西武南入曽車両基地 電車夏祭りに行ってきました。
いよいよ、夏休みも終盤に入りました。そんな中、この夏最後の思い出ということで各地でイベントが開催されました。
まずは、西武新宿線の新所沢~入曽の間にある「南入曽車両基地」で、毎年この時期恒例の「電車夏祭り」に行ってきました。
電車夏祭り会場で並んで展示された西武新宿線の主力車両2000系 2006年8月26日 南入曽車両基地 電車夏祭り会場で筆者撮影
さて、このイベント開催に当たり、西武新宿線では会場となる南入曽車両基地までの臨時直通列車が西武新宿から1往復、最寄となる新所沢からも数往復運転されました。まずは、西武新宿に行ってこの臨時列車を撮影しました。
20000系8両編成で運転された「電車夏祭り」会場直通臨時列車 2006年8月26日 西武新宿で筆者撮影
「電車夏祭り」会場直通臨時列車に掲げられたヘッドマーク
この臨時列車は急行列車として運転され、電車の行き先表示は「急行 新所沢」ですが、駅の案内表示はおそらくこの臨時でなければ表示することがないであろうと思われる表示になっていました。
西武新宿の臨時列車案内表示
駅の案内では「南入曽信号所」行きと表示されました。
これら撮影後、この臨時列車に乗車しました。西武新宿では余裕があった車内も、その後は混雑となりました。イベント会場となる南入曽車両基地は新所沢または入曽から歩きますと20分以上かかるところであることから、この臨時列車は多くの人が利用したようです。その結果、南入曽車両基地に到着しても1両ずつ乗客を誘導する状況になり、下車するのに時間がかかりました。
南入曽車両基地に到着した臨時列車
さて、会場に入りまして向かった先は、車両の展示・撮影会場です。
電車夏祭りで展示された車両
これら車両を撮影してみました。
新宿線系統でも活躍しているが徐々に数を減らしている101系
新宿線系統の主力2000系が4本並ぶ
4本並べて展示された2000系ですが、上の画面右側の2000系は妙な表示をしていました。
「37M」という運行表示で展示された2000系
2000系の前面は中央に行き先・向かって左側に種別表示があり、右側はこれまで使用していなかったのですが、このように運行表示のような表示がなされていました。2000系登場時は地下鉄乗り入れ用車両という想定があったのでしょうか?
この2000系の隣には、地下鉄有楽町線乗り入れ車である6000系が展示されていました。
池袋線と地下鉄有楽町線乗り入れ用の6000系 新宿線でも使用されている
6000系は地下鉄乗り入れ車であることから、池袋線向けの車両であったかと思うのですが、需給の関係で新宿線でも使用されています。今後、地下鉄13号線の開業などにより、西武車の運用が増えた場合は、本来の池袋線に復帰するのでしょうか?
6000系の隣には、こんな車両が展示されていました。
離れ児島になっている多摩川線を除いて、現在唯一残存している101系低運転台車 多摩湖線国分寺~萩山で主に運転されている
西武鉄道の看板列車「ニューレッドアロー」10000系 西武新宿線の特急の愛称は「小江戸」号
101系低運転台車とニューレッドアローの間で展示されていた電気機関車E31(左)
さて、展示・撮影会場を出て、車両基地内を周ってみました。
休憩所車両として車内が解放された101系 本川越方先頭は「区間準急 西武新宿」、西武新宿方先頭は「快速 拝島」
検修庫で、101系2両編成
この101系2両編成の反対側検修庫内の先頭では、お子様を対象とした「電車と綱引き」というイベントが実施されていました。
先の画像の本川越方では、検修庫内で、電車と綱引きのイベントが実施された。電車に付けられた風船が割れるまで引っ張るというもの
この外にも、各種企画がありました。
運転台乗車体験に使用された101系2両編成
上画像の西武新宿方先頭の様子
こちらでは、会場で自作のオリジナルのヘッドマークを作成してその前で記念撮影をするというコーナーになっていました。自作ヘッドマークでの記念撮影はもう1編成、新2000系でも実施されていました。
自作ヘッドマークをつけた記念撮影用車両になっていた新2000系
倉の中の2000系 ここでは床下機器の説明などが実施されていた
さて、今回はこのあと行くところがあったもので、午前中で退散しました。帰りも会場から新所沢駅までの臨時列車に乗車しました。
会場と新所沢駅を往復していた臨時列車20000系
朝、西武新宿から乗車した編成がそのまま運用されていましたが、乗車場所が洗浄線と呼ばれるところであることから、この列車では洗車体験が実施されました。実際に稼動している洗車機の中を通過し、車内からシャワーとブラシで洗車されている様子を見ることができました。
今回、初めてこのイベントには行きましたが、毎年恒例のイベントということで、特にお子様の夏休みの思い出として充実した内容であったかと思います。今後とも継続した開催をぜひ、希望したいところです。
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
西武沿線への遠征お疲れ様でした。私も大井と掛け持ちしましたが、順路は逆のようです。
さて、2000系ですが、デビュー当時は、国鉄新宿駅への乗り入れ計画があったようで、地下線にも対応した規格で設計されています。右側の幕も、地下線へ入った際に運行番号が表示できるように用意されていたのかもしれません。
続いて6000系ですが、デビュー当時、池袋線には有楽町線乗り入れ用の6000系を、そして新宿線には101系の部品提供車である9000系を増備する事になっていました。ところが、9000系が4本目まで登場した際、夏のラッシュ時にフル稼働で9000系が新宿線を走ったところ、変電所の容量が足らなくなったと言う説を聞いた事があります。それ以降、9000系と6000系でトレードが始まっています。今後、13号線乗り入れ準備で、新宿線の6000系が、池袋線の20000系とトレードされるようですが、南入曽で展示された6101Fと、6102Fの先行落成車2本については、地下鉄乗り入れ対応が不可能らしく、新宿線に残るのではないかと言う説も出ているようです。
投稿: TOMO | 2006.08.27 02:15
Kaz-Tさん、取材お疲れ様でした。
TOMOさんのコメントを読んでいると、9000系がVVVF化の改造を行っているのは、そのため(変電所の容量が足らなくなったと)だったんだと理解できました。もしかして、2000系&9000系は13号線に乗入するのでしょうか?何か楽しみになってきました。
投稿: がいや | 2006.08.27 16:37
がいやさん、こんにちは。私のコメントを元に話が進んでいますので、少々補足をさせていただきます。
変電所の件ですが、この話が出てきたのは、もう今から10年近く前の事です。9000系は101系の部品流用車ですから、元々、池袋線は大量に101系が走っていた訳ですし、新宿線よりは池袋線で走らせた方が問題も少ないだろうと言う理由でのトレードだったと思います。現在、9000系は半数がVVVF化されましたが、もちろん環境問題を考慮しての事と思いますが、そのきっかけになったのは、101系の部品の老朽化でしょう。101系も第1編成は昭和44年にデビューしているわけですから、もう35年以上前の車両です。部品そのものもかなり古くなっているでしょうから、保守もかなり困難な状態になってきているのではないでしょうか。
13号線への乗り入れは、今のところ6000系オンリーになるんじゃないでしょうかね?
投稿: TOMO | 2006.08.27 23:24
TOMOさん
ありがとうございます。
よく理解ができました。お手数かけてしまってすみません。
投稿: がいや | 2006.08.28 01:10
コメントいただきまして、ありがとうございます。
TOMOさん>
2000系登場時に、当時の国鉄新宿駅乗り入れという構想があったのですか。地下で乗り入れる予定であったことから、貫通路のある前面になったのですね。歴史に「もし」があればですが、もし池袋線の地下鉄直通が1980年代前半までに開始されていれば、2000系が当時は銀座一丁目・新富町まで、現在では新木場まで乗り入れていたのかもしれませんね。
また、新宿線の6000系についてはそんないきさつもあったのですか。たしかに101系更新の9000系ですと電気は食いそうです。しかし、ここで展示された6000系について、地下鉄乗り入れ対応ができないというのが気になります。微妙に仕様が異なっているのでしょうか?
がいやさん>
すでにTOMOさんが解説されておりますが、2000系の地下鉄乗り入れは今となってはもう無いと思われます。また9000系についても同様であると思われます。やはり6000系が、渋谷にものちには横浜方面元町・中華街まで走ることになるようです。
投稿: Kaz-T | 2006.08.28 21:54
私も行きたかったのですが
弟の夏休みの思い出にお台場冒険王に行かされる羽目になってしまっていけませんでした.orz
投稿: 如月瑞穂 | 2006.08.29 18:31
如月瑞穂さん、コメントありがとうございます。
JR東京総合車両センターの夏休みフェアと同日開催となった、西武南入曽車両基地のイベントです。確かに、お台場に向かったということで、残念であったかと思います。また来年の開催に期待してみましょう。
投稿: Kaz-T | 2006.08.30 21:58
Kaz-Tさん、お久しぶりです。
両方のイベントに参加されたのですね。
うちの息子も2人西武の方に行ってきました。
さすがにいい写真が並んでいます。 (^^)//
来年はかち合ったらJRの方に行くんだ、と話しています。
さて、息子からの質問なのですが、このところ"Ambitious Japan"の文字の入った
新幹線を見かけなくなったというのですが、もう使われなくなったのでしょうか。
TOKIOが歌うこの歌も好きなようで、寂しく思っているようです。
投稿: ハナミズキ | 2006.08.31 17:40
ハナミズキさん、コメントありがとうございます。
JR東京総合車両センターのイベントと同日開催になってしまった西武南入曽車両基地のイベントで、お子様連れですと両方ともというわけにはいかないと思われますので、どちらかは断念ということになってしまうのは止むを得ないと思われます。しかし、このイベントは内容的には夏休み最後の土曜日ということで、お子様向けの企画が多くあり結構楽しめたのではないかと思います。
きっとこの夏の良い思い出になったのではないかと思います。
さて、ご質問の東海道新幹線“Ambitious Japan”のロゴですが、このロゴは2003年の品川駅開業に伴って「のぞみはかなう」というキャッチフレーズとともに大変話題になった企画です。
このキャンペーンは終了してもしばらくそのままの姿で走行していたのですが、昨年9月の「愛・地球博」開催終了にあわせて、このロゴは外されてしまいましたので、今では見ることはできません。しかし、あのロゴのインパクトは今から見ても強烈で、何かしらのイベントで再現してくれたら、という気もします。
投稿: Kaz-T | 2006.08.31 21:22
Kaz-Tさん、早速のお返事ありがとうございます。うちは子ども。。。と言っても「大きな子ども」でして、以前は夫が連れ歩きましたが、今は1人でどこにでも行きます。(^^;)
去年の9月でロゴが外されたとはずいぶん前だったのですね。最近気づいた疑問なので、すぐに解明できてよかったです。
これからもKaz-Tさんの鉄道の写真&記事を楽しみにしています。
投稿: ハナミズキ | 2006.09.01 10:28
こんばんは。TBありがとうございます。
去年の南入曽のイベントにも足を運んだんですけど、忘れもしない、会場でデジカメが動かなくなってしまい、何も撮れずに会場を後にしたという苦い経験をしたところでした。
幸い今回はデジカメも壊れることなく無事に楽しむことが出来たんですが、あれだけ西武の車両が勢ぞろいした様子はなかなか壮観でしたね。今回のイベントで一番印象に残ったところでした。
西武新宿では、行先表示は「南入曽信号所」でしたか。私は所沢で捕まえたんですけど、所沢では「南入曽」でした。
投稿: mattoh | 2006.09.01 22:40
コメントいただきまして、ありがとうございます。
ハナミズキさん>
新幹線のロゴはすでに外されてしまいましたが、昨日の新聞記事で500系が来年東海道新幹線から撤退という報がありましたので、こちらも見に行かれてみてはいかがでしょうか?
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
mattohさん>
こちらこそトラックバックもいただきまして、ありがとうございます。
このイベントは、夏休み最後の思い出ということでお子様向けの企画が多数ありましたが、やはり撮影会場の車両の並びは西武新宿線系統で活躍している車両が勢揃いといった感じで、結構楽しめたのではないかと思います。
このイベントで運転された臨時列車の駅の案内も「南入曽信号所」表示されていましたので、事情を知らないと「この電車はどこへ行くの」といった感じになりますが、所沢で「南入曽」と表示されていたとなりますと、その表示器の仕様に違いがあったのでしょうか?
これだけ好評であったようですので、来年以降の開催も期待できることでしょう。
投稿: Kaz-T | 2006.09.01 23:47