ステンレスカーが走る南海高野線
今宵は南海電鉄旅行記です。まだ続きます。
さて、南海電鉄高野線では関西の私鉄路線では珍しく、ステンレスカーが大量に導入されました。そのステンレスカーは最も古いもので1962年に導入され、沿線開発が進み増大した輸送需要に応えてきました。その当時からのステンレスカーが今も健在です。高野線のステンレスカー6000系です。
南海高野線のステンレスカー 6000系 2006年6月18日 新今宮で筆者撮影
高野線の6000系は1962年に導入されたオールステンレスカーです。この当時やはり登場した東急7000系・京王3000系と同じ時期に製造された車両です。今では冷房化・台車取替え、さらにはCI実施により外装に紺と黄色のラインが入りました。この翌年、南海線には同じ車体構造で普通鋼製車体の7000系が導入されました。今でも高野線橋本までの急行や準急、各駅停車に活躍しています。
高野線でも6000系の改良型で両開きドアになった6100系という車両が登場しています。6100系は近年、台車取替えなどにより6300系に改番されたものもありますが、6100系として残っている車両には「パイオニア台車」が健在です。
今も「パイオニア台車」が残る6100系 2006年6月18日 新今宮で筆者撮影
高野線ではその後6200系、8200系とステンレス車が導入され今日でも活躍しています。今では河内長野から紀美峠を越えて橋本まで走るようになった高野線のステンレス車、6000系はすでにデビューから40年以上が経過していますが、まだ元気に活躍しています。これからも高野線の通勤輸送に活躍してゆくことでしょう。
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コメント
子供のころ、親戚の家に行く度に乗っていました。でかい片開きの扉が勢いよく開閉するのはけっこう迫力ありました。
あのころは南海線は緑の電車で、高野線はステンレス。なぜなのか、子供心に不思議でした。
投稿: kmaeda | 2006.06.19 00:53
kmaedaさん、コメントありがとうございます。
南海6000系は東急車輛製造製の車両で、初めて関西の私鉄に納車された車両です。他の製造メーカーにも発注した際この当時、オールステンレス車は東急車輛でしか製造できなかったことから、他のメーカーで製造される車両は普通鋼製になったようで、このことからステンレス車は高野線、鋼製車は南海線という区切りになったようです。
同じ時期に東急車輛で製造されたオールステンレス車である東急7000系や京王3000系は、今でも見ることはできても、更新・改造されまた廃車となり地方私鉄に譲渡されたものもある中、南海6000系は今でも主力として活躍しているとともに、6100系に至っては先の東急7000系・京王3000系にもかつて見ることができたパイオニア台車がまだ健在という点で、貴重な車両と感じました。
今では青と黄色のラインが入ってしまいましたが、南海線の7000系に続いて6000系も、登場時のオリジナル(ただ単に帯を剥がすだけですが)を再現してみても良かったのではないかと感じます。
投稿: Kaz-T | 2006.06.21 00:45