多摩湖線でも健在 西武101系低運転台車
今日は、JR中央線国分寺から出発する西武多摩湖線を訪れてみました。
西武鉄道では、おととし12月のさよなら運転をもって101系の低運転台車は池袋線・新宿線の本線系統からはすべて引退しましたが、支線系統でワンマン運転対応車はまだ残っています。しかし、低運転台車のほとんどは他の西武線とは線路が繋がっていない中央線武蔵境から是政へ向かう多摩川線で運転されています。そんな中、他の西武線と線路が繋がっている多摩湖線でも、低運転台の101系が現在1編成225Fが残存しています。
あいにくの天気となりましたが、とりあえず国分寺に行ってみました。ちょうど昼時の閑散時間帯で20分ヘッドで運行されていた時間帯でしたが、待っていますと多摩湖線で残存していた225Fがやって来ました。
本線系統と線路が繋がっている西武線で唯一残存している101系低運転台車225F 2006年1月14日 多摩湖線国分寺で筆者撮影
撮影後乗車しましたが、外はいつしか雨が強くなってしまったことから、駅周辺で撮影できるところを乗車中に探してみまして、青梅街道駅で下車しましてここで折り返してきた225Fを撮影しました。
2006年1月14日 青梅街道で筆者撮影
西武の電車のスタイルとして親しまれてきた低運転台の101系も、離れ児島の多摩川線を除きますと多摩湖線で1編成残っているこの225Fのみとなってしまいました。
西武鉄道では新型車導入により101系は姿を消す運命にあり、すでに高運転台車からも廃車が出ている中、支線系統でかつ他の西武線と繋がっている多摩湖線で残存している低運転台車225Fは、いつ運用を離脱してもおかしくない状況であると思います。しかも1編成のみの存在であることから、多摩湖線国分寺口(国分寺~萩山)を訪れても、必ず運用に出会えるという保障はないと感じています。そういう意味におきましては、記録するのは本当に今のうちなのではないかと思います
あいにくの天候ではありましたが、出向いただけの価値が十分にあったと思っています。
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コメント
これはこれは我が地元、西武多摩湖線へようこそ。地元民として解説させて頂きます。
多摩湖線(国分寺~萩山間)は、ワンマン運転対応の101系が4編成用意されていまして、そのうち3編成が運用に就き、1編成が予備として待機となります。4編成の内訳は、今回ご紹介されていた低運車の225F、そして101N系タイプの257F・259F・261Fです。このうち101Nタイプの車両に関しては、特別修繕工事の真っ最中でして、3編成あるうち259Fと261Fが特別修繕を終えて、独眼流スタイルで活躍しています。現在、257Fが特別修繕工事で入場中のため、予備車無しの状態が続いています。そのため、この225Fは毎日必ず運用に入っています。特別修繕工事は約3ヶ月かかりますので、おそらく2月中旬まではこの状態が続く筈です。
さて、225Fの去就ですが、257Fが復帰しても所定の4編成体制に戻るだけなので、当面は安泰と思われます。しかし、次の新車投入があれば、当然101N系に余剰が出るわけで、この余剰車をワンマン対応改造して225Fを淘汰すると言うシナリオは充分考えられますから、予断は許されませんね。ただ来年度に新車投入計画が無ければ、まだまだ活躍が見られるのではないかと思います。
投稿: TOMO | 2006.01.15 00:25
TOMOさん、コメントと解説をありがとうございます。
ワンマン対応の高運転台101系が特別修繕工事で入場しているという事情があったのですか。それで最近、唯一の低運転台車編成225Fが運用についていたのですね。確かにまだ走っていても現在入場中の車両が戻ってくれば、また予備車扱いとなって運用につく機会が限られると思われ、そういう意味においては今のうちの見に行っておくというの正解なのではないかと感じます。
おっしゃるとおりで、次年度の車両導入計画がどうなっているのか、気になります。
投稿: Kaz-T | 2006.01.15 10:10
もう少し補足いたします。
多摩湖線のワンマン対応車は、前にも書いたとおり4編成体制でありますが、今までの場合、低運車の225Fが車両基地の片隅で常に待機と言う形で、残り3編成でやりくりすると言うことは無く、どの編成も3日間運用に就いて1日休むと言うパターンが基本のようです。従って、257F復帰後、元のパターンに戻れば、3日働いて1日休むと言う形で225Fの姿が見られるかと思います。
ただ、気になる点は自動放送装置のこと。リニューアル車では、ワンマン表示を無くした変わりに、アナウンスで「この電車はワンマン運転です」と流します。もし225Fも同様の自動放送に切り替われば、まだ暫く活躍が見られるかもしれません。そうなると、かつての種別板のようにぶら下げている「ワンマン」の札も見納めになってしまうかもしれません。
投稿: TOMO | 2006.01.15 20:56
TOMOさん、重ねましてのコメントありがとうございます。
この日ふらっと西武多摩湖線を訪れたもので、どういう運用方をされているのか全くもってわからなかったため、この225Fが走ることは少々珍しいことかと思っていたのですが、これですと運転される日が多いのですね。
しかし、西武低運転台車の特色であった吊り下げ札、今となってはこの「ワンマン」しか見ることができなくなった点と、この札さえももしかしたらというのであれば、まさに今のうちに記録しておいて良かったということになるのではと思います。
西武線方面はなかなか訪れる機会がないもので、これまで弊ブログではあまり登場しなかったかと思います。これからもよろしくお願いいたします。
投稿: Kaz-T | 2006.01.16 21:53
★ この記事が発端で撮影してきました。
TBもさせて頂きました。
投稿: SDTM | 2006.02.14 09:50
SDTMさん、コメントとトラックバックをありがとうございます。
西武101系低運転台車は、武蔵境から出発する他の西武線とは離れ児島になっている多摩川線を除きますと、この編成が唯一残っている編成になります。
先のTOMOさんからの解説にもありますように、今現在では運用についていますが、今後の車両増備計画により、高運転台の101系がワンマン改造の上転用されてきますとこの編成は引退となると思われます。
今、記録しておけばあとで後悔することはないと思います。
投稿: Kaz-T | 2006.02.15 23:15