富士急電車まつり2006に行ってきました
10月の鉄道の日イベント、今日も開催されたイベントがあります。
今回は少々遠征になりましたが、中央線の大月から出発する富士急行の終点、河口湖駅で「富士急電車まつり2006」というイベントが開催されました。このイベントに行ってきました。
今回、「フジサン特急」(左)で河口湖に向かいました。 2006年10月22日 大月で筆者撮影
中央線の大月から出発する富士急行は今年で創立80周年を迎えました。これを記念して今回開催されたイベントに行ってきました。当初はJR線からの直通列車「ホリデー快速河口湖1号」で行く予定でしたが、寝坊して出遅れてしまいまして、JRの快速「ビューやまなし号」で大月で富士急線の特急「フジサン特急」に乗り換えて河口湖に着きました。
まず、到着した河口湖で撮影してみました。
午後の折り返しまで留置されるJRからの直通列車「ホリデー快速河口湖号」189系
折り返しの出発を待つ「フジサン特急」2000系
今回のイベントは鉄道の日イベントらしく、車両の撮影や保線用機械「マルチプルタイタンパ」の実演やグッズ販売がありましたが、駅前のグッズコーナーで富士急グッズを各種発売していましたが、今回整備された駅前広場では長い行列が出来ていました。この行列は限定のグッズで「鉄道コレクション」と呼ばれる富士急オリジナルの模型といったものが販売されていました。自分は模型は基本的には手を出していないもので、この列には並びませんでした。
さて、整備された河口湖駅前広場には富士急開業当初の車両が展示されました。
富士急開業当初の車両 モ1型
1929年に富士急の前身である富士山麓電鉄が開業時に導入した車両です。急勾配区間があるため強力なモーターを装備するなど当時の最先端技術を取り入れた車両でした。
この車両は、富士急線で引退後長野県の上田丸子電鉄(現在の上田電鉄)に譲渡されたのち同線で廃車となった際、その当時創立60周年を迎えた富士急の記念事業として里帰りした車両です。開業当初の姿に復元後河口湖駅構内に留置されていましたが、今回駅前広場で展示されることになりました。なお、今回は車内も公開されていてその中では、モ1型車両の生い立ちや富士急の歴史などを紹介するコーナーや、富士急線を走る電車の模型運転が実施されていました。
今回のイベントは、河口湖駅構内で実施されました。車両の撮影会は車両の運用の都合や会場の設定の関係で、12:30から13:00までの30分間のわずかな間でした。駅構内ですが、受付で「フジサン特急」のポストカードを貰うとこれが構内入場証となり、何度でも入出場可能でした。
撮影会前に再度撮影してみました。
出発を待つ「フジサン特急」2000系(奥・貫通型先頭)と主力の1000系(手前)
到着した富士急のオリジナル車5000系「トーマス列車」
さて、撮影会開催時刻が近づいてきてその準備が始まりました。
撮影会での展示のため入換中の1000系「マッターホルン号」
撮影会のため停止位置を合わせている5000系 係員さん2人で電車を押しています。
撮影会の準備完了
こうして12:30に撮影会が始まりました。
撮影会で展示された車両
これら車両を撮影してみました。
現在、富士急唯一のオリジナル車両5000形 「きかんしゃトーマス」のキャラクターで彩られ「トーマス列車」として運転されている
京王帝都電鉄(現:京王電鉄)の名車5000系の譲受車で現在の富士急の主力車両1000系 この車両は「スイスMGB鉄道姉妹提携15周年」を記念した特別装飾車で「マッターホルン号」という愛称が付いている
今日のイベント参加のきっかけとなったのがこの車両で、今月8日に横浜で開催された鉄道の日イベントで出展していた富士急のブースで「スイスMGB鉄道姉妹提携15周年」記念乗車券に描かれていたこの車両が、すでに運用についており今日のイベントで展示されるということで、その姿を見てみようと思ったのがそもそものきっかけです。かつて京王線でアイボリーの車体に臙脂のラインで一世を風靡した京王5000系の譲受車である1000系は、富士急では青い車体に白のストライプと富士山のシルエットが描かれた特徴的な外装になりましたが、赤を基調としスイスMGB鉄道の車両と同じ塗装になったスペシャル編成が登場しました。実際にこの姿を見まして、この外装もなかなか似合っているなと思いました。
富士急は、スイス・マッターホルンに登るマッターホルン・ゴッタード鉄道(MGB鉄道・当時はBVZ鉄道)と1991年に姉妹鉄道提携を実施しました。この提携はBVZ鉄道の社訓と富士急の社訓が一致していたことと両社とも世界の名峰である富士山とマッターホルンに深い関わりをもち、国際観光地であるという共通性を生かして親善交流を培うという趣旨で結ばれました。現在でも両国を視察するなど交流を深めており、今年で15周年となりその記念行事の一環でこのような特別編成が登場しました。
撮影会で展示されたJRからの直通快速「ホリデー快速河口湖号」
土・休日ダイヤで折り返しまでの間河口湖に留置されるJRからの直通列車「ホリデー快速河口湖号」、画面左の旧「あさま」色車は新宿から来た「ホリデー快速河口湖1号」で折り返しは新宿行きの「ホリデー快速河口湖2号」に、画面右の旧国鉄特急色車は大宮から武蔵野線経由で運転されてきた「ホリデー快速河口湖3号」で折り返しは「ホリデー快速河口湖4号」になります。
この撮影会は30分ほどでしたが、最初は結構な混雑で大勢の人が撮影していました。富士急の車両よりもJRからの189系目当ての人もいらしたようで、乗り入れ先の私鉄ならではの並びに盛んにシャッターを切っていました。
また撮影会開催時間中に折り返し出発待ちの富士急車両も撮影してみました。
出発を待つ「フジサン特急」2000系(左)と主力の1000系(手前)
撮影会は13:00で終了となりましたが、このあともイベントは続きました。まずは洗車機通過体験で、河口湖駅構内にある洗車機を電車に乗車して通過する企画です。この撮影会時間中に河口湖に到着した1000系4両編成で実施されました。
洗車機通過体験乗車で洗車機を通過中の1000系
この通過体験が終わり再び同駅ホームに着くとこの編成は、運転台記念撮影と車掌体験の車両として14:10まで実施されました。
洗車機通過体験から戻ってきた1000系 運転台記念撮影と車掌体験車両となった
さて、自分はこの画像撮影後、最近リニューアルが実施された河口湖駅構内に出来たレストランで食事をしまして、早くも会場をあとにすることにしました。帰りは、元京王5000系であった1000系の普通列車で大月まで乗車しました。ちょうど洗車機通過体験・運転台記念撮影・車掌体験の編成がそのまま大月行きの列車になりました。
京王から富士急に移籍して早くも10年以上が経過した京王5000系、富士急では1000系となった車両は、自身の車体に描かれた富士山のシルエットの外装も板につき主力として活躍しています。まだまだこの地で活躍し続けると信じて富士急を後にしました。
今日は、河口湖まで出向き参加した富士急のイベント、休日とあって観光客も多く利用する河口湖駅はこのイベント開催でいつも以上に賑わっていました。富士山の麓を行く富士急行で開催されたイベント、ぜひ来年以降も継続した開催を希望したいところです。
画像は特記以外すべて2006年10月22日 河口湖駅構内及び「富士急電車まつり」会場で筆者撮影
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コメント
「としき」の名前で投稿していたものです。他のブログや掲示板で「TSK」の名前を使う機会が多くなったので名前を変えました。ご了承願いますm(__)m
富士急といえばJRから消え去った165系の残党、フジサン特急2000系が残っている珍しい会社ですよね。
私もパノラマエクスプレスアルプス時代に先頭展望車に乗ったのが懐かしいです。
フジサン特急に乗られたとのことですが、いつまで富士急が今の車両を運行してくれるか気になります。
何しろ現存する165系の改造車はもうこれだけですから。(しなの鉄道のは169系なので。)
写真で拝見することができて嬉しいです。
投稿: TSK | 2006.10.23 00:47
TSKさん、コメントありがとうございます。ハンドルネーム変更の件、了解しました。
富士急の看板列車となっている「フジサン特急」は、元JR165系改造のジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」の譲受車です。おっしゃるとおり165系はJRグループには走行できる車両は残っておらず、秩父鉄道に渡った165系もまもなく引退とのことですので、今後いつまで活躍できるかは気になるところですが、その車内設備などを考えますともう車両を新製しなければ代替にはならないと考えられます。ちなみに富士吉田の工場におそらくは部品取り用で、やはり三鷹電車区所属塗装の165系(169系)先頭車が1両ありましたので、なんとかはなるのではないかと思います。
いずれにしましても、富士山のキャラクターが描かれた元パノラマエクスプレスアルプスは、まだまだ活躍することでしょう。
投稿: Kaz-T | 2006.10.24 00:48
写真を見てヤッパリ国鉄特急車輌は素晴らしいなと感じました
特にあさま色をみてホレ混むほどでした
投稿: 如月瑞穂 | 2006.11.04 18:31
如月瑞穂さん、コメントありがとうございます。
土・休日の運転される「ホリデー快速河口湖号」は、元特急型183・189系で運転されます。通常ですと新宿発着の1・2号は旧あずさ色の車両が充当されるのですが、この日は運用の都合がら旧あさま色の車両が使われました。また大宮発着の3・4号は、日光・鬼怒川直通特急色の「彩野」編成が入ることがあります。
いすれにしましても、特急からは撤退してもこのように臨時列車として183・189系は活躍しています。この姿を追う方も多く人気の車両ではないかと思います。
投稿: Kaz-T | 2006.11.05 08:36