急勾配に挑む 箱根登山鉄道
さて、今日は「関東の駅百選スタンプラリー」のスタンプを押すために、箱根登山鉄道の強羅に行ってきました。
箱根登山鉄道は、東海道線・小田急線小田原から箱根湯本を通り強羅までを結ぶ路線と終点強羅から早雲山へ登るケーブルカーの路線です。箱根といえば思い浮かべる代表的な交通機関であるとともに、箱根めぐりには欠かせない路線です。
箱根登山線のうち、小田原から箱根湯本までは、小田急線の列車がロマンスカーも含めて乗り入れてきます。というよりも、この区間のデータイム時間帯は小田急線の列車しか今では来ない状況になっていて、登山電車に乗車するのは、箱根湯本からとなります。
箱根湯本駅登山電車ホームに停車中の旧型車と2000形「サンモリッツ号」
2005年6月18日 箱根湯本で筆者撮影
さて、箱根登山鉄道はその路線名が示すように、本格的な登山電車です。
箱根湯本駅を出発しますと、いきなり1000分の80という急勾配が出現します。これは、1km進むと80m登るということを表し、これが我が国の鉄道における最急勾配(ケーブルカーなどを除く)となります。
トンネルを抜け、名所「出山の鉄橋」を渡りしばらく走りますと、これ以上の勾配は登れないということで、スイッチバックが全部で3箇所存在し、山深い中半径30mという急カーブも存在しているというのも、箱根登山鉄道の名物です。
箱根湯本から約35分ほど乗車して終点の強羅に着きます。
2005年6月18日 強羅で筆者撮影
強羅でスタンプを押してから箱根湯本に戻るまで、何箇所か下車して登山電車を撮影してきました。
1000形「ベルニナ号」 2005年6月18日 強羅で筆者撮影
箱根登山鉄道では急なカーブにおける車輪の磨耗防止のため、水タンクを装備してカーブ区間で散水している。
強羅に到着し、水補給中の2000形「サンモリッツ号」 2005年6月18日 強羅で筆者撮影
さて、箱根登山鉄道は別名「あじさい電車」とも呼ばれこの時期、線路沿いのあじさいが見ごろを向かえ、近年では夜間のライトアップも行われ座席指定制の「夜のあじさい号」も運転され、大変な人気になっています。すでに日にちによっては満席になっているとのことです。
今日は、咲き誇るあじさいを期待してみたのですが、箱根湯本付近が見ごろとなっていましたが、山の登った先の上大平台付近や千人台信号所、宮ノ下駅などについてはようやく開花した状況で、この付近の見ごろはまだ先のようです。
2005年6月18日 小涌谷で筆者撮影
スイッチバックの大平台駅に進入する2000形 2005年6月18日 大平台で筆者撮影
箱根登山鉄道は今日も箱根めぐりの観光客を乗せて、急勾配に挑んでいます。
車両も冷房付きの1000形「ベルニナ号」と2000形「サンモリッツ号」とともに、今も旧型車が活躍しています。
今日は昼間のごく限られた時間でしたが、これから見ごろを迎えるあじさいとあわせまして、1日じっくりと巡ってみるのも一考かと感じます。
| 固定リンク
「シリーズ箱根登山鉄道」カテゴリの記事
- 箱根登山鉄道2000形「グレッシャー・エクスプレス」カラー車登場(2009.04.05)
- 箱根登山鉄道創業120周年記念塗装のモハ2形108号を撮る(2008.10.13)
- 天下の剣のあじさい電車 箱根登山鉄道(2008.07.08)
- 急勾配に挑む 箱根登山鉄道(2005.06.18)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント