上野に毎日出現!ボンネット車
今では、宇都宮線・高崎線・常磐線の始発駅という雰囲気になった上野駅は、東北・上越新幹線開業前までは東北・上越方面への優等列車が多数発着する東京の北の玄関口でした。
現在では、常磐線のひたち系統・上越線の水上・草津といった特急と、カシオペア・北斗星に代表される寝台特急が出発する主な優等列車となった上野駅に、今も国鉄メークの特急型車でしかもボンネット先頭車が発着しています。
JR西日本・金沢運転所所属の489系です。
今も上野に姿を見せる489系ボンネット車「ホームライナー鴻巣」 2005年8月15日 筆者撮影
この列車は「ホームライナー鴻巣」という列車で、上野18:36発で高崎線の鴻巣まで走ります。土・休日は運休となります。
この489系「ホームライナー鴻巣」はいわゆる間合い運用で、このあと上野23:33発の急行「能登」号金沢行きとなります。また、金沢からは6:05に上野に到着します。
今となっては貴重になったボンネット車、急行「能登」では早朝到着・深夜出発のため、通常は見ることが難しい列車です。そんな中、今の季節でしたらまだ明るい時間帯に運転される「ホームライナー鴻巣」は、ボンネットスタイルを今でも見ることができる貴重な列車であると思います。
しかし、こうして国鉄特急色のボンネット車を上野で見ますと、かつての特急列車黄金時代を彷彿させる感じがします。
今後、この列車はどうなるのかわかりませんが、1日も長く運転され続けてほしいものです。
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コメント
Kaz-T様
こんばんは。
8月12日、急行“能登”に乗りました。自由席でしたが。
車体は雨樋付近にサビが出て、塗装も浮き上がってしまってはいましたが、車内は手入れが行き届いており、快適でした。
乗務員はJR西日本担当でしたね。途中まで東日本かと思っていたのですが。
富士見ヶ丘跨線橋
投稿: 富士見ヶ丘跨線橋 | 2005.08.18 00:35
こんばんは。
近年、どういうわけか、国鉄色の特急車両を首都圏でも見ることが出来るようになりましたね。急行「能登」用のJR西日本489系や、上沼垂所属の快速「ムーンライト」など、かつて東北線の特急全盛の頃を思い出させてくれるカラーリングを楽しめるようになりました。
いずれも末永く残る保証はないわけですが、国鉄の香りを感じさせるようなこれらの車両は今となっては貴重な存在ですね。昔を懐かしむ人もさぞ多いことでしょう。
投稿: mattoh | 2005.08.18 20:29
コメントいただきまして、ありがとうございます。
富士見ヶ丘跨線橋さん>
このボンネット車を使った「能登」号で金沢へ行かれたとのことですが、なるほど車体の状態はあまり良くなくとも、車内はしっかりと手入れがされているのですか。
夕方はこの記事にありますように「ホームライナー」として運転されるのですが、なかなか乗車する機会がないのですが、富士見ヶ丘跨線橋さんのブログの記事を拝見しまして、この列車で金沢へ行ってみたくなりました。
mattohさん>
JR化後の新型車両導入や、リニューアルなどにより国鉄特急色の車両は年々減ってきています。そんななか、特急ではないものの今でも国鉄メークが見られるのは、ある意味奇跡といいますか、その昔の栄華を思い起こさせる場面ではないかと思います。これら車両の余命もけっして長くはないと思われるだけに、最後までその当時の姿を伝えつつ走ってほしいと感じました。
投稿: Kaz-T | 2005.08.19 00:05