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2006.01.08

京浜東北線209系 側窓開閉化改造車登場

昨年夏に一般公開された東京総合車両センターの工事情報にあった「209系の側窓開閉化改造」ですが、この工事を実施した車両が京浜東北線に出現しました。この車両に遭遇することができました。

今回、側窓開閉化改造を受けたのは、京浜東北線209系のウラ38編成で編成中の2両、7号車のモハ208-77と5号車のサハ209-148に実施されました。

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側窓開閉化改造車を組み込んでいる京浜東北線209系 ウラ38編成 先頭車は未改造 2006年1月7日 大宮で筆者撮影

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側窓開閉化改造を実施したモハ208-77 2006年1月7日 大宮で筆者撮影

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側窓開閉化を実施した様子 2006年1月7日 大宮で筆者撮影

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同じく側窓開閉化改造を実施したサハ209-148 2006年1月7日 大宮で筆者撮影

側窓開閉化は1両に付き4箇所の窓に行なわれ、E231系のような2:1に分割され、広いほうの窓が2段式になりその上段が開きます。開き方は上段が下降するのみで、201系に見られるようなフリーストップ式のようです。

この改造は昨年4月に、京浜東北線で発生した車両故障により混雑した車内で乗客が長時間缶詰になった状態で換気ができずに、気分が悪くなった人が続出したという事象からその対策として実施されたものです。今後、側窓開閉化改造車は続々と登場すると思われます。現在の固定窓の側面を記録しておく必要がありそうです。


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ねぎしせんBlogさん

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セレクトE電」カテゴリの記事

コメント

やはり噂は真実だったのですね。固定窓の美しさが失われて残念です。でも、法定換気能力を満たすため、妻面にわざわざ換気扇を設置するぐらいだったら、初めから下降窓を準備しておけばよかったのではないかと思います。コスト半分を純粋に追求した結果でしょうが。

そういえば、先週ツクバエキスプレスにのったら、あの日立形標準車体もドア間の窓は固定ですね。

Primera

投稿: Primera | 2006.01.08 00:57

☆ 7日の夕方4時半頃 大宮駅で撮影している鉄ちゃんを見かけyります。

スキーからの帰り道、この「鶴見」行きに家族と乗車していました。改造車とはしらず、乗っていました。なんで撮影しているのかな~?
と思いつつ、、この記事を読んで「なるほど~」と思ったしだいです。

投稿: SDTM | 2006.01.08 10:38

コメントいただきまして、ありがとうございます。

Primeraさん>
かねてから言われておりました、209系の側窓開閉化の施工がついに始まりました。おっしゃるとおりで固定窓の美しさが失われてしまうのは残念です。これまでの電車の概念を変えたといわれる209系に生じてしまった汚点ではないかとは思いますが、これからも安心・快適な車両という点で、故障時の対策ということではやむを得ないのではないかと思います。

SDTMさん>
大宮には常に何人かの鉄道マニアがいるところでもあります。そんな中、SDTMさんが大宮でこの209系を撮影していた人というのはほぼ私ではないかと感じます。ニアミスしていたようですね。
車両故障によって長時間車内に閉じ込められ、気分が悪くなった事象への対策として実施された209系の側窓開閉化改造は、今後進んでいくことには間違いはないでしょう。

投稿: Kaz-T | 2006.01.08 21:15

窓が開けられるなら、カーテンも是非取り付けてほしいものだと思います。特に、真夏の立ち往生で直下日光だとカーテン無しではUVカットガラスと言えども、厳しすぎではないでしょうか?

投稿: シリウス | 2006.01.11 20:49

シリウスさん、コメントありがとうございます。

UVカットガラス使用によるカーテンの省略も、たしかにこの209系から始まったように思います。コストの面からの省略であったかと思います。
真夏での立ち往生状態の時は、窓を開けて換気を行なうことが先決と思われますので、カーテンはやはり不要ということになったのかもしれません。

投稿: Kaz-T | 2006.01.12 00:33

今年もよろしくお願いしますharuです。前々から固定窓については疑問です。というのも日本は地下鉄サリン事件を経験しているのに固定窓というのは危機管理の意識が無いように思われます。新幹線は仕方が無いにしろなるべく窓を開けられるようにするのはリスクの問題としてコストをかけてもよいことだと思います。

投稿: haru | 2006.01.14 13:07

haruさん、コメントありがとうございます。こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします。

今回、209系の側窓開閉化改造は、満員の列車で発生した車両故障により長時間缶詰状態になってしまい、乗客が気分を悪くして救急車で運ばれ病院で手当てを受けたという事象から実施されることになりました。

おっしゃるとおりで、固定窓は万が一の際に不便な点があることや、暑いからすぐに空調を入れるところを窓を開けて風を入れることで、地球温暖化防止の省エネルギー化にも繋がるのではないかと感じます。
コストを抑えることから固定窓を選択した209系でしたが、リスク管理という点では窓が開くということは安心できることではないかと思います。

投稿: Kaz-T | 2006.01.14 22:36

初めまして、
209系の固定窓は意外と使いづらくて不便です。車両故障などの緊急時、長時間の缶詰状態で高温の中、窓が使えずに不便を強いられた方もいるはずです。
しかも固定窓にカーテンが無く、真夏の時期は乗客にとって大変でしょう。
E231系のように側窓開閉化は万が一の際、便利になるのは間違いないでしょう。

投稿: m-wonder | 2006.01.16 20:42

m-wonderさん、弊ブログにようこそお越しくださいました。コメントいただきまして、ありがとうございます。

209系の固定窓は見た感じではすっきりしていていいように思えましたが、やはり先の缶詰事故の際にその欠点が露呈してしまったように思います。
これから開閉化改造は進行していくと思います。万が一の際の安心という点で、固定窓のスッキリ感が失われてしまうのは止むをえないことかと思います。

投稿: Kaz-T | 2006.01.16 21:57

京浜東北線の、6つドア車両のある電車の運行状況が知りたいのですが
何か調べる方法はありますか?

知っていたら教えて下さい。m(_ _)m

投稿: milk | 2006.06.14 16:29

milkさん、コメントありがとうございます。

京浜東北線ではほとんどの編成に6ドア車は連結されています。むしろ6ドア車を連結していない編成に遭遇するのが珍しいくらいで、その編成は試作車編成と中央・総武緩行線から転属してきた車体幅の広い500番台車で、あわせても5編成しかありません。

試作車および500番台車の運用はそれこそ、駅で来るまで待たなければならないほど調べようが無いのが実情です。

投稿: Kaz-T | 2006.06.16 22:41

コメントありがとうございました。
そうでしたか。
以前乗ろうと思った時、2本連続で6ドア車がない車両がきたので。
珍しいケースだったんですね。

どうも有難う御座いました。

投稿: milk | 2006.06.19 10:17

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