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2005.11.23

さよなら 京急700形

今日は、今月28日の運転をもって引退することになった京浜急行電鉄の700形を見に、京急川崎から川崎大師を経由して小島新田を結ぶ大師線を訪れました。

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今月28日で引退することになった京急700形 2005年11月23日 京急川崎で筆者撮影

京急700形は、1967年にデビューしました。乗降時間の短縮を図る為片側4ドア構造となった車両で、本線普通列車のスペシャリストとして、付随車を挟んだ経済的な車両として登場しました。しかし、3両編成2M1Tで本来の性能が発揮できるところ2M2Tの4両編成で製造されたため、当初の性能をフルに発揮することはできず高加速を誇る京急においては鈍足な車両になってしまいました。けれども4ドアという構造からラッシュ時間帯には重宝され、3本つないだ12両編成で朝の通勤快特にも運用されました。
その700形の活躍の舞台となったのが大師線で、長らく同線の主として活躍してきましたが、寄る年波には勝てず今月で引退することになりました。

そこで、今日はまず京急川崎に行ってみますと、ヘッドマークをつけた700形739Fが停車中でした。この列車で終点の小島新田まで乗車してみました。

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「さよなら700形」ヘッドマーク 2005年11月23日 筆者撮影

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ヘッドマークを付けた700形 739F 小島新田に到着 2005年11月23日 筆者撮影

ヘッドマークをつけた739Fの車内は、大師線沿線の幼稚園児が描いた700形の絵画が掲出されていました。

今日の大師線は3運用で廻る中2運用が700形で、ヘッドマークを付けた739Fと付いていない741Fが運用についており、残り1運用は旧1000形でした。
そこで700形を撮影するために、小島新田から京急川崎へ戻る時に途中下車してみました。

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運用についていた741F 2005年11月23日 産業道路で筆者撮影

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ヘッドマークを付けた739F 2005年11月23日 産業道路で筆者撮影

このあと港町で下車して、京急川崎方へ行ったところのポイントで撮影してみました。

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741F 2005年11月23日 京急川崎~港町で筆者撮影

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ヘッドマーク付き 739F 2005年11月23日 京急川崎~港町で筆者撮影

この撮影ポイントは、大師線の電車を撮影できる人気の箇所で、このポイントには10人ほどの人が撮影していました。

このあと京急川崎へ戻り昼食をとった後、再び撮影するために今度は工場地帯の中にある鈴木町に行ってみました。

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京急川崎行きで到着した739F 2005年11月23日 鈴木町で筆者撮影

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小島新田行きで出発し工場地帯の中を行く741F 2005年11月23日 鈴木町で筆者撮影

その後も各所で撮影し、最後にもう一度京急川崎の大師線ホームで、ヘッドマークをつけた739Fを撮影しました。

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2005年11月23日 京急川崎で筆者撮影

今日は、大師線沿線で700形を撮影している人を多く見かけました。普段は沿線住民の足として、また工場地帯への通勤の足として、また川崎大師への参拝客を輸送する大師線がいつも以上に賑やかであったと感じました。

さて、700形は今月28日で運用を離脱します。
4ドアという乗降時間短縮という効果を狙い、通勤輸送に活躍した700形。近年本線での運用は稀になり、大師線が主な活躍の場でした。地味な車両でしたが、大師線の主力として活躍しました。正月になると、毎年干支がデザインされたヘッドマークを付け、初詣輸送に4ドアの威力を存分に発揮して活躍していた車両でした。もう来年の正月には、京急川崎の大師線が発車する地平ホームに、干支をデザインしたヘッドマークを付けた700形を見ることはありません。

本線普通列車や朝の通勤快特でまた大師線で活躍した700形、地味な車両であったと思いますが、これまでの活躍を労い、残り数日となった活躍の姿を、記憶に留めようではないでしょうか。


さて、京急700形のさよなら運転は今月10日より行なわれています。すでに、この件の記事を掲載しておりました以下のブログにトラックバックを送信しました。

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関連記事 正月に輝く車両(2005年1月2日)

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コメント

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投稿: 海外鉄道旅行愛好者 | 2005.11.23 23:01

海外鉄道旅行愛好者さん、コメント及びご意見を賜りましてありがとうございます。

早速ですが、この記事よりトラックバックを送信いたしましたブログへのリンクを本文中に追記いたしました。なお、今後はトラックバックを送信したブログへのリンクを掲載する方向で記事を作成いたしますので、これからもよろしくお願いいたします。

投稿: Kaz-T | 2005.11.23 23:45

早速のご対応ありがとうございます。
トラックバック先が見えると、こちらも新しい情報が得られ助かります。

投稿: 海外鉄道旅行愛好者 | 2005.11.24 19:56

トラックバックありがとうございます。
京急川崎~港町間のS字カーブポイントは私もこの日に行きました。この場所に真っ赤なジャケットに真っ赤なリュックを持った茶髪の男がいませんでしたか?それが私です!産業道路駅でも撮ってましたが、Kaz-T様が撮られた写真が正面が逆光からですと、私のいた時間帯とは違いますね。

投稿: red star | 2005.11.24 22:34

コメントいただきまして、ありがとうございます。

海外鉄道旅行愛好者さん>
こちらこそ、早速のコメントをありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

red starさん>
こちらこそトラックバックも頂きまして、ありがとうございます。red starさんの記事を拝見いたしました。

この日、大師線におられたようで、私は港町のカーブはちょうど昼頃に撮影していました。red starさんを確認することはできませんでしたが、これからもまた、よろしくお願いいたします。

投稿: Kaz-T | 2005.11.26 07:50

昼頃ですかぁ~!残念でしたね(苦笑)。私は午後から家の用がある為、11時過ぎに大師線を後にし、上野12時12分発の常磐特別快速で帰ってしまってました。

こちらこそ今後ともよろしくお願いします。私の赤さは京急に負けません!

投稿: red star | 2005.11.27 19:34

red starさん、コメントありがとうございます。

11時ごろですと、ちょうど京急川崎から小島新田へ739Fに乗車していた時間帯です。ちょうどその時沿線で撮影されていたようですね。

京急700形は地味な車両でしたが、これだけ多くの人が引退ということで訪れるということは、やはり名残惜しいからなのでしょうか?

私は何分、節操もなくあちらこちらに出向いては、記事のネタを収集しておりますので、そのうちお会いすることがあるかと思います。その際は、よろしくお願いします。

投稿: Kaz-T | 2005.11.27 21:47

この車両を是非海外で使用していただきたいです。アルゼンチンやインドネシアでは私たちがなつかしい車両に出会うことができます。是非700系を海外で第2の人生をおくっていただきたいです。

投稿: イト | 2005.11.28 19:13

イトさん、コメントありがとうございます。

近年、海外に譲渡されるケースが見られるようになりました。営団地下鉄丸ノ内線の500形や名古屋市営地下鉄の旧型車がアルゼンチンへ、都営三田線6000系がインドネシアへ渡ったほか、JRのキハ58系など海外に渡って現地で活躍しているそうです。京急700形のなかから海外に渡る車両が登場するのかどうかはよかりませんが、いずれ海外でかつて日本で活躍していた車両に出会う機会があるのかもしれません。
なお、京急700形については、国内ですでに四国・香川県の高松琴平電鉄に譲渡され琴平線で活躍していますので、訪れる機会がありました時は乗車されてみるのも良いのかもしれません。

投稿: Kaz-T | 2005.11.29 00:51

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