都営フェスタ'06in浅草線 イベントに行ってきました
今日は、都営地下鉄浅草線の馬込車両基地で「都営フェスタ'06in浅草線」というイベントが開催されました。このイベントに行ってきました。
会場入口付近で、現在検査中の浅草線5300形 2006年10月28日 筆者撮影
今回のイベントに参加するため、現地に会場30分前に着きましたが、この時点で長い行列ができていました。今回のイベントでは、会場限定の記念パスネットや鉄道部品さらには、まもなく引退する5200形のさよなら運転の乗車券も発売されるとあって、大変大勢の人が訪れました。
まず、会場に入って会場限定の記念パスネットを入手しその後車両撮影会参加の整理券を貰おうとしたのですが、この時点で14時からの分しか残っていないと言うことでしたが、こちらも並びまして無事入手することができました。
その後まず、整理券配布所付近で撮影してみました。
整理券配布所付近から撮影した今回の展示車両
この位置からは5300形が2編成(スカートの形状が異なる)と5200形、浅草線に乗り入れる北総鉄道7000形が撮影できました。
来週のさよなら運転で引退する都営5200形(左)と今年度で引退する北総7000形(右)
今回のイベントは5200形のさよならイベントも兼ねて行なわれました。元々2編成しか製造されなかった5200形、その後編成組み換えにより1編成のみとなってしまいましたが、老朽化により引退することになりました。また隣に写っている北総7000形も老朽化により今ではこの1編成が残っているのみで、こちらも今年度中に引退することになっています。
さて、これら車両の隣にはもう1編成停車していました。
浅草線5300形と大江戸線12-000形
馬込車両基地にやってきた大江戸線12-000形
馬込車両基地の検修施設の改良が完成し、ここで浅草線の車両とともに大江戸線の車両も検修を行なうことになりました。大江戸線では地上に出る区間はありませんので、昼間の太陽の下で見ることができるまたとない機会になりました。
撮影会前に再度会場を回りました。今回もグッズ販売があり都営地下鉄・都営バスの他、乗り入れている京急・北総さらには西武も出展していました。部品販売もあったのですが、午後になると売るものが無くなったのか、昨年12月に発売された大江戸線全線開業5周年の記念硬券乗車券セットが2セット100円という在庫整理の投売りまで始まってしまいまして、この記念乗車券は大人用はすでに購入していたのですが、小児用を購入しました。
さて、ようやく撮影会の時間になりました。案内によって会場まで進みまして、まずは全体の並びが撮影できました。
今回のイベントで展示された車両
その後車両の近くまで誘導されまして、ここで各種撮影してみました。
撮影会で展示された都営車両
大江戸線車両の馬込車両基地入出場に活躍する電気機関車E5000
今回馬込車両基地で検修を受けることになった大江戸線車両ですが、浅草線とはレールの幅は同じでも駆動方式が異なることからそのまま自走して馬込車両基地に来ることはできません。そこで、都営地下鉄では浅草線内での大江戸線車両牽引用に電気機関車E5000形を2両1ユニットで2ユニットが導入されました。大江戸線汐留から浅草線新橋の間に連絡線が設けられ、この機関車に牽引されて馬込車両基地に入場します。全線が地下であるとともに、大江戸線車両の回送がどのような時間帯で運転されているのかはわかりませんが、おそらく普段お目にかかることはない車両ではないかと思います。
E5000に牽引されて馬込車両基地にやってきた大江戸線12-000形
浅草線5300形と大江戸線12-000形の並び
大江戸線は小断面地下鉄で小型の車両になっています。浅草線の5300形と並べてみますと、その大きさの違いが良く分かります。
5200形(左)とこれからも浅草線の主力車両として活躍する5300形(右)
まもなく引退する都営5200形
先に記載しましたが、5200形は1976年に浅草線の輸送力増強用に5000形の増備車として6両編成2本導入されました。5300形の導入により5000形は引退しましたが5200形はまだ余命があったことから冷房化などが行なわれましたが、やがて浅草線8連化により4両が廃車となり現在8両編成が1編成残っていましたが、寄る年波には勝てず来月3日のさよなら運転をもって引退することになりました。自分は来月3日は別の予定があるため、このさよなら運転列車に乗車することはもちろん撮影することもできません。この会場で展示された5200形が最後に見る姿になると思われます。
(都営5200形について、弊ブログに過去記事があります。こちらからどうぞ)
さて、都営浅草線は京成電鉄・京浜急行電鉄・北総鉄道と直通運転を行なっており、各社色とりどりの車両が行き交う路線でもあります。今回、京成・京急・北総の車両も展示されました。
今回展示された都営浅草線に乗り入れる京成・京急・北総の車両
都営浅草線の5200形引退に合わせたのか、各社とも渋い車両を用意してきました。
今年度中に引退する北総7000形
1979年に第一期路線(北初富~小室)が開業した北総鉄道のその当時からの車両である7000形です。その独特なスタイルから「ゲンコツ電車」という愛称がある車両です。1991年の第2期路線(京成高砂~新鎌ヶ谷)開業により都営浅草線に乗り入れてくるようになりました。その後独特なスタイルの車両として親しまれてきましたが、この車両も寄る年波には勝てず今年から新型車7500形に置き換えられています。今残っているのはこの編成のみで、この編成も今年度中に置き換えられることになっています。
(北総7000形について、弊ブログに過去記事があります。こちらからどうぞ。)
快特から普通まで都営浅草線乗り入れ車として活躍した京急のオールラウンドプレイヤー 1000形
京急からは1968年の乗り入れ開始当初から活躍した1000形が展示されました。この車両も新1000形の導入により徐々に姿を消しており、今では都営浅草線乗り入れ運用はラッシュ時間帯に限られているようです。
京成に現在一般車で唯一残る片開きドア車 3200形 3295F
1960年の都営浅草線第一期開業(押上~浅草橋)から直通運転を行なっている京成からは、現在数を減らしている鋼製車3200形の3295Fが展示されました。京成では3200形から両開きドアになりましたが、この車両はこの当時上野~成田を結んでいた座席指定制の特急「開運号」用に作られた車両で、片開きドアの車体で登場時の車内はクロスシートでした。その後のちの「スカイライナー」になるAE1形の導入により、一般車に格下げとなりロングシート化、さらに車体更新が行なわれました。現在京成の一般車で唯一残っている片開きドア車になります。ちなみにこの編成は、常に4両編成で運用されていますので都営浅草線に乗り入れることはまずありません。この車両も新3000形の導入によりそう遠くないうちに引退するものと思われます。
(京成3200形3295Fについて、弊ブログに過去記事があります。こちらからどうぞ。)
撮影会は時間を区切って行なわれましたので、あっという間に時間となりました。撮影会会場を後にする前に、整理券がなくても撮影できるエリアがありましたので、こちらからも撮影してみました。
自由撮影エリアからの展示車両に並び
こうして、馬込車両基地のイベント会場を後にしました。
昨年は三田線高島平車両基地で開催された都営フェスタ、今年は浅草線馬込車両基地で開催されました。5200形の引退と展示された車両の充実ぶりで多くの人が集まった今回のイベントでした。来年はどこで開催されるのか気になりますが、今後も継続して開催してほしいイベントであると思います。
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コメント
こんばんは、昨晩の渋谷駅前5000系の記事ともども、トラックバック及び拙ブログ記事の紹介をどうもありがとうございました m(_ _)m
ハチ公前に鎮座したデハ5001ですが、やはり早朝の人出が少ない時間に撮ると良いようだということが、記事を拝見して分かりました! 昼間はドアが開いていますし、ガードマンもレンズを向けたときに一番目立つ位置に立っていることも多いようですから……。
さて、西馬込のイベントですが、激しい混雑の中をどうもお疲れさまでした。撮影会、私よりも30分遅く到着されただけで、もう14時からの分のみとは……如何に今回のイベントが大変な人出だったかを物語っていると思います。並んだ車両が非常に魅力的だっただけに、もっと会場運営に工夫があれば、膨大な訪問客がスムーズに流れ、あらゆる面で良いイベントになったと予想しますが、ともあれ本当にこれらの車両の並びは素晴らしかったので、こういう撮影の機会が提供されただけでも有り難いと思うしかなさそうですね (結局並んでも撮影会に参加できなかった方も膨大な人数にのぼるようですし……)。
個人的には、引退間際の車両たちもさることながら、ふだんトンネル内でしか見ることのない大江戸線車両を青空の下で目にしたのは良い意味でカルチャーショックでした (^^;
投稿: おっとっと | 2006.10.29 00:07
こうして改めてみると
大江戸線の車輌は浅草線と比べると車体が小さいですね
投稿: 如月瑞穂 | 2006.10.29 00:19
コメントいただきまして、ありがとうございます。
おっとっとさん>
いつも記事を拝見させております。
まず、昨日の渋谷駅ハチ公前におかれた「青がえる」ですが、やはりこの場所は待ち合わせの名所なだけに、昼間になりますと多くの人がやってきます。撮影ならば朝のうちということになるかと思います。
馬込車両基地のイベントですが、私もこんなに並んでいるとは思っていませんでした。会場限定のパスネットに5200形さよなら運転の乗車券、車両部品の発売に、今回撮影会で登場した車両が都営5200形や大江戸線車両回送用機関車はともかく北総7000形に京成3295Fなどといった時代を築き、今となっては貴重になった車両が集まったとなればこれだけ多くの人が集まったのは無理もないと思います。自分は先に会場限定のパスネットの列に並んだもので、先に撮影会の列に並べばおっとっとさんと同じ時間帯の撮影会に参加できたのかもしれませんが、そうしますと記念パスネットは買えなかった思われ、結果良しということになったかと思います。しかし、早い時間ですと車両の前にロープがなかったようですね。撮影の際、どうしても気になってしまいました。
如月瑞穂さん>
今回のイベントの見所として大江戸線の車両も展示されたこともあります。乗車してみましても車体の小ささはわかるのですが、このように浅草線の車両と並べてみて、その小ささがよく分かりました。これから大江戸線の車両の検修も馬込で行なわれますので、このような並びも車両基地ならではとなるのかもしれません。
投稿: Kaz-T | 2006.10.29 00:45
Kaz-Tさん、こんばんは。私も都営フェスタに行ってみました。着いたのが午後の1時30分過ぎだったので、会場は混んでいるという感じではありませんでしたが、朝はやはり相当な人出だったようですね。
私が少し遠くから車両を撮影していたときにちょうど午後2時の撮影会が始まりましたが、その中にいらっしゃったということになりますね。
5200系を外で見るチャンスはこれが最後だと思って行きましたが、北総の7000系も多分最後になりそうです。京急の1000系もなかなか見る機会がないので、いい思い出になりそうです。
帰りは廃止された旧馬込検修場を見に行きましたが、引上げ線の撤去が始まったようで架線もなくなり、文字通りの廃線になりつつありそうでした。
投稿: 鉄と馬 | 2006.10.29 01:41
昭和時代の車両が見ものなんですね。特に5200系は、どこかの鉄道に譲渡されるのでしょうか。12-000系は初期車だったら良かった、と言うのが個人的な感想。まあ、初期型も後期型も圧迫感は変わらないのですが。
投稿: S | 2006.10.29 10:24
>特に5200系は、どこかの鉄道に譲渡されるのでしょうか。
いままで、考えもしませんでしたが、抵抗制御・クーラー附きというと営団5000系とつながるものがありますね・・・あ軌間がちがうか。
投稿: デハボ1000 | 2006.10.29 11:22
5200系いいですね。僕はこのイベントいけませんでした。Pトップ、旅プレなどを撮ったからです。行こうとしましたがすでに5000人以上いるというこどであきらめました。5200系はさよなら運転があるそうですが僕はDD53の方に行くので、結局5200系は見れないままでした。
投稿: 103系 まん | 2006.10.29 20:39
コメントいただきまして、ありがとうございます。
鉄と馬さん>
私がこの会場に到着したのは開場直前の10時前になります。会場限定パスネットがほしかったものでこの時間に行ったのですが、すでに会場入口から長い行列ができていて、パスネットを購入できた時点で撮影会の整理券は14時からという状況で入るのに30分、パスネット購入で15分、撮影会整理券で2時間並んだ状況でした。5200形の引退とこれだけ充実した展示内容ならば、それだけ人が集まったのは無理もないでしょう。また旧馬込工場は今回行くことはできなかったのですが、やはり建物などの撤去も始まりやがては何もなくなってしまうのでしょうか?
Sさん>
今回の展示は5200形を始めとして昭和の時代に登場した車両を揃えたということが特徴であったと思います。都営5200形は、おそらく引退後解体という運命になってしまうのではないかと思います。
デハボ1000さん>
抵抗制御の5200形でしたが、まだ余命があったことから冷房化され今日まで活躍していました。軌間の問題もありますが、この車両は引退後はどこの地方にも渡らずこのまま解体という運命をたどってしまうのであろうと思います。
103系 まんさん>
このイベントは朝から多くの人が訪れ、それこそ入るだけで一苦労でした。5200形は末期はほとんど泉岳寺~西馬込の折り返しの運用に就いていたと思われ、それこそ地上で見る機会はほとんどなかったのではないかと思います。11月3日のさよなら運転は私も乗車はおろか別の予定を入れたため見ることもできませんが、このイベントでおそらく最後となるであろう、その特異かつ希少な外観をしっかりと見て撮影してきました。
投稿: Kaz-T | 2006.10.29 21:57
こんにちは。旧馬込工場の解体撤去は、まだ具体的な計画は立っていないようです。都心に近い広大な土地なのでマンションなどの建設が考えられそうですが。ただ、撤去にしても新たな建設にしても大工事になりそうなので周辺住民との調整が大変でしょうね。
ちなみに工場の建物そのものも、いかにも昭和30年代の工場らしい貴重な文化遺産ではないかと思います。
投稿: 鉄と馬 | 2006.10.30 01:37
鉄と馬さん、トラックバックとコメントをありがとうございます。
トラックバックを頂いた記事を拝見しましたが、まだこれからのようですね。これだけの敷地ですと今後どのような開発がなされるのか、マンションの建設は十分にありえるかと思いますが、どうなるのか気になります。
投稿: Kaz-T | 2006.10.31 01:15
こんにちは。私もこのイベントに参加しました。このイベントで初めて5200系、1000系、3200系3295Fをはじめてみました。7000系も加えた4車種がもう廃車になるのだなと思うととっても悲しいです。私は三日のさようなら運転に行きます。乗車券は500分の129番の乗車券を購入できました。浅草駅でさよなら5200系のカードも購入しました。本当は台紙付2000円分よかったのですが。ちなみにGMのキットで今5200系を組み立てています。最後に5200系に贈りたい歌を書きます。
今、別れの時~飛び立とう~未来信じて~弾む若い力(力)信じて~この広い~この広い~大空へ~
さようならありがとう5200系
投稿: KITAKOSHIGAYA | 2006.11.01 21:49
KITAKOSHIGAYAさん、コメントありがとうございます。
5200形さよなら運転の記念乗車券や会場限定のパスネットが購入できてなによりですね。
私も5200形さよなら記念は五反田で乗車前に、その後会場限定も無事購入できました。会場内ではこの2枚がセットになり台紙つきもあったのですが、並んだ場所が悪かったのかまたはあっという間になくなってしまったのかはわかりませんが、バラで揃えました。
5200形もそうですが、北総7000形は今年度中、京急旧1000形や京成3200形もそう遠くないうちに姿を消すと思われますので、今回の並びはもう見ることはないであろうと思います。そういう意味で多くの人が集まったイベントだったのではないかと思います。
投稿: Kaz-T | 2006.11.02 01:34
こんばんは。私も先週行っておりましたが、とにかくたくさんの人出でしたねぇ。寝坊してしまったもんで、西馬込駅に到着したのが11時過ぎ。このときすでに入場制限が行われ、30分近く並んでやっと中に入ることが出来ました。
そんなわけで、記念パスネットなども着いたときには完売してしまい、写真の撮影に専念となってしまいました。実は現物を見たのは今回が最初でした。そんなわけで、一度も乗ることなく引退となってしまいました。まあ、1編成しかないことを考えると、目指して乗るというのもなかなか難しいですね。でも、一度くらいは乗っておきたかったですね。
投稿: mattoh | 2006.11.04 20:29
mattohさん、コメントありがとうございます。
私はこの日開場直前に着いたのですが、すでに長い列で会場限定のパスネットは何とか購入でき、撮影会も午後の部でやっと参加することができたという状況です。
今回で引退する5200形、最近では西馬込~泉岳寺の折り返しの運用についていたと思われ、地上区間で見ることはほとんどなかったと思います。その一方で京成・京急・北総からもまもなく姿を消すであろうという車両が揃いましたので、これだけ多くの人が訪れたのではないかと思います。
5200形は昨日、さよなら運転が行なわれましたがその沿線には多くの人が訪れたそうです。
地味でまた少数であった5200形の最後の花道となったようです。
投稿: Kaz-T | 2006.11.05 08:43