阪急京都線特急の異端車 6330形
さて今回は阪急電鉄を訪れましたが、神戸から乗車して一旦十三で下車して、京都線を撮影していたときのことです。
「阪急阪神ホールディングス」誕生ヘッドマークをつけた京都線の特急車6300系を撮影しようと京都・河原町行きを大阪方から撮影しました。そして、目論見どおりヘッドマークをつけた6300系が到着しましたが、この編成の大阪方先頭車が妙な外観でしたので、この車両は今回別件記事としてみました。
十三で河原町行き快速特急としてやってきたのは6300系でも、1編成しか存在していない6330形という車両でした。まずは、この車両のビジュアルをご覧下さい。
京都線特急車6300系の異端車 6330形 2006年10月9日 十三で筆者撮影
この車両は、1984年に入線しました。この当時、京都線では茨木市・高槻市で高架化工事が行なわれていて、これに伴う徐行により特急の運用本数が増えたことによります。1編成製造された6330形は、他の6300系が抵抗制御であるのに対して界磁チョッパ制御になっており、この当時入線していた通勤車7300系を特急仕様にした車両です。車内も若干の違いがあるようです。外観上も6300系と全く同じ車体で、識別できる点は大阪方先頭車がパンタグラフを2基搭載した前パンタ仕様になっているところに違いがあります。
6300系の前に京都線で特急として活躍していた2800系はパンタグラフを振りかざして京都~大阪間を疾走していたそうですが、その姿を思い起こさせる6330形、気品ある車体に前パンタという独特なスタイルが大阪方先頭車で見ることができます。
おりしも「阪急阪神ホールディングス」誕生のヘッドマークを付け、朝時間帯に運転される「快速特急」の表示の6330形です。
1編成のみの存在で、大阪方先頭車を見てはじめて識別できる6330形、出会うのは難しいと思いますが、見ることができました際は、大阪梅田行きでパンタグラフを振りかざして走行する姿を一度は見てみる価値はあるのではないかと思います。
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コメント
この編成ですら、登場から22年。制御装置こそ7300系と同一だが、こちらは鋼製車。かなり外板のボコボコが気になる。
ちなみに30という番代は、将来10連化した時、0番台にM車6820-6920を挿入するところから。30番代には6840-6940が入ることになる。(もちろん実現していません)
投稿: noda@vvvf | 2006.10.27 20:50
noda@vvvfさん、コメントありがとうございます。
登場から22年ですと、車体関係で劣化が発生してくるのは止むを得ないかと思います。阪急のことですから時期が来た時に大々的な手入れを行なうのではないかと感じますが、現在の京都線特急の状況から2ドアでは無理があるようにも見受けられますので、今後どうなるのか気になります。
投稿: Kaz-T | 2006.10.29 00:04