富士山麓に名車健在! 富士急1000系
富士急行では、オリジナル車として5000形が、「フジサン特急」用に2000系が存在していますが、今回は富士急行の普通列車で活躍している1000系が話題となります。
「フジサン特急」2000系(左)と並ぶ1000系(右) 2005年9月18日 大月で筆者撮影
現在の富士急行の主力車両である1000系は、「名車」と言われた京王帝都電鉄(現:京王電鉄)5000系の譲受車です。
富士急譲渡の際、2両編成になり台車は軌間の関係で京王時代のものは使えず、この当時やはり引退した営団日比谷線3000系から発生したものに履き替えられました。また、外装は富士山の麓への路線をイメージしてか、青をベースに白のストライプと「富士山」のシルエットが描かれた大胆なデザインになっています。
この1000系についても撮影しました。
2005年9月18日 大月で筆者撮影
運転席側はストライプ 2005年9月18日 河口湖で筆者撮影
車掌台側は富士山のシルエット 2005年9月18日 河口湖で筆者撮影
富士急1000系は、車内の仕様がロングシート車とセミクロスシート車があります。セミクロスシート車は、元はロングシート車であったため、窓とシートピッチが合っていないのは止むを得ないのですが、富士山麓の観光客向けに改造が実施されたと思われます。また、屋根上の冷房装置についても種車の関係から分散6機搭載型と集中式が存在しています。
また、1000系は混雑時には重連の4両編成でも運転されます。4両編成の運用も撮影することができました。
1000系の重連 2005年9月18日 富士吉田で筆者撮影
このあと、河口湖の留置線に停車中の1000系も撮影してみました。
2005年9月18日 河口湖で筆者撮影
富士山をバックに2編成 2005年9月18日 河口湖で筆者撮影
アイボリーの車体に臙脂のラインで一世を風靡し時代を築いた京王5000系は、富士山の麓で青の車体に白のストライプと富士山のシルエットの姿で今日も活躍しています。富士急で主力車両として活躍している元京王5000系である富士急1000系は、これからも名車の姿を伝え独特のカラーリングで走り続けることでしょう。
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コメント
秩父の101系とか、この5000系とか、第二の職場での活躍は喜ばしいことですね。
Primera
投稿: Primera | 2005.09.19 01:13
いつ富士急撮影にお出かけになるか、気にしていました。天気も良かったみたいですね。あらためて元京王5000を見てみますと、台車は元小田急2200あたりのでしょうか? どなたかのウェブログで、フジサン特急のパンタグラフは、ひし形か? シングルアームか? とありました。 削除してしまいましたが、私の写真にはパンタグラフは映っておらす、どうだったのでしょう。富士山バックの「富士山」3連発はお見事!。
富士見ヶ丘跨線橋
投稿: 富士見ヶ丘跨線橋 | 2005.09.19 09:33
コメントいただきまして、ありがとうございます。
Primeraさん>
先日の読売新聞の記事の中で「元JR・大手私鉄の車両を訪ねる地方私鉄の旅」が、今静かなブームだそうです。
そんな中、富士急で活躍している1000系は、アイボリーホワイトに臙脂のラインの塗装で一世を風靡した元京王5000系の譲受車です。
京王線沿線から比較的近いところで、また外装も富士急らしいデザインであることや、クロスシートに改造されたものもあるなど、この車両目当てに訪れる方もいらっしゃるようです。
富士見ヶ丘跨線橋さん>
京王から地方へ渡ったという例はこれまで、京王線の軌間が特殊であることから、ごく限られたものであったと感じます。
しかし、5000系はそれを跳ね除け、全国各地で第2の活躍の場を見つけました。富士急に渡った車両の台車はこの当時、やはり置き換えが進んでいた営団日比谷線の車両からの発生品と聞いています。また、この車両の中にもシングルアームパンタに交換されたものもあるようです。
この日は、河口湖・富士吉田を廻っていました。この間残念ながら富士山は雲に隠れてしまっていたのですが、夕方に河口湖から帰宅する際きれいに姿を現したもので、河口湖駅留置線に停車中の1000系と合わせて撮影してみました。京王線からは遠くに見えた富士山が、この路線では本当に手に取るように見え、自らの車体に描かれたシルエットと合わせてみました。
ちなみに「フジサン特急」の件については別途記事がアップされていますので、こちらもご覧下さい。
投稿: Kaz-T | 2005.09.19 14:22