誕生50周年!京阪1900系
今回の関西旅行記も大詰めになりました。
阪神を訪れたあとは、京阪電鉄に行ってみました。
京阪電鉄では、7月より先々代の特急車であった1900系の一部の車両が誕生して50周年を迎えるということで、現在5両編成2編成が残っている1900系の1編成に往年の特急色を再現するとともに、2編成ともヘッドマークをつけて運転中とのことです。今年3月から徐々に運用を離脱していった1900系ですが、2003年の春に続いて今回も往年の特急色が再現されているとならばこれも見に行かなければと思い、梅田から地下鉄御堂筋線に乗り1つ目の淀屋橋で京阪に乗り換えました。目指すのは今年4月に訪れたときと同じ交野線です。淀屋橋から現在の京阪の看板列車、8000系特急のダブルデッカー車に乗り、交野線の始発駅である枚方市まで乗車するつもりでしたが、2つ目の駅天満橋で、まさかと思う光景に出くわしました。
区間急行萱島行きで出発を待つ1900系 1920 2006年10月9日 天満橋で筆者撮影
今年4月より中之島新線に乗り入れるため配線変更が実施された天満橋駅に、同駅始発の区間急行萱島行きとして一般車色の1919-1920編成が停車中でした。交野線で運転されていると思っていた1900系が、休日ダイヤの昼間に本線の運用に就いていました。
迷わず特急はここで降りて、1900系の区間急行に乗車してみました。区間急行は天満橋を出ると京橋・守口市に停車して以降は各駅停車になります。また終点の萱島は寝屋川市の手前の駅で、天満橋から続く複々線区間の末端になります。ということで、京橋から守口市の間は複々線の内側・急行線を走行します。
まもなく誕生50周年になろうかという車両も含まれている1919‐1920編成の、複々線区間での走行を堪能してみました。まさか本線の優等で1900系に乗車できるとは思ってもみませんでしたが、その走りはまもなく50周年を迎えるとは思えない堂々とした走りっぷりで、その昔は看板列車特急として淀川の対岸を走る国鉄・阪急と真っ向勝負をした名車、その栄光の走りを十分に堪能できました。このあと交野線に向かうため守口市で下車しました。
2006年10月9日 守口市で筆者撮影
1900系誕生50周年のヘッドマーク
守口市からは急行で枚方市に向かい、交野線に乗ってみましたが1運用ある5両編成列車はこの日は2600系でした。その後枚方市で1900系誕生50周年を記念した記念K Cardを購入後念のため、中書島へ向かい宇治線も調べてみましたがいずれも4両編成で、そのまま大阪へ引き返すため乗車した特急の車内から、もう1編成の特急色が再現された1900系は寝屋川車庫に留置していたのを確認しました。残念ながら特急色編成に乗車することができませんでした。
しかし、もう1編成の1900系が本線の区間急行とはいえ複々線区間の急行線を走行しているとなれば、この姿をぜひ撮影してみようと思いまして、京橋から再び京都方面行きの普通列車で戻り、森小路という駅で撮影してみることにしました。そして、大阪方面行き急行線を1900系がやって来ました。
複々線の急行線を走行している1900系1920を先頭にした区間急行天満橋行き 2006年10月9日 森小路で筆者撮影
自分が使用しているカメラは、400万画素のコンパクトデジカメでシャッター速度優先などの撮影機能もありますが、基本的にはスナップ向けのものです。あちらこちらに出向くもので必然的に小型で簡単な機種を使用しています。この撮影は「よせば良いのに」というある意味無謀な撮影でしたが、撮影後ブログアップ用に画像処理を実施した結果、ご覧のような写真となりました。自分の機材の性能と腕を考えますとこれ以上の写真は望めません。我ながら会心の出来であると一人思っております。複々線の森小路駅を通過する1900系、それはかつての栄光を感じさせる姿ではないかと思いました。
さて、特急色の1900系は撮影することが出来ませんでしたが、この日も1900系の後を受けて、特急車として今も1編成が残っている3000系も運用に就いていました。時間帯の関係から、森小路から1駅京都方に進んだ千林駅で、京都方面行き特急の3000系を後追いで撮影してみました。
この日も運用に就いていた、今も1編成が残っている3000系が出町柳行きの特急で通過していった。 2006年10月9日 千林で筆者撮影(後追いで撮影)
この画像は、光線や時間帯による影を避けた結果、光学ズーム域では足りずデジタルズーム域最大まで拡大して撮影したという、先の森小路の1900系以上に無理な撮影をしました。画像処理を実施しましたが、デジカメの性能上画像が荒くなってしまっているのやむを得ません。今も特急として孤軍奮闘している3000系の走行シーンも撮影することが出来ました。
こうして京阪を後にしましたが、今年で誕生50周年を迎えた1900系は今では2編成しか残っていませんが、今でもその足は健在です。車体は変わり外装も変わってしまいましたが、かつての栄光の姿を偲ぶに十分な区間急行運用でした。特急色が再現された編成には出会うことはできませんでしたが、本線優等で走行していた1900系に出会えたことを考えますとこれは贅沢というものでしょう。
今残っている京阪1900系の余命はあとどのくらいかは分かりませんが、誕生50周年を迎えてもなお衰えることなくこのように本線の区間急行運用にも就いていたこの姿を自分の記憶にしっかりと刻むことができました。京阪1900系の栄光をここに称えようと思います。
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コメント
毎日交野線で通勤しています。10月9日朝は1929交野線にはいっていました。(1929で出社しましたー。)本来なら休日のみとなった交野線5連運用、1日交野線を走行するはずなのですが、どうやら事故があったらしく途中でさしかえられたようです。
ちなみに先の3連休、交野線5連運用は、7日1929、8日1919、7日1929と1900ホリデーでした。
蛇足ですが交野線休日5連運用になぜか1900系が入ることが多いようです。
投稿: Kissy | 2006.10.15 22:55
Kissyさん、コメントありがとうございます。
なんと、1900系特急色車1929-1930編成が訪れた日の朝は交野線で走っていたのですか。差し替えられてしまったのは残念です。やはり交野線の5連運用はねらい目なのですね。これはリベンジしなければならないようです。
投稿: Kaz-T | 2006.10.16 01:09
実は枚方市6番線おとまり編成が翌日が平日なら「おりひめ」2号、土休日なら終日5連運用となります。土・金曜日の深夜枚方市6番線で特急色が電気を消してお休みしていたら翌日は…。
金曜日の深夜の6番線でお休み中の特急色を見たとき、「あしたのおりひめ!!」と驚いたら金曜日だったことが・・・
投稿: Kissy | 2006.10.17 09:54
Kissyさん、重ねましてのコメントとトラックバックをありがとうございます。
枚方市に夜間停泊する運用があるのですね。確かに1900系の運用のねらい目は、交野線であると思いますので注目ですね。情報をありがとうございました。
投稿: Kaz-T | 2006.10.18 00:48
今夜の枚方市おとまり編成…1929Fです。
おまけに明日は10003F(トーマスラッピング)の臨時K特急が…。
情報的にはちょっと遅いですかね・・・。
投稿: kissy@通勤帰り | 2006.10.21 23:50
Kissyさん、遅くなりましたがコメントありがとうございます。
やはり交野線で特急色1900系が運転されているのですね。参考になりました。
何とかリベンジしたいものです。
投稿: Kaz-T | 2006.10.24 00:40
「一般色」の」1900系(1917編成)は、乗車したことがありますが、「特急色」の1900系(1929編成)は乗車したころがありません。しかし、先日萱島駅で、「出町柳行き各停」が来るのを待っていたら、「天満橋行き区間急行」が4番ホームに発車待ちしているのを目撃したので、あわてて淀屋橋よりのホームまで走って、携帯のカメラ(しか持っていなかった)で「後打ち撮影」ができました。今年の七夕の私市駅はどうなるのでしょうか?
なお、現在はダイヤが改定され(2007年1月27日)、休日は交野線も宇治線と同じく、全列車4両運転です(京阪時刻表2007より)。
投稿: 鉄さん | 2007.05.27 17:44
鉄さん、コメントありがとうございます。
ダイヤ改定で、土・休日の交野線は全列車4連ですか。ならば今後は本線の区間急行に賭けるしかないのですね。
確かにいつまで残るのか気になるとともに、また関西を訪れる必要がありそうに思います。
貴重な情報をありがとうございました。
投稿: Kaz-T | 2007.05.28 00:33