日本三景・松島へ JR仙石線
今週の土・日曜は、職場の旅行で日本三景の一つに数えられる宮城県の松島に行ってきました。大小の島々が並ぶ景勝地で、遊覧船で堪能しました。
さてその松島へ行く為に、東北新幹線の仙台で下車してここで昼食として牛タンを堪能したあと、JR仙石線に乗車しました。
JR仙石線は仙台・あおば通から、多賀城・本塩釜・今回の旅行の目的地である松島海岸を抜けて、漁港のある石巻を結ぶ路線です。この路線は、戦時中に国有化された路線であることからすでに直流で電化されていて、東北地区は交流電化になっている中、異色の路線でもあります。またその路線形態も仙台の通勤路線という性格が強く、その昔は72系などの旧型国電が活躍し、その中から103系と同等の車体に載せ換えられたアコモ改造車も出現し(この車両は後に川越線電化用に103系に改造されました)、「北のゲタ電」・「国電の北限」と言われました。その後は103系が入線し、JR発足後は、仙石線仕様にリニューアルが実施されました。
また、仙石線の仙台駅はかつて東北線の仙台駅からは離れたところにあったそうなのですが、近年途中の陸前原ノ町までは地下線になり、これに合わせて仙台駅もリニューアルされたとともに、1駅「あおば通」まで延伸されました。
さて、現在仙石線でも103系は姿を消して、山手線などから転用されてきた205系が活躍しています。仙石線仕様はこの路線の地域特状から3100番台が付番されています。そこで、職場の旅行の行程で出会った仙石線の205系を撮影してみました。
現在の仙石線の主力 205系3100番台 2005年11月26日 仙台で筆者撮影
仙石線仕様の205系は全編成先頭車は中間車からの改造車になります。また、東北地方の路線であり単線区間もあることから、半自動ドア仕様になっています。また、仙石線は運転時間が長く乗車時間も長いことから石巻方先頭車にはトイレの設備も付けられました。
仙石線は長きに渡って仙台の通勤路線であったことから、ロングシートの通勤型車で運転されてきました。しかし、松島を始めとする観光地があることや石巻までの乗車時間が長いことから、「2WAYシート車」を含む編成が数本存在しています。土曜日に仙台から松島海岸まで乗車した快速が、「2WAYシート車」を含む編成でした。
仙石線205系3100番台「2WAYシート車」編成 仙台・あおば通方先頭車 2005年11月26日 松島海岸で筆者撮影
「2WAYシート」とは、混雑時間帯はロングシートに、閑散時間帯は座席の向きを90度回転させてクロスシートになる構造の車両です。外見も1両ごとに帯の色が異なっており、仙石線沿線の都市をイメージしたステッカーが貼られています。画像は仙台・あおば通方先頭ですが、石巻方先頭はピンク色のラインが入っています。なお、「2WAYシート」はこの編成の石巻方2両のみで、残りの車両は通常のロングシート構造です。
このほか仙石線の終点石巻が宮城県出身の漫画家石ノ森章太郎先生の作品を展示している博物館「石ノ森萬画館」があることから、これにちなんだラッピング車「マンガッタンライナー」仕様の編成も存在しています。今回は撮影することはできませんでしたが、途中ですれ違いました。
今回は、職場の旅行でJR仙石線に初めて乗車しました。まだ、東北方面は未乗の路線が多くありますので、機会がありましたら、各地を訪れてみたいものです。