今年も発表 グッドデザイン賞
今年もこの賞が発表されました。財団法人日本産業デザイン振興会が実施している「グッドデザイン賞」です。我が国唯一の総合的デザイン評価・推奨制度で、応募した中から「形の良さ」だけではなく、「品質の良さ」「使いやすさ」「商品としてのバランスの良さ」が認められたものに送られます。「グッドデザイン賞」を受賞した商品には「Gマーク」が付けられ、よくカタログや店頭などで目にすることも多いのではないかと思います。
さて、鉄道の世界においても毎年、「グッドデザイン賞」に選定される車両や駅などの施設があります。かつては当時の金賞も受賞したJR東日本209系電車や東海道新幹線700系、みなとみらい線の各駅やさらにはICカード乗車券Suicaなども受賞したグッドデザイン賞ですが、今年も鉄道関連で多数選定されました。
そこで、まず今年「グッドデザイン賞」を受賞した車両を列記します。なお、それぞれ「グッドデザイン賞」受賞商品紹介のページへリンクしています。
愛知高速交通 「Linimo」
小田急電鉄 50000形 「ロマンスカーVSE」
九州旅客鉄道 800系 「九州新幹線 つばめ」
四国旅客鉄道 8000系 「特急リニューアル車」
名古屋鉄道 2000系 「空港特急 ミュースカイ」
広島電鉄 5100形 「100%超低床車両 グリーンムーバマックス」
福岡市交通局 3000系 七隈線
また、駅施設では
小田急電鉄 小田原線 小田原駅
東海旅客鉄道 東海道新幹線 品川駅
が選定されました。
グッドデザイン賞は、応募した年で選定されるので、登場して間もない車両であったり、すでに走り始めて1・2年が経過してから選定される車両もあります。
今年選定された車両や施設は、いずれもデザインだけではなく「品質のよさ」や「バランスの良さ」など、客観的な目で優れていると評価されたものばかりです。
これら車両や施設は、まだ活躍を始めたばかりです。これからの活躍にぜひ注目してみようではないでしょうか。
参考 財団法人日本産業デザイン振興会 2005年度グッドデザイン賞 受賞結果
今年「ローレル賞」とともに「グッドデザイン賞」にも選定された九州新幹線800系「つばめ」 2004年5月15日 新八代で筆者撮影
今年開業した中部国際空港へのアクセスとして活躍している名鉄2000系「ミュースカイ」 2005年1月29日 中部国際空港で筆者撮影
今年最大のイベント「愛・地球博」のアクセスとして大活躍した我が国初の磁気浮上式鉄道 愛知高速交通「リニモ」 2005年3月6日 万博会場で筆者撮影
復活した展望席・高い天井、乗ることへの憧れを目指してデビューし、今人気の小田急新型ロマンスカー50000形「VSE」 2005年3月19日 町田で筆者撮影
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コメント
個人的には、リニモに限らず、全面ブラックフェイスはきらいです。なぜなら、交通機関としてやはり視認性はデザインの統一性や個性に優先すると思うからです。
前灯をつければよいという考え方もあるでしょうが、やはり視認性には念を入れた方が良いのではないかと思います。
別に、Gデザインにけちをつける気は毛頭ありませんが。
Primera
投稿: Primera | 2005.10.03 23:47
Primeraさん、コメントありがとうございます。
デザインについて個人的に好き嫌いはあるかと思います。しかし、グッドデザイン賞は数ある勲章の中で、ある意味客観的な視点で選定されるものと感じます。視認性もデザインの内に入ると思うのですが、リニモについてはやはりその先進性も評価されての受賞であると思います。
今年選定された車両たちは、いずれもトータル的なデザインに優れた点が、評価されたと思いました。
投稿: Kaz-T | 2005.10.04 22:06