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2005.06.22

JR九州 豊肥本線の名優 SL「あそBOY」号 終焉へ

全国各地で復活し、好評を博している蒸気機関車ですが、JR九州・豊肥本線の熊本~宮地を結ぶSL列車「あそBOY」号が、今年の夏の運転を最後に引退することとなりました。

JR九州・熊本支社ウェブサイトによりますと、あそBOY牽引の8620型蒸気機関車58654号機は、1922年の製造から83年、1988年の復活から17年が過ぎ、機関車の老朽化により、蒸気機関車単独での運転が困難になったためだそうです。そのためか、今年のSLあそBOY号は運転日が少なく、ディーゼル機関車牽引で代走したこともあったようです。

さて、私は1993年の夏にSL「あそBOY」号に乗車しています。
青春18きっぷを手に京都から「ムーンライト九州」で初めて九州入りし、目指した先がこのSL「あそBOY」でした。
熊本の市街地を、杉並木を抜け、立野のスイッチバックで阿蘇の外輪山を越えると、阿蘇山のカルデラの中の雄大な風景に感動しました。
また、この時は運転開始5周年ということで「スズムシ」が車内で配られた他、途中停車駅の阿蘇でイベントも実施され、印象に残っている列車であります。

そういう意味において、思い出あるSL「あそBOY」号の引退は、大変残念なことです。
しかし、製造されてから83年、一度は廃車となったものの復活してから17年、阿蘇の外輪山の急勾配に挑んだ「あそBOY」58654号機の活躍を大いに称えようではないでしょうか。

Asoboy-1
1993年8月28日 熊本で筆者撮影 この当時、「あそBOY」58654号機はダークグリーンの塗装でアメリカ西部仕様の外観でした。

Asoboy-2
1993年8月28日 阿蘇で筆者撮影 停車時間があったこの駅ではこの日、「あそBOY]到着に合わせてイベントが実施された。


関連記事
mattohさん SLあそBOY今年で終了(2005年6月21日)
新津田沼駅さん SLあそBOY 運行終了へ…(2005年6月21日)


参考
JR九州・熊本支社ウェブサイト
Yahoo! News 九州最後のSL廃止へ JRで最古の現役機関車 (共同通信・2005年6月21日)

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