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2006.02.26

富山の郊外へ・宇奈月へ・立山へ 富山地方鉄道

富山旅行記はまだ続きます。

先の市内電車で南富山駅まで乗車しました。そのあとは、ここから富山地方鉄道不二越・上滝線に乗って電鉄富山まで戻りました。

富山地方鉄道は、先の市内電車のほかにJR富山駅に隣接した電鉄富山から本線は滑川・魚津・黒部を通って温泉街の宇奈月まで、また途中の寺田で分岐して立山黒部アルペンルート富山側の入り口になる立山を結ぶ立山線とやはり本線の電鉄富山から1つ目の稲荷町で分岐して立山線の岩峅寺を結ぶ不二越・上滝線があります。富山近郊の観光地である宇奈月温泉や、立山黒部アルペンルートへのアクセスとして、また富山近郊の通勤通学輸送にも活躍しています。
筆者は今から8年ほど前に富山地方鉄道の鉄道線には全線乗車しています。今回は、不二越・上滝線の南富山から電鉄富山までのわずかな区間ですが途中、車両基地のある稲荷町で降りて富山地方鉄道の鉄道線の車両を撮影してきました。

まずは、10020形です。

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富山地方鉄道の代表的な車両 10020形 2006年2月24日 稲荷町で筆者撮影

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新塗装になった10020形 2006年2月24日 稲荷町で筆者撮影

10020形は1961年から64年にかけて入線した車両で、同型で14720形も存在しています。10020形はMcMc、14720形はMcTcの編成になっています。現在では全車冷房化された他ワンマン対応車になっています。なお、富山地方鉄道では白とグレーの塗装がオリジナルで、黄色と緑のツートンは新色になります。徐々にではありますが塗り替えは進んでいるのでしょうか?

次は14760形です。

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「特急」運用に就いた14760形新塗装 2006年2月24日 稲荷町で筆者撮影

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やはり「特急」運用に就いていた14760形オリジナル塗装 2006年2月24日 稲荷町で筆者撮影

14760形は1979年から81年にかけて導入された富山地方鉄道としては初の冷房車です。当時としては意欲的な新型車であったことから鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。
富山地方鉄道では特急が運転されています。この特急は別途料金が必要な列車です。今はまだシーズンオフであることから本数も少なく、ただの特急になっていますが、春になり雪に閉ざされていた立山黒部アルペンルートが開通しますと、宇奈月方面の特急には「うなづき」のヘッドマークが付きます。

次は10030形です。

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現在の富山地方鉄道で最多両数の10030形 2006年2月24日 稲荷町で筆者撮影

1991年から93年にかけて富山地方鉄道に導入された10030形は、元京阪電鉄の特急車3000系の譲受車です。京阪時代は鳩の電照式特急マークを付けて、京都~大阪で国鉄・JRの新快速や阪急京都線と真っ向勝負を挑んでいた名車です。車内にはテレビの設備があったことから「テレビカー」として料金不要の私鉄特急列車として最上級のサービスを提供していた車両でもあります。京阪では特急用に8000系が導入されたことから引退し富山地方鉄道にやって来ました。当時は一部の車両が京阪時代の塗装のまま運転されていたそうですが、今では富山地方鉄道の新塗装になっています。ただ、10030形はどちらかといいますと本線普通や、立山線・不二越・上滝線のローカル運用に就くことが多いようで、特急運用にはなかなか就かないようです。


今の時期はシーズンオフのため、閑散としている状況で、富山から出発する郊外電車の趣になっていますが、春になりますと、宇奈月や立山への観光客を乗せて走ります。また、暖かくなってから訪れますと富山地方鉄道の盛況ぶりを見ることができるのではないかと思います。また、富山地方鉄道では、主要駅で「車両いろいろ乗車券」を発売しています。現在、富山地方鉄道で活躍している鉄道線・市内電車の車両の写真つきの硬券タイプの乗車券がセットになっています。訪れた際は、記念に購入していかれますと良いかと思います。

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コメント

 こんにちは。
年末に行った時は、富山地鉄は時間が余り無く、ゆっくり撮影が出来ず仕舞いでした。次回にチャレンジって感じです。
 ちなみに10030系は、当初TVがそのまま付いていたそうですが、ワンマン化時、運賃表設置に伴い撤去されたようです。

投稿: 痛勤形酷電 | 2006.02.27 21:42

14760系は好きな車輌です。
GMキットで何本か作ったことがあります。全て自社タイプにしてフリーとしています。
実車はもう20年以上見ていませんが、やっぱり旧塗装の方がいいですね。

投稿: mac | 2006.02.27 22:11

コメントいただきまして、ありがとうございます。

痛勤形酷電さん>
私も、今回の富山地鉄の鉄道線乗車は、南富山から電鉄富山だけで、途中の稲荷町で下車しただけですが、それでも代表的な車両を撮影することができました。以前に乗車したことはあったのですが、また暖かくなってから訪れてみたいものです。

macさん>
富山地鉄の塗装は、一応黄色と緑のツートンに塗り替えが行なわれてはいるようですが、実際に数年前に乗車した時からそれほど塗り替えは進んでいないようにも思えます。私も富山地鉄の塗装は旧塗装のほうが、見た目は良いと思います。

投稿: Kaz-T | 2006.02.27 23:49

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