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2005.09.03

渓流沿いの自然の中へ わたらせ渓谷鐵道

今日は、いよいよ今月限りとなった「関東の駅百選スタンプラリー」を巡る旅として、わたらせ渓谷鐵道を訪れました。

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2005年9月3日 相老で筆者撮影

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2005年9月3日 大間々で筆者撮影

さて、わたらせ渓谷鐵道はかつて国鉄足尾線と呼ばれ、両毛線桐生から分岐して足尾の鉱山から産出された銅を運ぶ目的で開業した路線でしたが、閉山となり利用も減ってきたのですが、第3セクターのわたらせ渓谷鐵道として転換されました。

筆者はこれまでも何度か乗車したことがあります。今回は、北千住から乗車した東武特急「りょうもう」で、乗換駅となる相老から乗車しました。今回も終点の間藤を目指しますが、まずは途中の大間々で下車しました。ここから終点の一つ手前の足尾まで「トロッコわたらせ渓谷号」に乗車しました。

わたらせ渓谷鐵道は社名が示すとおり渡良瀬川の渓谷沿いの自然の中を走ります。渓流の風を感じることができる列車として、トロッコ列車が春~秋の土・休日に大間々~足尾で運転されています。乗車するには乗車券の他にトロッコ列車用乗車整理券が必要です。
途中の神戸(ごうど)で停車時間がありましたので、トロッコ列車を撮影してみました。

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「トロッコわたらせ渓谷号」牽引機関車 DE10 1537 2005年9月3日 神戸で筆者撮影

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2両連結されているトロッコ型車両 5020 2005年9月3日 神戸で筆者撮影

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トロッコ型車両の前後に連結されている元JR12系客車 2005年9月3日 神戸で筆者撮影

トロッコわたらせ渓谷号で、渡良瀬川の渓流の風と自然を満喫してこの列車の終点足尾に着き、ここから終点の間藤まで再びレールバスに乗車しました。

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間藤行き列車 2005年9月3日 足尾で筆者撮影

間藤駅は、駅舎が観光センターになっているようですが、これといったものは何もありませんので折り返します。

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2005年9月3日 間藤で筆者撮影

さて、ここから桐生まで戻るのですが、途中の水沼で一旦下車しました。この駅は「関東の駅百選」に選定され、今年のスタンプラリーでは「ゆったり温泉コース」のポイントになっています。
水沼駅には駅構内の日帰りの温泉センターがあり、筆者もスタンプを押してから次の列車到着まで寄ってみました。

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水沼駅温泉センターは上り桐生行きホームから入場する 2005年9月3日 筆者撮影

水沼で到着した列車で終点の桐生まで乗車しました。

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桐生駅に到着したわたらせ渓谷鐵道 2005年9月3日 筆者撮影

桐生駅はJR両毛線の高架ホームに乗り入れています。


わたらせ渓谷鐵道は、渡良瀬川沿いの自然の中を走る観光路線として活路を見出しました。しかし、利用客はここでもご多分にもれず年々減少傾向のようです。そこで、わたらせ渓谷鐵道では地元の方々に利用してもらおうと「年間フリーパス」を同居家族4名まで使用可能で、1万円で1年間有効の全く新しい商品を発売して、少しでも利用を増やそうとしています。
また、一般の観光客向けには1日乗車券が1800円で発売されており、先のトロッコ列車やお座敷車「サロン・ド・わたらせ号」といったイベント列車を用意して、誘致を図っています。

かつては鉱山から産出された銅を輸送する路線として、これからは自然の中を行く観光鉄道として、また地域の足として、わたらせ渓谷鐵道がこれからも走り続けることを願ってやみません。

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お座敷車「サロン・ド・わたらせ号」 2005年9月3日 大間々で筆者撮影

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第3セクター転換路線」カテゴリの記事

コメント

わたらせ渓谷は足尾線の頃に行ったのが最後かなぁ。足尾にはその後も二度程行ってるんですが、何れもクルマですので、乗る機会に恵まれてません。
上毛も未乗ですので、一度絡めて行って見ようかな。

投稿: mac | 2005.09.04 22:28

macさん、コメントありがとうございます。

足尾線がわたらせ渓谷鐵道に転換されてから、もう10年以上が経過しています。
このエリアでは道路の整備が進んで、クルマのほうが便利という時代になりました。
しかし、渡良瀬川沿いの渓谷沿いを行く列車もなかなかおつなものです。
ぜひ、乗車されることをお勧めいたします。

投稿: Kaz-T | 2005.09.05 00:25

春に行きました。東武線のつりかけモーターを録音に行ったのですが、赤城から大間々まで歩き、バスで上神梅駅まで行ってきました。木造駅舎がとても良い雰囲気でした。また行ってみたいなあと心から思います。がんばってほしいですね。

投稿: ktkr | 2005.09.10 02:19

ktkrさん、コメントありがとうございます。

大間々から先は山あいの渓谷沿いを行くわたらせ渓谷鐵道では、コメントされております上神梅駅の他、今回降りた足尾駅もかつてのローカル線の駅を思わす雰囲気がありました。
確かに経営は厳しく「年間フリーパス」を1万円で発売するなど、存続と利用増に向けて積極的な取り組みに好感を覚えます。

機会がありました時はぜひ訪れて乗車されることをお勧めいたします。

投稿: Kaz-T | 2005.09.10 23:08

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