阪急電鉄の誇り 6300系
さて、今日向かったところは阪急嵐山線になります。この線に向かうため、JR大阪駅前の阪急電鉄梅田から京都・河原町へ向かう京都線に乗車しました。
今回乗車した車両は、阪急京都線の特急用としてお馴染みの6300系です。
梅田で出発を待つ6300系「快速特急」 2005年10月10日 筆者撮影
6300系は車体の両端にドアを寄せ、ドア間は転換クロスシート構造となっている車両で、外装も阪急創業当時からのマルーンに窓上部分がアイボリーになった気品ある外観になっています。阪急で京都線のみに存在している特急専用の転換クロスシートの看板車両で、1975年にデビューして今年で30周年を迎えた車両です。
阪急京都線は近年のダイヤ改正で、特急が茨木市や高槻市・長岡天神・桂にも停車するようになったことから、朝夕などには特急系の種別がいくつか誕生しており、今回梅田から桂まで乗車した6300系列車は「快速特急」という種別でした。
その後、桂で6300系を撮影しました。
2005年10月10日 桂で筆者撮影
さて、登場してから30周年を迎えた6300系ですが、この間で京都線は大きく変わってしまいました。
6300系が登場した時の京都線の特急は、京都の河原町を出て、烏丸・大宮と京都市内を停車したあとは、大阪の十三までノンストップという時代で、ラッシュ時間帯のみ「通勤特急」として高槻市に停車していたのですが、今では昼間で茨木市や高槻市・長岡天神・桂と中間駅にも停車しているという、かつての急行なみの停車駅になっていることから、2ドアの6300系が時代にそぐわなくなっているような場面が見受けられました。
幸いにも、後継となる頼もしき新型車9300系が登場したことから、特急として常に看板列車として第一線で活躍してきた6300系に勇退の日が来ても不思議ではないように感じます。
阪急の誇りとも言うべき転換クロスの6300系は、まだまだ走り続けます。勇退の日が来たとしても精一杯走り抜けてくれることでしょう。
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