く着いてしまいましたが、やがて入口から愛知高速交通の本社の建物に案内されました。

ここではリニモに関するビデオ上映や各種展示がありました。

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リニモとリニモの元になったHSST-100L型の模型

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リニモに関するパネル

リニモは我が国初の磁気浮上式鉄道です。これらパネルは、リニモに使用されたHSSTのイメージ画も展示されましたが、それらの中には以前どこかで見たようなものもありました。「夢の乗り物」と呼ばれていた「リニアモーターカー」が陽の目を見たことを改めて実感しました。

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リニモが浮上する仕組みを説明した模型

さて、これら展示物を見ている間に、検修庫内でローレル賞受賞式が開催されました。その会場に案内されました。今年のブルーリボン賞を受賞した小田急50000形に続いて受賞式に立ち会うことになりました。

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ローレル賞受賞式会場の看板

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「ローレル賞受賞」ヘッドマーク部分が覆われていたリニモ第1編成

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贈呈されたローレル賞受賞の賞状と記念盾

2時30分より受賞式が開催され、鉄道友の会会長の挨拶、ローレル賞選考結果報告、愛知高速交通社長の挨拶があり、その後賞状と盾の授与が行なわれ、車両基地のある長久手町長からの挨拶もありました。こうして受賞式は滞りなく終了して、受賞式会場に止めてあったリニモ第1編成のヘッドマークがお披露目され撮影会となりました。

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ヘッドマークがお披露目された

その後、リニモについての説明があり、実際に浮上させる実演が行なわれました。

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浮上実演中

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浮上したモジュールの様子

リニモ車両は、磁気で浮上して走行しますので、車輪や台車はなくこれに代わり「モジュール」と呼ばれる走行装置が1車体に5基付けられています。走行時は約8mm浮上して走行します。このため、時速100kmで走行してもほとんど騒音はなく、低騒音・低振動の環境にやさしい乗り物です。

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検修庫から出てきたローレル賞受賞記念編成

撮影会は約1時間で終了となりました。このあと、ローレル賞受賞記念のヘッドマークをつけた第1編成は運用に就くということでしたので、走行シーンを撮影するため最寄の陶磁資料館南から藤が丘方へ1駅乗車して、入出庫駅になる愛・地球博記念公園駅に行ってみました。

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出庫してきたローレル賞受賞記念ヘッドマークをつけたリニモ第1編成 2006年11月3日 愛・地球博記念公園で筆者撮影

愛・地球博記念公園駅は、愛・地球博開催時に博覧会会場下車駅として万博会場駅として開業した駅で、大勢の人が乗り降りした駅です。すでに博覧会会場にあった各種パビリオンはほとんど姿を消し、愛・地球博記念公園と改名して駅自体も一部ホームが撤去されました。
出庫してきたローレル賞受賞記念ヘッドマークをつけたリニモ第1編成は八草へ回送で出て行きましたので、折り返し藤が丘行きとして戻ってきた同編成に乗車しました。

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藤が丘行きで到着したローレル賞受賞記念ヘッドマークをつけたリニモ第1編成 2006年11月3日 愛・地球博記念公園で筆者撮影

乗車しましてこの編成の車内に掲げられた、ローレル賞受賞の証といえるものを撮影しました。

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リニモ第1編成の車内に掲げられた鉄道友の会から贈られた「ローレル賞」プレート2006年11月3日 筆者撮影

この編成で、藤が丘まで静かなリニモの乗り心地を堪能してきました。

2005年に開催された「愛・地球博」で会場のパビリオンと同等に注目された「リニモ」は博覧会終了後は利用が伸び悩んでいるそうですが、それでも沿線には大学などが開設され需要が増えてきているという明るい面もあります。

グッドデザイン賞に日本鉄道賞と受賞したリニモに加わった勲章「ローレル賞」、これら勲章はそれだけリニモの先進性と環境性が評価された結果であると思います。かつて「夢の乗り物」であったリニアモーターカーがこうして交通機関として世に出た「リニモ」、沿線はまだ開発途上ではありますが、これからリニモの活躍とともにこのシステムを採用する事例が現われることにぜひ期待してみようと思います。


画像は特記以外 2006年11月3日 リニモ車両基地ローレル賞受賞式会場で筆者撮影

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ついに開業 東部丘陵線「Linimo」(2005年3月6日)
弊ブログでは、昨年のリニモ開業に合わせまして、リニモに採用されたHSSTの歴史を特集した記事を連載していました。一連の記事はこちらからどうぞ。

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Simplex’s Memoさん

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コメント

万博開催中にリニモに乗りました。低騒音かつ大混雑、という訳で走行音は全く聞こえませんでした。HSST-100S/L型はこれからどうなってしまうのでしょうか。多分廃車ですね。(もしかしたら、L型のみ中間車を製造して、予備編成になるかも)

投稿: S | 2006.11.05 09:32

Sさん、コメントありがとうございます。

万博輸送で大活躍した「リニモ」は、おっしゃるとおりで低騒音・低振動の環境にやさしい乗り物です。実際に走行の際の音はVVVFのノイズ音ぐらいで実に静かです。

さて、リニモ本社に模型が展示されたHSST試験車両は、リニモ車両基地にはその姿はなく、S型は名鉄の工場に保存されたというコメントをかつて頂きましたが、L型は果たしてどうなったのか気になります。

投稿: Kaz-T | 2006.11.05 09:57

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