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2006.03.01

東急池上・多摩川線の珍車(1) 7915F

さて、今回は蒲田から東急池上線にも乗車してみました。
昨年夏に、この路線を走る7600系を記事にしましたが、今回はこの路線の主力車両についてです。まずは、7700系です。

7700系は、東横線が地下鉄日比谷線と直通運転を始めるにあたって1962年から導入が始まった7000系からの改造車になります。7000系は、我が国初のオールステンレス車ということで腐食などによる車体強度の低下が少なかったことから冷房化と台車の履き替え、そしてVVVFに換装して再デビューしました。現在でも7000系の残党としてその姿を今に伝えている車両です。

その7700系には変わり者がいます。それが今回話題とします7915Fです。
今回、蒲田から池上線に乗ろうとした際、この編成が停車中でした。
まずは、蒲田で撮影した7915Fをご覧下さい。

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7915F蒲田方先頭車 7715 2006年2月28日 蒲田で筆者撮影

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7915F五反田・多摩川方先頭車 7915 2006年2月28日 蒲田で筆者撮影

7915Fは当初、2M2Tの4両編成で使用されていた7700系を3両編成に組み替えた際に、余剰となってしまったT車を活用して誕生しました。運転台の取り付けと電装化が主な内容です。このため前面は1000系のような形態になったほか、パンタグラフもシングルアーム式のものが付けられ蒲田方先頭車7715が前パンタになっています。
この7915Fに乗車して途中の戸越銀座で下車し、折り返しの蒲田行きとなった7915Fを撮影してみました。

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2006年2月28日 戸越銀座で筆者撮影

東急では現在、東横線の8000系や田園都市線の8500系の置き換えを進めているようですので、池上・多摩川線の7700系は今のところ安泰のようです。もちろん、この7915Fも安泰であると言えます。
東急の一時代を代表する7000系の残党、7700系を見に池上・多摩川線を訪れてみてはいかがでしょうか?


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こちらは標準的な7700系 前面はただ赤帯が入っているだけのものと俗に「歌舞伎仕様」のものが存在している
2006年2月28日 戸越銀座で筆者撮影

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コメント

7715、通称「平面チッチ」ですね。
改造当初は故障が多く、よく休んでは改良していたと聞きます。最近は安定してきたんでしょうか。
今ではわりと見ますが、出た当初はシングルアームパンタを前に持つ不思議な電車でしたね。

投稿: SATO | 2006.03.01 08:41

SATOさん、コメントありがとうございます。

「平面チッチ」とは初めて聞いた通称ですが、どんなところから出てきたのでしょうか?

7915Fは車体こそは7000系の残党なのに、前面は1000系みたいななんだか特異なスタイルをしています。また、パンタグラフもシングルアーム式で、わざわざ蒲田方先頭車を前パンタにするといった確かに、今見ても不思議な感じがする電車です。珍車が揃っている池上・多摩川線だからなのでしょうか?

投稿: Kaz-T | 2006.03.02 01:24

平面チッチは東工大発の愛称と聞いています。7700はマージャン用語で「チッチ」といいます。(7はチーですから)従来の7700に対して平面だから平面チッチですね。
パンタの位置は私も不明ですが、パンタが並ぶとあまり良くないと聞いていますから、中間車が蒲田側にパンタを付けた関係で先頭車も蒲田側かもしれません。だったら両者とも五反田側にすれば良かったのにとも思いますが、引きとおし線とかクーラーの支障があったのかもしれません。

投稿: SATO | 2006.03.06 23:34

SATOさん、コメントありがとうございます。

なるほど、マージャン用語からでしたか、また意外なところから愛称を付けたものですね。

たしかに7915Fは、他の7700系はすべて五反田・多摩川向きなのに、この編成だけ蒲田方にパンタがあるのは不思議ですね。やはり、屋根上のクーラーなどの関係があったのでしょうか?

投稿: Kaz-T | 2006.03.08 23:11

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