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2005.08.21

TX開業で明日はどっちだ 関東鉄道常総線

さて、流山のあとは茨城県に入り、最初の駅取手から関東鉄道常総線に乗りました。

関東鉄道常総線は、常磐線の取手から守谷・水海道・下妻を経由してJR水戸線の下館を結ぶ、全長51.1キロの非電化路線です。
非電化路線ということで、ローカル線と思われる方もいらっしゃると思いますが、途中の水海道までは非電化ながらも複線です。また取手~新守谷の各駅には自動改札も導入されています。

今回は、時間の都合から水海道までの乗車となりました。
まず、取手を出発しますと非電化複線というどこか違和感のある線路を走ります。この付近の沿線風景は新興住宅街の赴きです。そして、まもなく開通するつくばエクスプレスとの乗換駅となる守谷を通り、取手から約30分で水海道に着きました。水海道から先へはここで乗り換えとなります。

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2005年8月20日 水海道で筆者撮影

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2005年8月20日 水海道で筆者撮影

現在の常総線は、取手~水海道は2100・2300形の2両編成ワンマン運転で約20分間隔で運転となっています。なお、元国鉄キハ35系などの車両も健在ですが、これら車両はラッシュ時間帯限定のようです。
また、水海道~下館は2200形単行でワンマン運転となっています。

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水海道~下館で運転される2200形 2005年8月20日 水海道で筆者撮影

さて、いよいよ今度の水曜日24日に開業するつくばエクスプレスは、関東鉄道常総線に大きな影響を与えます。
常総線ではつくばエクスプレス開業にあわせてダイヤ改正を行い、守谷~下館間に朝・夕に3往復快速を設定し全線で増発などを行い、つくばエクスプレス開業による旅客誘致を狙っていますが、見方をかえますと常総線では守谷付近においてはすべてつくばエクスプレスへ流れる他、水海道・下妻からも守谷で乗り換えられてしまうことから、輸送人員の減は避けられないところです。またバス部門において現在、ドル箱路線ともいえる東京駅~つくばの高速バスがつくばエクスプレスの影響をまともに受けることから、関東鉄道自体も大きな影響が避けられません。

まもなく開業するつくばエクスプレスは、関東鉄道常総線の利用増に繋がるか、はたまたつくばエクスプレスに流れてしまうだけなのか、関東鉄道の明日はどっちだ、という状況に感じます。

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キハ100形 元国鉄キハ30から改造のキハ300形をワンマン改造した車両。水海道~下館で運転される。
2005年7月2日 下館で筆者撮影

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コメント

関東鉄道常総線の快速は下館や下妻辺りから小山・古河経由で東京に流れていた利用客を守谷経由で東京に向かうようにシフトさせることや国道沿いにもかかわらず、駐車場が少なく、パークアンドライドの促進などを目指して運転が開始されましたた。関東鉄道では、バス部門の輸送減分を鉄道で稼いでいるようにも見えます。本来であれば、バスもつくばエクスプレスの影響を受けない羽田空港や成田空港発着などを強化させ、鉄道と棲み分けするべきではないかと思います。しかし、首都高6号三郷線の上り線の渋滞が特に激しく、定時運転が出来ないのが痛いかもしれません。

投稿: ジョー万太郎 | 2005.08.30 20:08

ジョー万太郎さん、コメントありがとうございます。

関東鉄道常総線にとって、つくばエクスプレス開通は下妻・下館地域から守谷へ誘致でき利用増が図れる一方で、水海道などの地域からは取手ではなく手前の守谷で乗り換えられることから、利用客減にも繋がってしまいます。
また、バスについても東京駅~つくば間は新たに新停留所を開設するなど、新たな客を引き込もうとしています。その一方で関東鉄道HPの記事によりますと、新たに守谷~常陸大宮・大子行きの路線を新設したとのこと。守谷でつくばエクスプレスに接続して運転される新路線として、新たなチャンスにしようという気兼ねも感じさせます。果たして、今後どのように変化するか、気になるところです。

投稿: Kaz-T | 2005.08.31 00:03

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