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2006.09.02

まもなく姿を消す 都営新宿線10-000形2段窓車

昨日、都営新宿線はダイヤ改正が行なわれました。その内容は、京王線から直通の急行・快速はほとんど10両編成になって京王車が主となり、8両編成しかない都営車は笹塚~本八幡の各駅停車の運用がほとんどになる運用変更が実施されました。

このダイヤ改正で気になったのが、残りわずかになった10-000形の2段窓車です。すでに新型車10-300形が増備され、先頭車のみ新造し中間車を10-000形の1段窓車で編成した10-300R形も増えてきていることから、今回運用本数に変更がおこなわれるであろうと思われ、運用を離脱してしまったのではないかと思っていましたが、果たしてどうであったのか?本日、観察してみました。

その結果ですが、おそらく残り1編成であろうと思われる10-000形の2段窓車編成である10-030Fが、本日運行されていました。

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ダイヤ改正後も残った都営新宿線10-000形の2段窓車編成 10-030F 2006年9月2日 京王線笹塚で筆者撮影

都営新宿線開業当初から活躍してきた10-000形の2段窓車、ダイヤ改正での運用離脱はありませんでしたが、もう余命は少ないでしょう。
2段窓車編成は入線当初は6両編成で運転されていましたが、篠崎延伸及び本八幡延伸時に8両編成化されましたがその際増結された車両は、この当時に入線した編成と同じ仕様となったため1段窓になっています。この編成の新宿・京王線方から2両目と3両目が該当します。なお、この1段窓車はまだ余命があることから、1段窓車のみ残して編成を組み替え先頭車を新造した10-300R形編成としてこれからも使用されます。

その10-300R形ですが、この車両導入時は新ATCに切り替えの過渡期ということで、従来の10-000形2段窓編成の先頭車のみ新型にしたという暫定編成が存在しています。すでに10-300R形も正規編成へ組み換えが進んでいるのですが、まだ10-000形の2段窓車編成が残っているということは、10-300R形の暫定編成もまだ残っていることになります。今回、10-300形の暫定編成も見ることができました。

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10-300R形暫定編成もまだ健在 10-360F 2006年9月2日 京王線笹塚で筆者撮影

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現在の10-360Fの中間車は元10-060F 画像は本八幡方から2両目10-061 2006年9月2日 京王線笹塚で筆者撮影

10-300R形の暫定編成も、先の10-030Fの運用離脱後に編成組み換えを行い先頭車は新型、中間車は10-000形の1段窓車という正規編成になります。なお、正規編成とする際に中間車となる10-000形1段窓車は、側面の行き先表示器をLED式とし種別表示は撤去、車内はドア部分にLED案内装置とドアチャイムの設置が行なわれます。

複雑な編成組み換えを行ない世代交代を進めてきた都営新宿線、いよいよこの置き換えも最終章に近づいてきたようです。都営新宿線が開業してまもなく30年になろうとしていますが、その時から活躍してきた10-000形2段窓車の最後の姿を捉えることができました。これら車両の活躍を称えたいと思います。

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