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2006年4月の20件の記事

2006.04.30

東京メトロ東西線・東葉高速鉄道直通運転10周年ヘッドマーク

4月27日で開業10周年を迎えた路線があります。千葉県の西船橋から東葉勝田台を結ぶ東葉高速鉄道です。開業と同時に、東京メトロ(当時は営団地下鉄)東西線との相互直通運転が始まりました。

開業10周年の記念日となった4月27日、この記念パスネットが東京メトロ・東葉高速で発売されたのですが、東葉高速発売分は発売数が少なくほぼ即日完売となったほか、東京メトロ発売分ももう残りわずかの状況のようです。自分も東葉高速分は夕方から出向いて、北習志野で残りわずかなところを何とか購入できた他、東京メトロ分も無事入手することができました。

さて現在、東葉高速と東京メトロそれぞれ1編成ずつ、同じデザインの直通運転10周年のヘッドマークをつけた列車が運転されています。この土・日で撮影してきました。

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ヘッドマークをつけた東葉高速2000系 2001F 2006年4月29日 東京メトロ東西線 中野で筆者撮影

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ヘッドマークのアップ

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東京メトロ東西線では05系36Fに取り付け 2006年4月30日 葛西で筆者撮影

東葉高速車は2000系に、東京メトロ車は05系にそれぞれ付けられています。なお東葉高速鉄道では2000系に、東葉高速鉄道開業10周年のヘッドマークとラッピングがされた編成も走っているとのことですが、この土・日でお目にかかることはできませんでした。

早いもので、東葉高速鉄道も開業10周年を迎えました。この路線、開業まで紆余曲折があり時間がかかってしまったため今でも運賃が高く、どうしても敬遠されがちな面があるようですが、それでも沿線は開発が進み利用客は順調に伸びているようです。

このヘッドマークは5月いっぱいまで取り付けられているようですので、乗車されることがありましたら、注目してみてはいかがでしょうか?

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あとわずか、東京メトロ東西線5000系&東葉高速1000系

この週末は、東京メトロ東西線にも注目しましたが、いよいよ同線で活躍している5000系の活躍も、残すところわずかとなってきたようです。この土・日で東京メトロ5000系を撮影してきました。

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東京メトロ5000系67編成 西船橋方先頭5817は、戸袋窓が埋められている 2006年4月29日 JR中央線 荻窪で筆者撮影

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上記編成の中野方先頭車 5017 2006年4月29日 中野で筆者撮影

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59編成 5009 2006年4月30日 葛西で筆者撮影

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アルミ車体車も健在 90編成 5150 2006年4月30日 浦安で筆者撮影

一時期は当時の営団地下鉄で最多両数を誇った5000系も、この週末で3編成運用に就いていたのを確認できました。この中には、のちの車両の基礎となったアルミ車体試作車も含まれています。東西線では新ATC導入が進められており、05系が続々と導入されています。それだけ、東西線において5000系を見るのは難しくなってきているのが現状です。

さて東京メトロ5000系とともに、こちらももういつのまにか数を減らしてきた車両があります。今年で開業10周年を迎えた東葉高速鉄道の1000系です。
東葉高速鉄道では、開業時に東西線で活躍していた5000系車両を譲り受け、冷房化や大々的な車体改修が行なわれ、外装は東葉高速のイメージカラーであるオレンジ系統のラインになり、前面は周囲にFRPによる縁が付いたこととヘッドライトがテールライトと一体になった角型になったほか、側面も戸袋窓を埋め、扉も交換され大きな窓になりました。また車内も更新されました。なお、開業時はこの改修が一部の編成は間に合わなかったことから、東西線の5000系の帯を東葉高速カラーにしただけの編成もあったそうです。
東葉高速でも東西線の新ATC化により、車体こそは改修を行なっていても東京メトロ5000系と同じ構造の1000系は置き換えられることになり、メトロ05系と共通設計の2000系が続々と導入されています。よって、1000系も残りわずかな状況になっています。
東葉高速1000系も撮影しました。

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東葉高速1000系 第6編成 1060 2006年4月29日 東京メトロ東西線 中野で筆者撮影

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第9編成 1090 2006年4月30日 東京メトロ東西線 浦安で筆者撮影

この週末で見ることができた東葉高速1000系は、画像の2編成でした。すでに東葉高速車は2000系のほうが多くなったようで、1000系も見るのが難しくなってきたように感じます。


長きに渡って活躍した東京メトロ東西線の5000系、その仲間で10年前に東葉高速鉄道1000系となったこの一族も、東西線の新ATC化により姿を消します。まだ時間はありますので、今のうちに記録にとどめておいても悪くはないと感じます。

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2006.04.29

青梅鉄道公園に行ってきました

今日は、快速「むさしの奥多摩号」で奥多摩まで乗車しましたが、その後は青梅まで戻りました。

青梅は近年「昭和レトロの街」として、映画の看板や各種博物館を整備して話題になっています。また、駅構内もこれに合わせてレトロ調に改良されホーム上には「青梅思い出そば」など、昭和の良き時代をかもし出す街づくりが行われています。

さて、鉄道ファンで青梅といいますと「青梅鉄道公園」が思い起こされます。青梅駅から徒歩15分、青梅丘陵の丘の上にあるこの公園に行ってきました。

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青梅鉄道公園で保存・展示されている車両 2006年4月29日 記念館屋上から筆者撮影

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大宮から奥多摩へ 快速「むさしの奥多摩号」

さて、今年のゴールデンウィークでは、新たな臨時列車が設定されました。その列車は快速「むさしの奥多摩号」という列車で、大宮から武蔵野線経由で青梅線の奥多摩まで運転される列車です。

どんな感じで運転されるのか、この列車を見にまずは立川に行ってみました。立川駅では中央線下り6番線に入線するとのことでしたので、上りホーム側から撮影することとして列車の到着を待ちました。

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湘南色115系で運転された快速「むさしの奥多摩号」 2006年4月29日 立川で筆者撮影

「むさしの奥多摩号」は、小山車両センター所属の115系4両でヘッドマークをつけて運転されました。この編成は小山車両センターの訓練車という扱いになっているようですが、このように旅客列車として運転することもできます。首都圏において湘南色の115系は貴重なものになりつつありますので、こうして運転され乗車できるのはなによりです。そこで、撮影後立川から乗車してみました。

青梅線内では無理に引いたダイヤなのでしょうか、それほどスピードは出ていませんでした。また、車内はあきらかに鉄道マニアと思しき人を除けば一応、ハイキング客も乗車しているようでした。
青梅線内では、各所でこの列車を撮影しようとしていた人を多く見かけました。特に青梅から先、山あいの中を行く区間では、青梅~宮ノ平のカーブ・軍畑鉄橋・沢井のカーブなどの名所に、大勢の人が訪れて撮影していました。

途中の御嶽で停車時間がありましたので、撮影してみました。

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2006年4月29日 御嶽で筆者撮影

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快速「むさしの奥多摩号」に掲出されたサボ

この列車では、側面の方向幕は「臨時」と表示されていましたが、ご覧のように「サボ」が用意されていました。

このあと、再び乗車しましたが、普段ですとロングシートの201系が走る青梅線の風景も115系のボックスシートから眺めますと、ここは上越線か吾妻線かとも思える味わい深いものに感じられました。

こうして、終点の奥多摩に到着しました。

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奥多摩に到着した「むさしの奥多摩号」 2006年4月29日 筆者撮影

奥多摩到着後は、夕方の大宮行きとして出発する間、拝島まで回送されここで留置となります。留置中のこの編成も撮影できました。

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拝島で留置される115系 2006年4月29日 筆者撮影

拝島の留置位置は青梅線ホームから撮影できるところで、ここでも大勢の人が撮影していました。

快速「むさしの奥多摩号」、明日と5月3日~7日にも運転されます。青梅線に直通する臨時列車として今回のゴールデンウィークに新たに加わった「むさしの奥多摩号」、これから秋シーズンなどにも運転され、行楽シーズンでの毎年の設定に期待したいところです。また、貴重になりつつある湘南色の115系での運転にも期待したいところです。

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オールダブルデッカー車で運転 「ホリデー快速ビューやまなし号」

中央線の特急「あずさ」「かいじ」号は、土・休日ともなりますと観光客などの利用が多く、自由席では常に立席が出るほどの混雑となります。そのため、その救済の意味も込めて、以前から臨時の快速列車が設定されていました。そして、現在その役割も担って土・休日に新宿~小淵沢で運転されているのが、「ホリデー快速ビューやまなし号」です。

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オールダブルデッカー車 215系で運転される「ホリデー快速ビューやまなし号」 2006年4月29日 三鷹で筆者撮影

「ビューやまなし号」という列車名だけあって、車両はオールダブルデッカーの215系で運転されます。215系は東海道線で朝・夕に運転される「湘南ライナー」用に着席人数を増加させるために2階建車として登場しました。ラッシュ時間帯では有料の「湘南ライナー」系統で運転されます。デイタイム時や土休日には東海道線の快速「アクティー」、その後は湘南新宿ラインでも運用されましたが、中間駅において乗り降りに時間がかかるなどの理由から、現在では朝・夕の「湘南ライナー」系統以外の数少ない担当列車となっています。

「ホリデー快速ビューやまなし号」はグリーン車は指定席、普通車も一部指定席となっていますが、自由席車もあることから通常の列車では味わえない目線からの車窓を楽しむことができる乗り得な列車であると言えます。

オールダブルデッカー車だけに中央線でも存在感がある215系で運転される「ホリデー快速ビューやまなし号」、このゴールデンウィーク期間中ももちろん運転されますので、新宿~八王子・高尾といった近距離区間内であっても、乗車してみる価値があるのではないかと思います。

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奥多摩・秋川へ 「ホリデー快速おくたま・あきがわ号」

中央線系統では、土・休日には多彩な「ホリデー快速」が運転されます。今回話題としますのは、中央線系統のホリデー快速のなかでは長きに渡り運転されている列車です。

中央線の立川から分岐する青梅線は、沿線に御岳山や奥多摩湖などハイキングのメッカであり、青梅線の拝島から分岐する五日市線も沿線にもハイキングコースが存在しています。土・休日に新宿から奥多摩・秋川へ運転される特別快速が「ホリデー快速おくたま・あきがわ号」です。

これら列車の歴史を紐解きますと、1968年に早くも新宿から御嶽へ運転した臨時快速「みたけ号」が事始になります。その後は奥多摩まで運転され「おくたま号」そして、武蔵五日市へ向かう「あきがわ号」を連結するようになり、ダイヤ改正などで変遷を繰り返して、現在では毎土休日の新宿~奥多摩・武蔵五日市へ3往復運転されています。また運転開始当初は101系であったそうですが、現在は201系で運転されています。

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奥多摩へ走る特別快速「ホリデー快速おくたま号」 2006年4月29日 中野で筆者撮影

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後ろの4両は武蔵五日市行きの特別快速「ホリデー快速あきがわ号」 2006年4月29日 中野で筆者撮影

この「ホリデー快速おくたま・あきがわ号」の停車駅は新宿~立川間は特別快速の停車駅で、立川から先の青梅線内は西立川・拝島と停車し、拝島で分割して前6両は奥多摩行きの「おくたま号」で拝島から先は福生・青梅・御嶽と停車して奥多摩まで走ります。なお、今日は河辺にも臨時停車していたようです。後ろ4両は武蔵五日市行きの「あきがわ号」となり、拝島から先の五日市線内は各駅に停車します。

中央快速線でお馴染みのオレンジ色の201系で運転されますが、車内はハイキングなどの行楽客の姿が見える列車でもあります。

さて、中央快速線には今年度から新型車E233系が導入されることになっています。101系から201系に引き継がれた「おくたま・あきがわ号」、E233系ではどんな姿で運転されるのか、今から楽しみでもあります。

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GW期間に運転 臨時特急「あずさ71号」

さて、今日は朝早くから新宿へ行ったのですが、その目的は今回のゴールデンウィーク期間中にも設定された中央線の臨時特急「あずさ71号」を撮影するためです。新宿駅9番線から6時30分に出発し信濃大町まで運転されます。

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そして、「あずさ71号」に充当される編成が入線してきました。

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新宿駅9番線に入線し出発を待つ臨時特急「あずさ71号」 2006年4月29日 筆者撮影

この臨時特急「あずさ71号」は183系で運転されます。すでに中央線の特急「あずさ」「かいじ」系統はE351系・E257系に置き換えられ、JR東日本管内でも定期列車としては特急運用からは撤退しましたが、このような臨時列車ではまだ運転されるようです。また、外装も旧国鉄特急色の車両で運転されます。「あずさ」「かいじ」で、旧国鉄色での運転は1990年代に入る前後ですべて水色系統の外装になっていたことから、この姿の「あずさ」号は実質上のリバイバルトレインといえる状況です。

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「あずさ」のイラストマークも掲出 2006年4月29日 新宿で筆者撮影

今の「あずさ」号ではLEDによる表示になっていますが、183系で運転される「あずさ71号」ではイラストマークが掲出されました。
その昔から中央線では花形列車であった「あずさ」号のよき時代の姿で運転される臨時特急「あずさ71号」、新宿では早朝であるにも関わらず大勢の人が訪れ撮影していました。ただ、おしむらくは前面に「特急マーク」が無いことと、飾り帯が塗りつぶされてしまっていることでしょうか。雰囲気は十分なだけに、物足りなさを感じました。

臨時特急「あずさ71号」は他客シーズンに運転されます。今年のゴールデンウィーク期間は本日の他、5月3日~5日にも運転されます。
中央線のスターだった183系の「あずさ」、この姿を思い起こさせる臨時特急「あずさ71号」、ぜひ1度ご覧になられてみてはいかがでしょうか?

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ゴルファーの皆様へ 快速「フェアーウェイ」号

いよいよゴールデンウィークが始まりました。今日は、各種列車をいろいろと撮影してきました。

まずは早朝の新宿駅を出発する快速列車「フェアーウェイ」号です。

「フェアーウェイ」号は、土・休日に運転される新宿から黒磯を結ぶ全車指定席でグリーン車も連結している快速列車です。新宿を朝の6時24分に7番線から出発します。列車名が示すとおり、宇都宮線沿線にあるゴルフ場へのアクセス列車として運転されています。

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出発を待つ快速「フェアーウェイ」号 2006年4月29日 新宿で筆者撮影

「フェアーウェイ」号は、485系特急型電車で運転されます。この充当車両は、新潟から夜通しで新宿まで運転される全席指定の快速列車「ムーンライトえちご」号の東京での間合いを利用した列車になります。今となっては貴重になった旧国鉄特急色の車両で運転されるこの列車、本日見た限りでは新宿ではそれなりの利用があったように見受けられました。

自分はゴルフはやらないのですが、ゴルファー御用達の列車ともいえる快速「フェアーウェイ」号、いつまでこのスタイルで走るのかは分かりませんが、今後も存続してほしい列車ではないかと思います。

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2006.04.22

リバイバルカラー 都電荒川線7000形

今日は用事があって、王子まで行ってきましたが、その帰りに都電荒川線に乗車したところ、リバイバルカラーとなった7022号車が到着しました。この車両で、終点の早稲田まで乗車しました。

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往年の塗装が再現されている都電荒川線7000形 7022 2006年4月22日 早稲田で筆者撮影(携帯電話使用)

自分は、都電全盛の時代にはまだ生まれておらず、また都電荒川線に初めて乗車した時は、7000形は現在の車体に更新された後で、この黄色に青帯の塗装でした。その後、7000形は白と緑の塗装になりましたが、昨年の路面電車の日イベントに合わせて、この7022号車が更新当初の塗装が再現されました。その後、この塗装で走り続け今日、見ることができました。

いつまでこの塗装で走るのかは分かりませんが、どこか懐かしくも思えるこの塗装、1日でも長く走ってほしいと思うのは私だけではないでしょう。


関連記事 路面電車の日 都電荒川線イベント(2005年6月11日)

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2006.04.15

本日の話題

今日は、都合で八王子まで出かけました。JR中央線を利用したのですが、本日は新宿駅構内において跨線橋架け替え工事と配線改良工事のため、中央線は特別快速や快速の運転は行なわず全列車各駅停車での運転になりました。緩行線で運転されたことから御茶ノ水~三鷹間は2~3分間隔の頻発運転となり、このため東京メトロ東西線との直通運転は中止となりました。

そこで、用事が済んでから本日に限り出現した列車などを手持ちの携帯電話で撮影してみました。

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本日に限り白昼に運転された中央線201系による各駅停車東京行き 2006年4月15日 八王子で筆者撮影

オレンジ色の201系を使用した各駅停車は早朝・深夜帯に運転されますので、この方向幕表示は特に珍しいものではありませんが、昼間の時間帯に運転されたという点で特筆すべきことでしょう。なお、下り列車も「各駅停車 高尾」といった表示で運転されましたが、大月行きの列車だけは各駅停車表示が含まれていないことから、通常の「大月」表示で各駅停車で運転されました。

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八王子駅上りホーム上の発車案内表示 2006年4月15日 筆者撮影

この案内表示からも、昼間14時台に各駅停車が運転されているということがお分かりいただけると思います。
さて、新宿駅での工事の関係で、中央線を走る特急列車については新宿の手前の中野で折り返しとなりました。
これも通常では見ることがない「中野行き」の特急ということで、この列車に乗って中野まで行ってみました。

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本日に限り運転された中野行きの特急「あずさ」 2006年4月15日 筆者撮影

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中野に到着した特急「あずさ18号」 2006年4月15日 筆者撮影

中野駅では普段ですと快速東京方面行きホームとなる7・8番線が特急ホームとして扱われていました。またこのホームは通常快速電車の10両分の長さしかないことから、高尾方に延長用ホームが仮設されました。

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高尾方に延伸されたホーム 2006年4月15日 筆者撮影

中野駅での特急の折り返しは、一旦8番線に入線し乗客を降ろしてから、新宿方へ移動し7番線に入れ換えるという方法で行なわれました。

このあと新宿へ行ってみたのですが、快速線では大勢の作業員の方が線路などの移設作業を行なっていました。今日の新宿は山手線と中央線の各駅停車のみが運転されていて、埼京線は池袋~大崎は運休でりんかい線との直通運転は行なわず、湘南新宿ラインは宇都宮・高崎線方面は上野行きとして運転し東海道・横須賀線方面は大崎で折り返しとなり、特急「成田エクスプレス」は東京で折り返し(除く横浜方面発着列車)となりました。また、先月華々しく登場した新宿~日光・鬼怒川方面東武直通特急は池袋で折り返しとなりました。

終日に渡り列車の運転系統を変更してまで実施された新宿駅跨線橋架け替え工事は、同駅南口に架かる国道20号線の跨線橋が老朽化してきたことや、渋滞緩和の為拡幅することになったことから行なわれました。新宿駅は山手線・中央線・埼京線などが乗り入れる大ターミナル駅で、道路も交通量の多いところであることからその工事の苦労は並大抵のものではありません。跨線橋架け替えにより、配線を変更する必要が生じたことから合わせて線路切り替えも実施されました。
明日から、中央快速線下りホームは新しいホームに移ります。また南口から道路を挟んで向かい側に新しく「サザンテラス口」と名づけられた改札もオープンします。

日に日に姿を変えつつある新宿駅で、大規模な工事が行なわれたことにより、普段みることができない列車が運転されましたが、現在もまだ工事は続いています。この工事が無事完成し、明日から装いを新たにする新宿駅の変貌振りに今後も注目といったところでしょう。


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2006.04.13

今年も「春の交通安全運動」実施中

ただいま、春の全国交通安全運動が実施されています。

私の地元を走ります京王井の頭線では、毎年恒例のヘッドマークが今年も登場し2編成に取り付けられました。

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今年も登場した「春の全国交通安全運動」ヘッドマーク 1765F 2006年4月9日 永福町で筆者撮影

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別デザインのヘッドマークが付いた1752F 2006年4月10日 吉祥寺で筆者撮影

今回のヘッドマークは、なかなか出会うことができずようやく2本とも見ることができました。今週いっぱいまで取り付けられるようです。


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2006.04.11

北総-京成-都営-京急 4社直通運転15周年

いささか旧聞になりますが、先月31日で京成高砂から千葉ニュータウンを結ぶ北総鉄道の京成高砂から新鎌ヶ谷間が開業15周年を迎え、同時に始まった北総・京成・都営・京急と4社にまたがる直通運転も15周年を迎えました。これを記念して、北総ではほぼ全編成、京成・都営・京急では一部の編成にヘッドマークが今月9日まで取り付けられました。なかなか見に行く機会が無いまま日だけが過ぎ、最終日の4月9日にJR松戸車両センターで開催された103系の車両展示会イベントの帰りに、北総線に乗車して撮影することができました。

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4社直通運転15周年のヘッドマークをつけた北総の車両 7300形(左)・9000形(右) 2006年4月9日 京成高砂で筆者撮影

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2006.04.09

さよなら 常磐快速線103系 車両展示会に行ってきました

今日は昨日予告いたしましたとおり、松戸車両センターで開催された「さよなら常磐快速線103系車両展示会」に行ってきました。

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本日の車両展示会の入場券 筆者所蔵

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展示された常磐快速線103系 2006年4月9日 筆者撮影

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2006.04.08

さよなら 常磐快速線103系 記念列車に乗車しました

今日は、首都圏で長きに渡り活躍し、常磐快速線に残っていた103系の「さよなら運転」が実施されました。
この列車は団体臨時列車扱いで運転され、事前に乗車会員券が必要でしたが、今回会員券を購入していましたので、本日北千住~取手を3往復したさよなら運転列車の3回目に乗車しました。

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常磐線「さよなら103系」記念乗車証と乗車イベント参加者用ワッペン 筆者所蔵

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常磐線「さよなら103系」臨時列車に掲げられたヘッドマーク 2006年4月8日 筆者撮影

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2006.04.02

開業した近鉄けいはんな線に乗車してきました

さて、今日は京阪のあとは、開業して間もない近鉄けいはんな線に乗車してきました。

近鉄けいはんな線は、これまで大阪市営地下鉄中央線の終点、長田から伸びる路線で地下鉄に合わせた第三線軌条方式の路線です。これまでは「東大阪線」と称していて、近鉄奈良線と接続する生駒までの路線でしたが、首都圏でゆりかもめが豊洲まで延伸開業した同じ3月27日に、ここから学研奈良登美ヶ丘まで開業し路線名も「けいはんな線」と変わりました。また、この開業に合わせて直通運転を行なっている大阪市営地下鉄中央線と合わせて、大阪ベイエリアのコスモスクエアから学研奈良登美ヶ丘間に「ゆめはんな」という愛称も付きました。

では、この「ゆめはんな」ラインに、大阪市営地下鉄中央線の森ノ宮から乗車しました。

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近鉄けいはんな線に直通する大阪市営地下鉄24系 2006年4月2日 森ノ宮で筆者撮影

まずは、地下鉄の電車で学研奈良登美ヶ丘を目指します。地下鉄中央線で長田から近鉄けいはんな線になります。長田を出るとすぐ地上を走りますが、高速道路の直下を走る感じになります。その後高架線を走り、新石切から先は、大阪府と奈良県の府県境に連なる生駒山地を突き抜ける「新生駒トンネル」を過ぎて、近鉄奈良線と接続する生駒に到着します。当初、東大阪線として開業したけいはんな線は奈良線の混雑緩和という目的がありましたが、路線延伸により京都・大阪・奈良にまたがる京阪奈丘陵に出現した「けいはんな学研都市」から大阪市内を結ぶ路線になりました。その生駒から今回開業した区間になるのですが、その路線のほとんどがトンネル区間で、駅のある箇所では地上になりますが住宅開発が進み徐々に街ができつつあるようです。こうして、終点の学研奈良登美ヶ丘に着きました。

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終点の学研奈良登美ヶ丘駅周辺は駅前には特に何も無いようでしたが、今年秋オープンを目指してショッピングセンターが建設中であり、またニュータウンも形成されていました。この駅からはバスが出ていて、国立国会図書館関西館や各種研究施設に行くことができ、学研都市が機能を始めているようです。その学研奈良登美ヶ丘駅では、けいはんな線開業記念の乗車券類が発売されていましたので購入しました。そして、再びホームに戻ってこの駅に到着した列車を撮影しました。

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学研奈良登美ヶ丘に到着した大阪市営地下鉄20系 2006年4月2日 筆者撮影

到着した列車はまたも大阪市営地下鉄からの直通列車でしたので、これで生駒まで乗車しました。
近鉄けいはんな線は、長田~生駒までは7.5分おきで運転されるのですが2本に1本は生駒止まりになり、以降は15分おきの運転になります。せっかく近鉄けいはんな線に乗車したのに近鉄の車両が来なかったということになってしまいましたので、せめて本数が増える生駒で撮影してみました。

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近鉄けいはんな線の車両 7000系 2006年4月2日 生駒で筆者撮影

この車両が、けいはんな線を走る近鉄の車両です。けいはんな線は第三線軌条なので、この路線専用車になります。近鉄7000系にはけいはんな線開業を記念したラッピング車が存在しているのですが、この日は生駒にある車庫に留置でした。しかし、近鉄けいはんな線の7000系にはこのように開業を記念した装飾がほぼ全編成に施されていました。

生駒からは奈良線で難波方面に向かったのですが、奈良線でもこの路線を走る新型車「シリーズ21」車両の前面に「けいはんな線」開業のステッカーが貼られていました。

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「けいはんな線開業」ステッカーを貼った奈良線の「シリーズ21」車両 2006年4月2日 奈良線布施で筆者撮影

関西の新しい都市となった「けいはんな学研都市」への足として、近鉄けいはんな線は華々しく開業しました。国家的プロジェクトにも位置づけられているけいはんな学研都市の今後の発展に向けて、開業した近鉄けいはんな線の役割は重要になってくると思います。あと何年か後の「けいはんな学研都市」がどんな発展をしているのか、楽しみです。


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エリア拡大 ekenet PiTaPa ラッピング車両に遭遇

京阪電鉄の話題、さらに続きます。

枚方市で1900系などを撮影後、今度は大阪へ向かうため準急に乗車していたのですが、その途中でこんな編成に出会いました。

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京阪7200系「ekenet PiTaPa」ラッピング編成 2006年4月2日 香里園で筆者撮影

この車両は7200系と称する車両で、1995年から導入が始まったVVVFインバータ車です。さらにこの編成は、ご覧のように「ekenet PiTaPa」のラッピング車になっています。

ラッピングに掲出されている「ekenet PiTaPa」とは、京阪電鉄で導入が始まったICカード乗車サービスのことで、京阪で発行している「PiTaPa」のことです。
関西の私鉄ではすでに「PiTaPa」と名づけられた、共通ICカード乗車システムの運用が始まっています。当初は京阪電鉄と阪急電鉄で始まったこのサービスでしたが、その後エリアを拡大して今では、大阪市営地下鉄や阪神電鉄などでも利用が可能になっていて、これから南海電鉄や山陽電鉄・近畿日本鉄道・京都市営地下鉄などにも拡大します。また、すでにJR西日本のICカード乗車システム「ICOCA」との相互利用も始まっていて、その旨をお知らせするポスターも見受けられました。現時点では、首都圏のJR東日本のICカード「Suica」で関西の私鉄に乗車することはできませんが、すでに「Suica」とも相互利用が可能になるとアナウンスもされています。
今回乗車した京阪各駅にはすでに、自動改札機にICカード読み取り機が付いていて結構普及しているようです。また「PiTaPa」では、運賃は後払いという方式をとっているようで、JR系の事前にチャージが不要になっているようです。

京阪電鉄ではこのように「PiTaPa」をアピールするラッピング車が運転されています。7200系の他、1900系にもこのラッピング車が存在しており、今回の旅行で淀の車庫に停車中の姿を車窓から目撃しています。

すでに始まっているICカード共通乗車サービス、未来は始まっていることを象徴する編成であるように思えます。

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京阪電鉄が生んだ異色の通勤車 5000系

京阪電鉄の旅行記はまだ続きます。

京阪電鉄の一般通勤車は、2200系などからなる丸みを帯びた車両や、独特のフロントデザインで一世を風靡した6000系など多彩な車両が走っています。そんな中、今回話題としますのは5000系です。

まずは、京阪5000系のビジュアルをご覧下さい。

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京阪5000系 5607 2006年4月2日 枚方市で筆者撮影

京阪5000系は、昭和40年代に沿線開発が進み、ラッシュ時間帯の混雑が激しくなってきたことから、その対応として導入されました。

この車両の特徴はなんといっても片側に5つドアがあるという車体で、扉の数を増やしてラッシュ時間帯の混雑緩和と停車時間短縮を狙った構造です。今日では、首都圏の山手線などに連結されている6ドア車といった、多ドア車のはしりともいえる車両です。このようにラッシュ対策で多ドア仕様で導入してしまいますと、デイタイム時や土・休日ではその分座席が減ってしまいサービスダウンとなってしまいますが、京阪5000系ではラッシュ時間帯が過ぎますと、2番目と4番目の扉を締め切りとして、この部分にはラッシュ時間帯ではドア上に格納されている座席が降りてきて、実質上は通常の3ドア車として運転することができるという仕掛けがなされています。なお、デイタイム時間帯で締め切るドアには「ラッシュ用ドア」と表示されていて、外観でも見分けが付くようになっています。

本日は日曜日でしたので3ドア扱いで運転されていた5000系、ラッシュ時間帯とデイタイム時の運用を両立できたユニークな車両であると思います。

今でも、ラッシュ時間帯においては5ドアフルに活用してスムースな乗り降りに貢献している5000系、異色の存在ながら今でも十分にその思想は通用しているのではないかと思います。京阪の一般電車に乗車された際に5000系が来ましたら、ぜひこの車両の独特な構造に注目してみてはいかがでしょうか?

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今なお健在 京阪3000系

今回訪れた京阪電鉄では、長きに渡って転換クロスシート・テレビ付きの車両が運転されてきました。現在の主力は8000系で、先に紹介しましたかつての特急車1900系は先々代の特急車になります。その1900系に代わって京阪の特急車として君臨したのが3000系でした。

3000系は1971年に導入が始まり、京阪の特急車として親しまれて、私も幼いことに見た電車の絵本などで初めて知った京阪電車はこの3000系でした。その3000系も8000系の導入により特急運用を降り、一般車に改造されることなく姿を消していき、先頭車については富山地方鉄道(弊ブログで紹介記事あり)や大井川鉄道に譲渡されました。
しかし運用の関係からでしょうか、1編成だけ残され今日でも特急として運転されています。今回、3000系も見ることができました。

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今も京阪特急として孤軍奮闘している3000系 2006年4月2日 枚方市で筆者撮影

電車の絵本などでその存在が知られていた京阪テレビカー3000系は、この1編成が唯一健在です。

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3000系に連結されているテレビカー 2006年4月2日 京橋で筆者撮影

さて、この孤軍奮闘している3000系にもダブルデッカー車が連結されています。

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3000系のダブルデッカー車 2006年4月2日 京橋で筆者撮影

3000系のダブルデッカー車は、8000系に先立ち1995年に平屋の車両から改造されました。京阪の特急車の新たなシンボルとして誕生したダブルデッカー車は、登場時は外観に描かれた京都時代祭り絵巻とともに大いに話題になりました。その後は8000系にも全編成ダブルデッカー車が組み込まれました。

京阪で一時代を築いた3000系はわずかに1編成しか残っていませんが、今もテレビの設備とダブルデッカー車を組み込み8000系と遜色ない設備で運転されています。如何せん1編成だけですので出会うことは難しいと思いますが、見ることができました際は、一時代を築いた名車の姿を堪能して見るのも悪くはないのではないかと思います。

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引退始まる 京阪1900系

さて、本日京阪電鉄を訪れた目的は、長きに渡って活躍してきた先々代の特急車、1900系が相次いで運用を離脱することになり、これを記念したヘッドマークをつけて運転しているということで、今回行ってみました。

今回、引退するのは1900系全7編成のうちの5編成で、これら5編成にヘッドマークとステッカーが付けられています。なお、すでに3編成は運用を離脱して現時点でヘッドマーク付きが2編成、まだ残る2編成と合わせましても4編成しか残っていません。

現在、1900系は全編成5両編成で、枚方市から分岐する交野線や中書島から分岐する宇治線といった支線系統で運転されているほか、京都口でも普通運用があったように思いましたが、近年のダイヤ改正で本線での運用は稀になり支線系統での運用がほとんどのようですが、それでも平日の朝・夕に走る交野線からの直通特急や準急に充当されることがあるようです。
今日は、運用がよくわからなかったのですが、京都口では運用は無いと判断して、交野線に狙いを定めて枚方市へ行ってみました。同駅の時刻表で5両編成列車は行ったあとでしたので、これが来るまで待ちました。そして、ようやくヘッドマークをつけた1900系に出会うことができました。

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交野線の運用についていた1926 2006年4月2日 枚方市で筆者撮影

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1900系に取り付けられたヘッドマーク

この列車で交野線の終点、私市(きさいち)まで乗車して、ここで折り返し時に撮影してみました。

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折り返しを待つ 1925-1926編成 2006年4月2日 私市で筆者撮影

京阪1900系は、1956年に製造された1810系と1963年に製造された1900系を統合した形式です。すでに製造されてから半世紀になろうかという車両も存在しています。デビュー当初は、2ドア・転換クロスシートにテレビの設備もあった特急車で、京阪の一時代を代表した車両でしたが1971年に3000系の登場により3ドア・ロングシートの一般車に格下げになり、その後更新・冷房化が実施されました。

今回乗車することができたのは、1925-1926の5両編成でした。この編成をさらに撮影してみました。

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1925-1926編成 京都方先頭 1925 2006年4月2日 私市で筆者撮影

この編成の両先頭車、1925と1926は中央の扉だけ両開き戸になっているという、不思議な車体でした。

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中間車の1両 1950 2006年4月2日 私市で筆者撮影

私市から再びこの編成で枚方市まで戻りました。今度は上記画像にあります、車体にシルがある1950に乗車しました。この車両は製造が昭和32年(1957年)ということで、まもなく半世紀になろうかという車両でしたが、状態は良く乗り心地も今でも十分に通用すると思いました。

そして、到着した枚方市で再度撮影しました。

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再び私市行きとして出発する1925 2006年4月2日 枚方市で筆者撮影

特急車として登場し、その当時の栄光を伝えつつも長きに渡って活躍してきた京阪1900系、全廃まではまだ時間はありますが、今後は数が減ることからさらに見ることが難しくなると思います。なんとか今回その姿を見ることができた京阪1900系、この系列のこれまでの活躍を労い、残された活躍の日々を遠い関東から見守ろうと思います。

参考 京阪電気鉄道オフィシャルサイト さよなら1900系

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京阪電鉄の特急 8000系

本日は日帰りで関西方面へ旅行して来ました。東京朝6時発の「のぞみ1号」で乗り込むという強行スケジュールでした。残念ながら天候が悪かったのですが、目的の箇所へ行くことができました。

さて、今回は京都出町柳と大阪淀屋橋を結ぶ私鉄、京阪電鉄が話題となります。

その昔から京都~大阪では、国鉄JR新快速・阪急京都線特急と京阪特急からなる三つ巴の激しいライバル競争が繰り広げられてきました。京阪電鉄は、JRや阪急とは経路が異なる(淀川の対岸になります)ことや、線形が悪く所要時間では先の2路線には敵いません。しかしその分、駅・車両の設備といったサービスを重視し、発展してきました。

そして現在、京阪電鉄の看板として君臨しているのが8000系です。

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京阪電鉄の看板列車 8000系 2006年4月2日 枚方市で筆者撮影

京阪電鉄の特急車は伝統的に、赤と黄色のツートンカラーで前面には鳩の「特急マーク」が付けられています。8000系では連続窓による固定窓で、車内は転換クロスシートが並んでいます。これだけでも、別途料金を必要としない乗車券だけで乗ることができる車両としては最上級の設備であるといえますが、京阪の特急車には歴代の車両から受け継いできた設備があります。それは車内の「カラーテレビ」です。

京阪の特急車は「テレビカー」として親しまれ、中間1両の京都方貫通路上部にカラーテレビが設置され、主にNHKのTV番組が、放映されています。なお、京阪線では地下区間もありますがここでも見ることができるようになっています。

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京阪特急車のシンボル「テレビカー」 画面右側の貫通路上部にテレビが設置されている 2006年4月2日 枚方市で筆者撮影

現在の京阪特急車にはさらに、特色ある車両が連結されています。それは「ダブルデッカー車」です。

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新たな京阪特急車のシンボル「ダブルデッカー車」 2006年4月2日 枚方市で筆者撮影

京都・大阪への旅行気分を味わってもらおうと今から10年以上前に連結が始まった「ダブルデッカー車」、側面には京都の「時代祭行列絵図」をあしらった外観で、「テレビカー」と並ぶ京阪特急車のシンボルになっています。
なお、「テレビカー」「ダブルデッカー車」ともこの車両に乗車する場合でも別途料金は不要で、乗車券だけで乗ることができます。まさに「料金不要の最上級の列車」といえるのではないかと思います。

私鉄王国と呼ばれる関西地域で、それを実感することができる京阪特急8000系、京都~大阪へ移動の際はぜひ乗車されてみてはいかがでしょうか?

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