健在!381系特急「しなの」
まだまだ続く、東海地方旅行に関する記事ですが、今回は8月7日の朝のことです。
この日、名古屋から豊橋を目指す為にJR線を利用したのですが、その名古屋駅で撮影した列車についてです。
名古屋から長野へ行く中央線の特急「しなの」号は、山あいの急曲線区間を走行することから、その区間でもスピードを落とさないで運転することができる「振り子式車両」が初めて導入されました。この時導入されたのが381系と呼ばれる特急型電車です。「しなの」号を皮切りに紀勢線の「くろしお」、伯備線の「やくも」に導入され、スピードアップに貢献しました。しかし、更なるスピードアップとサービス向上などのため、JR東海では「長野オリンピック」開催時期までに「しなの」に383系という新型車が導入され、381系は淘汰されて定期運用はなくなりました。
しかし、381系は臨時「しなの」で運転されることがあります。今回、名古屋8:24発の臨時「しなの81号」で381系が充当されていたのを目撃し撮影しました。
「しなの81号」の白馬(長野)方先頭はパノラマグリーン車 2005年8月7日 名古屋で筆者撮影
「しなの」の絵入りヘッドマークも健在 2005年8月7日 名古屋で筆者撮影
すでに定期運用はなくなり、普段は神領の車庫で留置されていることが多い381系は、今も国鉄特急色で健在でこのように臨時「しなの」で運転されます。
あと、余命はどれくらいなのか分かりませんが、まだしばらくは臨時列車で見ることができることでしょう。
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コメント
旧国鉄型特急の中でも、381系は、屋根にクーラーがなくすっきりしており、スマートな印象がありましたね。ただ、自然振り子式は酔いやすい、といわれましたが。
Primera
投稿: Primera | 2005.08.10 23:21
Primeraさん、コメントありがとうございます。
381系は、自然振り子式のため導入時は、船酔いの状態になった方がいらしたようで、その状況は今も変わらないようです。しかし、強制振り子式でもやはり酔う人がいるようです。
振り子式になったため、車体の重心を下げる為に床下に空調機を置いたことから屋根上がすっきりしている他、車体断面にも特徴がある381系はJR東海の「しなの」号では、臨時列車で今もこのように運転されています。旧国鉄特急色で残存しているという点も、一見の価値ありなのではと感じます。
投稿: Kaz-T | 2005.08.11 00:23