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2005年5月の28件の記事

2005.05.30

終焉せまる 京葉線103系

今回は京葉線に乗車したのですが、この路線でも終焉目前となった103系を見ることができました。

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終焉の日が近づく京葉線103系 ケヨ302編成 2005年5月29日 南船橋で筆者撮影

現在、京葉線に残っている103系は私が見た限りでは3編成でうち2編成が運用についており、1編成(この編成はスカート付きの編成)は京葉車両センターに留置でした。

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ケヨ302編成 2005年5月29日 海浜幕張で筆者撮影

海浜幕張で撮影後乗車した各駅停車東京行きも103系で到着しました。なおこの時、海浜幕張駅ではホーム向かいで京葉線スカイブルーの103系が並びました。

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今回乗車できた京葉線103系 ケヨ306編成 2005年5月29日 海浜幕張で筆者撮影

京葉線は駅間が長く、結構飛ばすのですが103系の豪快な走行音・モーター音を東京まで堪能することができました。やはり地下区間では騒がしかったのですが、これもまもなく思い出になってしまいます。

1986年の西船橋~千葉みなと開業から走っていた京葉線103系、京浜東北線から転用されそのままの塗装で走りました。開業時は何も無かった沿線でしたが、新木場・蘇我・東京と延長されるにつれ開発が進み、東京ディズニーリゾートや葛西臨海水族園といったアミューズメントパークや、海浜幕張に出現した未来都市へいざなう電車として、さらには南船橋に存在した人工スキー場の出現から顛末までを見届けた、変貌をとげた湾岸の風景を見届けてきた車両であると感じます。

まもなく、山手線などから転用されてくる205系によって置き換えられるであろう、京葉線の103系の活躍を記録できるのも、あとわずかです。

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リバイバルカラー 新京成8000形

今回は新京成電鉄シリーズになります。

新京成電鉄は、その経歴から親会社である京成電鉄からのお古の車両が走っており、その後自社発注の車両として800形が登場したものの、親会社の京成電鉄の影響が色濃く残っていた感があったそうです。

その後1978年になって、新京成電鉄が導入したのが8000形と呼ばれる車両です。
この車両は、新京成電鉄独自でデザインされた車両で、そのデザインから「狸」という愛称もついているとのことです。
8000形は第2編成から現在のアイボリーにベージュのラインの塗装となり、第3編成から界磁チョッパ制御になったとのことです。ちなみに第1編成以前はマルーンとキャンディピンクのツートン色でしたが、8000形第1編成と800形は第2編成以降で採用された現塗装になっています。

ところが、2001年から8000形第1編成に登場時の「マルーンとキャンディピンク」のツートンカラーが再現され、現在もこのいでたちで運転されています。今回、この8000形第1編成も見ることができました。

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登場時の塗装が再現された8000形第1編成 2005年5月29日 松戸で筆者撮影

8000形登場時はこのような塗装でした。なお、登場時にはスカートはなく、またもちろんのことながら、側面に貼られている新京成電鉄のマスコットキャラクター「ツバメのしんちゃん」のステッカーもありませんでした。

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2005年5月29日 京成津田沼で筆者撮影

この車両に車内の座席にも「しんちゃん」が描かれています。

すでに4年間この塗装で走っている8000形第1編成ですが、新京成電鉄ウェブサイトのこの件に関するリリースによりますと、4年間この塗装で運行するとあり、まもなく4年になろうとしています。

この姿で走るのは、実はあとわずかなのかも知れません。記録される方は、早めに新京成電鉄を訪れたほうがよいかと思われます。

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京成津田沼で、京成電鉄3300形と並ぶ新京成電鉄8000形第1編成
2005年5月29日 筆者撮影

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2005.05.29

新京成電鉄の「日本の電車発展史」に名を残した車両

さて、本日は松戸から新京成電鉄に乗車しました。新京成電鉄はJR常磐線の松戸から京成電鉄本線京成津田沼を結ぶ路線で、全列車各駅停車で運行されています。

一見地味な私鉄ではありますが、この路線には「日本の電車発展史」に名を残したと筆者が判断する車両が走っています。これら車両に触れたいと思います。

まずは8800形です。

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新京成8800形 2005年5月29日 松戸で筆者撮影

この車両は1986年に登場した新京成電鉄では初のVVVF車です。この時代、VVVF車は熊本の路面電車と大阪の地下鉄といずれも750V以下の電圧で走る電車ではVVVFが採用されていたのですが、一般の1500Vの電圧で走る電車では東急9000系とほぼ同じ時期に登場し親会社の京成電鉄よりも早い導入で、ある意味画期的な車両であると思います。
新京成電鉄は戦後「鉄道連隊」の実習線をそのまま路線にしたような線形で急カーブが多く、VVVF車をいち早く導入したことにより、省エネ化を図ることができたとのことです。

次は8900形です。

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新京成8900形 2005年5月29日 京成津田沼で筆者撮影

この車両は、1993年に登場しました。新京成電鉄では初めてのステンレス車ですが、8800形からさらにVVVFは改良されています。この車両では、一般の電車では我が国で初めて「シングルアーム型パンタグラフ」が搭載されました。これまでの菱型パンタに比べて保守が容易になりまた冬季の着雪にも強いとされたことから現在ではJR・私鉄問わず幅広く普及し、従来のものもシングルアーム型に交換するという事象も各社で発生しています。
8900形はその後増備はされたものの3編成24両しか製造されず、見るのは難しい車両です。また最近では、8900形は車体広告が入れられています。

終戦後に開業し、初めは親会社である京成電鉄のお古の車両で運転されていたという新京成電鉄ですが、今では親会社をしのぐほどの実質上は大手私鉄並の車両が走る路線です。

その新京成電鉄では、これら車両の次の世代の車両としてN800形という車両が導入され、まもなく運転が始まるとのこと。ちなみに今日はくぬぎ山の車庫の庫の中でしたが、運転開始はまもなくであると思うとともに、京成津田沼から京成千葉線にも乗り入れ計画があるそうで、これから注目してみるのも一考かと思います。

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今なお健在 東京メトロ千代田線6000系二次試作車(第1編成)

今日は、千葉エリアを回ってきたのですが、まずは東京メトロ千代田線6000系の第1編成に出会いました。

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東京メトロ千代田線6000系の第1編成 6101F 2005年5月29日 JR常磐線松戸で筆者撮影

この第1編成は6000系の二次試作車にあたります。一次試作車は現在「ハイフン車」として綾瀬~北綾瀬の折り返しでワンマン運転で運用されていますが、二次試作車は当初6両固定編成で入線し、各種試験が実施された後、千代田線6000系の第1編成となって中間に4両増結して10両編成で運用されています。この編成の特色は車体の裾が量産編成より長いことで、増結された4両も同形態となっています。

すでに登場してから歳月が経過していますが、この編成もまだ使うようで更新が実施されており、前面の行き先がLEDに、側窓が1段下降窓に、さらに制御装置が電機子チョッパからVVVFに換装されています。よって、車体の裾が一部分切りかかれているのが画像からでも分かります。

日本の電車発展史にその名を残す東京メトロ6000系の二次試作車でもある第1編成は、しばらく走り続けることでしょう。

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好評運転中 東武50000系

先ほどの記事で大宮に行ってきた帰りは、川越を回って東武東上線に乗車しました。
池袋行きを待っていたのですが、下り方向の列車で、今年から営業運転を始めた東武東上線の新型車50000系が到着しました。

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東武東上線で運転されている新型車50000系 2005年5月28日 川越で筆者撮影

東武東上線に久々に登場した新型車ですが、まだ1編成しか走っていません。しかし今年度も増備されることが決まっており、これからの活躍が期待されるところです。

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2005年5月28日 川越で筆者撮影

今回は、反対方向の列車で到着だったので撮影だけにとどまってしまいましたが、次はぜひ乗車してみたいものです。


関連記事
東武東上線森林公園でMerry X'mas(2004年12月25日)

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2005.05.28

「JRおおみや鉄道ふれあいフェア」に行ってきました

今日は、大宮で開催されました、「JRおおみや鉄道ふれあいフェア」に行ってきました。
このイベントは毎年開催されているそうなのですが、なかなか都合が合わず、今年になって初めて参加することができました。

さてこのイベントは、同じ敷地内にあるJR東日本大宮総合車両センターとJR貨物大宮車両所の一般公開のイベントで、車両の修繕等を行う工場内の見学など、普段見ることができないところを実演を交えて展示されます。そして、保存車両など各種車両の展示も行われます。まずは、ここで展示された車両をご覧下さい。

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現在試験中の未来の電車「AC TRAIN」 車内も公開されていました。

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大宮総合車両センターで保存されているかつての花形電気機関車EF58型 ツララ切りのついた89号機と東海道線全線電化時に施された「青大将」色の93号機

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お召し列車を牽引するDD51 842と大宮総合車両センターで保存されているEF80 36とED16 10

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戦前に製造され山手線などで通勤・通学輸送に活躍した クモハ40 074

さて、大宮のイベントでは毎年試運転線を使って体験乗車コーナーがあるのですが、今年は115系の4両編成が充当されていました。115系は長らく宇都宮線・高崎線で活躍したのですが、E231系の増備により撤退となりました。今回は「さよなら115系」のヘッドマークをつけた状態で試運転線を計8往復したのですが、乗車するのに必要な乗車券配布のため、長蛇の列に並んだのですが無事乗車券を入手でき、乗車することができました。

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体験乗車で運転された115系

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展示されているEF58 89の脇を走る115系体験乗車列車

この115系は、この運転後廃車・解体されるとのこと、また試運転線も再来年秋にオープン予定の「鉄道博物館」建設のため廃止されるとのことで、今回の体験乗車が最後の試運転線乗車の機会であったそうです。

このあと、JR貨物大宮車両所へも行ってみました。
こちらでは、検査入場中の機関車をそのまま展示していたのですが、中には「こんなに分解できるんだ」と思わせる状態での展示もありました。

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JR貨物大宮車両所に入場中のところだったED75 1008

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同じく入場中だったEF64 1018

主な展示車両は以上になりますが、このほかにもミニSL・ミニ新幹線の乗車コーナーや線路保守用の高所作業車の展示、JRバス関東の車両の展示や、センター内で保管されている資料展示や模型運転、さらには廃車発生部品をはじめとした各種鉄道グッズの販売もあり、大変盛況でした。

公開時間は15:30まででしたが、あっというまに終了の時間がきてしまった、そんな感じがしました。

また、この入り口脇にもかつての大宮工場で製造されたという機関車が展示されていましたので、撮影してきました。

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日本を代表するSL D51の大宮工場製造の1号機 D51 187

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信越線碓氷峠区間で活躍した国産初の電気機関車 ED40 10

大宮は工場が設けられたことから、鉄道の街として発展してきたように思います。再来年にオープンする鉄道博物館も楽しみですが、地域とともに発展してきた大宮の車両センターでこれからも、このようなイベントを期待したいところです。

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2005.05.25

来年春から増結・増備 名鉄空港特急「ミュースカイ」

今年の2月に開港した中部国際空港へ、唯一の鉄道アクセスである名古屋鉄道空港線。このアクセスとして活躍している「ミュースカイ」こと2000系車両ですが、大変好調で連日満席とのことだそうです。このため、名古屋鉄道ウェブサイトのリリースによりますと、来年4月より順次現在の3両編成から1両増結し4両編成になり、さらに4両固定で2編成増備されるとのことです。これで、混雑時は8両編成で運転されます。また、これに合わせて中部国際空港駅も現在の2面2線から、1線増やして輸送力増強と信号待ち解消によるスピードアップも行われるとのことです。

現在、名古屋地方では万博が開催中ですが、それ以外でもこの地域は好調な企業も多く、また中部国際空港も盛況とのことだそうです。

早くも増強される「ミュースカイ」、まさに名鉄の看板列車として、また世界の空から名古屋へエスコートする列車として、大活躍しているようです。

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来年春以降、4両編成に増強される名鉄2000系「ミュースカイ」 2005年1月29日 空港線 中部国際空港で筆者撮影


関連記事
セントレアから世界の空へ 名鉄空港特急「ミュースカイ」発進(2005年1月29日)

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東京メトロ東西線5000系アルミ車に遭遇

中央線特別快速で中野まで乗り過ごしてしまったのですが、そこで東京メトロ東西線で残り少なくなった5000系の中でも、1編成しか残存していないアルミ車に遭遇しました。
まだ健在でしたが、今後の去就が注目されます。5950F

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2005.05.22

今なお現役 秩父鉄道で活躍している車両たち

秩父鉄道乗車記シリーズとなった記事の第3弾です。

本日乗車してきた秩父鉄道で現在走っている車両は3タイプあります。いずれも譲渡車で、今では元の線区では見ることができない貴重な車両が現役で走っています。今回はそんな秩父鉄道の車両に触れたいと思います。

まずは1000系です。

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秩父鉄道1000系 1007 2005年5月22日 長瀞で筆者撮影

この車両は、元国鉄・JRの101系電車になります。国鉄101系電車は、1957年に当時の中央線に試作車が導入され、その後大都市の通勤通学輸送に活躍した車両です。国鉄初のカルダンドライブなど当時「新性能車」と呼ばれ、今日のJRの電車の基礎を築いた車両です。
この系列はJR各線ではすべて引退し、秩父鉄道で走っているのみになります。秩父鉄道入線により塗装が変わった他、後に先頭車のみ冷房改造が実施されパンタグラフが増設され、三峰口方先頭車は前パンタになっています。秩父鉄道ではまだまだ主力車両です。

次に3000系です。

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秩父鉄道3000系 2005年5月22日 三峰口で筆者撮影

3000系は秩父鉄道線内を走る急行列車「秩父路」号で運用されています。なお、秩父路号は乗車する際は急行券が必要な列車です。この3000系はやはり国鉄・JRの急行型直流電車165系になります。改造により前面は完全に変わっていますが、側面に種車の面影が残っているように思えます。
JRで残っている急行型電車はいずれも交直流両用の455・475系が東北・北陸・九州に残っているのみでいずれもローカル用になり、直流専用車はすべて引退しています。
そんな中、今も「秩父路」号として急行料金を徴収する優等列車として活躍しています。

最後は5000系です。

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秩父鉄道5000系 2005年5月22日 三峰口で筆者撮影

この車両は、都営三田線で活躍していた6000系の譲渡車です。秩父鉄道入線時に編成が3両編成になったことと側面に秩父鉄道の社紋が付けられたこと、またワンマン運転仕様になったほかは、都営時代のほぼそのままの姿で運転されています。

以上が秩父鉄道のラインナップになりますが、この中で1000系は元国鉄・JRの101系とあって老朽化が進んでいるように見受けられます。今後この車両の動向が気になるところです。


さて、秩父鉄道ではかつて国鉄(JR)や東武東上線からの直通列車が運転されていましたが、今ではいずれも廃止になっています。その一方で、西武池袋・秩父線からの直通列車は健在で、今でも西武秩父~三峰口及び御花畑~寄居の間に乗り入れてきます。

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秩父鉄道に乗り入れた西武鉄道4000系(右側) 2005年5月22日 三峰口で筆者撮影

平日は通勤輸送で、土・休日は行楽輸送で西武線からの直通列車も走る秩父鉄道、そのほか貨物列車も多く見られるなど、魅力がいっぱいの路線であると思います。

SLが走ることで有名な秩父鉄道ですが、これら列車・車両に目をむけてみるのも一考かと感じます。

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秩父鉄道三峰口駅で展示されている車両たち

秩父鉄道のSL列車「パレオエクスプレス」で到着する三峰口駅は、関東の駅百選に認定された駅です。先ほどの記事にありますように、SLが到着しますと賑わいを見せるほか、三峰山など奥秩父の山々への入り口となっている駅です。

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秩父鉄道 三峰口駅舎 2005年5月22日 筆者撮影

さて、この三峰口駅にはSLの向きを変える転車台のほかにも、秩父鉄道で活躍した車両を展示している「車両公園」があります。
かつて、秩父鉄道を支えてきた車両たちを、身近に見ることができる場所です。

ここで、車両公園で保存されている車両を撮影してきましたので、ご覧下さい。

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旅客輸送に活躍したデハ107 2005年5月22日 筆者撮影

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貨物列車の牽引で活躍したデキ1 2005年5月22日 筆者撮影

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阪和鉄道(現在のJR阪和線)から移籍し、貨物輸送で活躍したED38 2005年5月22日 筆者撮影

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秩父地方で産出されたセメント輸送に活躍した貨車も何両か展示されている
2005年5月22日 筆者撮影

いずれも鉄道ファンなら見逃せない車両たちです。SLでなくとも三峰口を訪れた際は、寄ってみてはいかがでしょうか?

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秩父路にたなびく煙 「パレオエクスプレス」

今日は、「関東の駅百選スタンプラリー」で秩父鉄道の終点である三峰口に行ってきました。三峰口駅は今回のスタンプラリーでは「SL・モノレールに乗ろう」コースのポイントになっておりますので、この趣旨に従いまして熊谷から秩父鉄道を走るSL列車「パレオエクスプレス」号に乗車してきました。

パレオエクスプレスはC58型蒸気機関車で熊谷~三峰口間を、春から秋の主に土・休日に1往復運転されています。

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熊谷で出発を待つ「パレオエクスプレス」C58 363 2005年5月22日 筆者撮影

牽引するC58 363号機は1944年に製造され主に東北地方で走っていたのですが、1972年に廃車となったあと、埼玉県吹上町の小学校で保存されていましたが、1988年に開催された地方博「さいたま博覧会」を機に秩父鉄道で運転を開始しました。今年で運行18年目になります。
列車名「パレオエクスプレス」の由来ですが、秩父地方で約2000万年前に生息していた海獣「パレオパラドキシア」の化石が発見されたのにちなみ「パレオ」と急行を意味する「エクスプレス」とあわせて名づけられました。

「パレオエクスプレス」は熊谷~三峰口の57kmを約2時間以上かけて走ります。熊谷の市街地から田園地帯、そして渓流沿いから山あいをぬけて走ります。

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「パレオエクスプレス」の客車はJR12系の改造 2005年5月22日 寄居で筆者撮影

終点の三峰口に到着しますと、折り返しのため機関車は切り離され、水の補給を行ったあと構内にある転車台で向きを変えます。これら作業は見学もできるようになっていて、その周囲にはギャラリーができていました。

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給水作業中のSL 2005年5月22日 三峰口で筆者撮影

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転車台上のSL これから向きを変えるため転回する 2005年5月22日 三峰口で筆者撮影

これら作業が行われたあと再び客車に連結し、折り返し熊谷へ出発していきました。

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上り「パレオエクスプレス」三峰口を出発 2005年5月22日 筆者撮影

すでにSLが現役を引退して随分と歳月が過ぎているのですが、観光用にSLを復活させ走らせている箇所がいくつもあります。そんな中「パレオエクスプレス」は、東京都心から最も近いところで運転されているSL列車になります。実際乗車してみますと、車内の皆さんの表情は明るく、また沿線にも大勢の人が繰り出し手を振るなどたいへん微笑ましい光景を目にしました。
今なお、多くの人をひきつける蒸気機関車、これからも走り続けてほしいものです。

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2005.05.21

営業運転開始 都営新宿線10-300形全車新型車編成

5月7日の記事で「新ATC導入目前」と記述しました都営新宿線ですが、その後新ATCへの切り替えが完了したようです。そして本日、都営新宿線の新型車である10-300形が運用に就いており、乗車することができました。

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営業運転を開始した都営新宿線10-300形 10-370F 2005年5月21日 馬喰横山で筆者撮影

すでに、10-300形のうち先頭車のみ新型になった編成(先頭車のみ新型になった編成は10-300R形と称します。)は営業運転を開始しておりますが、こちらに紹介した編成は、全車新製車で構成された編成になります。側面の都営新宿線のラインカラーである黄緑のラインが太くなり、全車に青色の帯が添えられています。

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10-300形の中間車 10-378 2005年5月21日 新宿で筆者撮影

全車新製の10-300形は、VVVF制御になっています。これまでのATCではVVVFから発生するノイズにより、正常に動作しないという問題があったとされてきました。このため都営新宿線では、長らくチョッパ制御車が導入されていましたが、ATC更新によりVVVF車の運転が可能となり、今回の全車新型の10-300形が運転を開始することができました。

本日、目撃した時は「新宿ゆき」の各駅停車で運転されていて、京王線直通の運用に入っていたかどうかは定かではありませんが、いずれにしましても、これで都営新宿線の世代交代が本格化していくものと思われるとともに、乗り入れてくる京王線についても、現状の6000系に代わる新型車(9000系の乗り入れ仕様車か?)の導入が始まるのではないかと感じます。


関連記事
都営新宿線新型車 10-300形をキャッチ(2005年2月3日)
新ATC使用開始目前 都営新宿線(2005年5月9日)

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2005.05.17

地下鉄乗り入れ!小田急ロマンスカー

最近の鉄道に関連するニュースと言いますと、JR福知山線の脱線事故関連の記事が相変わらず多いのですがそんな中、にわかに信じがたいニュースが飛び込んできました。

Yahoo! Newsに掲載されている毎日新聞5月17日更新の記事によりますと、2008年春より平日夕方・夜間ラッシュ時間帯に、東京メトロ千代田線湯島から小田急線町田・相模大野方面へ全席指定の特急ロマンスカーの運転を開始する、という記事がありました。これに合わせて小田急では東京メトロと連携のうえ地下鉄に乗り入れに必要な設備を持つ「新型ロマンスカー」を新造するとあります。

毎日新聞のスクープか、とも思ったのですが小田急及び東京メトロのウェブサイトのリリースにもその旨が掲載されており、まさかと思ったことが3年後の春から始まります。

平日夕方~夜間帯のみの運転ですので、現在新宿18時以降に出発する「ホームウェイ」の始発駅が、千代田線の湯島になった感じの列車となりそうです。さらに注目すべき点は「新型ロマンスカー」も新造するということで、今年3月に営業運転を開始したばっかりの「VSE」に続いて、おそらく60000形にでもなるのでしょうか?新形式の登場となります。
Yahoo! Newsの記事では「両社で新型ロマンスカーを新造する」という記述もありますので、小田急・東京メトロのリリースでは「小田急電鉄が製造する」とはなっていますが、ひょっとすると東京メトロも特急車を製造するようになるのかもしれません。

いずれにしましても、またユニークで楽しみな車両・列車の登場となりそうです。


参考 小田急ロマンスカーの東京メトロ千代田線への乗り入れについて
    小田急のリリース文
    東京メトロのリリース文

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東京メトロ千代田線に乗り入れる新型ロマンスカーは、夕方には「ホームウェイ」で大活躍する30000形EXEがベースになるのであろうか?
画像は2005年3月19日 町田で筆者撮影

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2005.05.14

のどかな時間の中をゆく 水郡線

さて、今日は水郡線の旅をしてきました。まず水戸から「奥久慈風っこ号」で常陸大子まで乗車しましたが、ここから一旦水戸方面へ戻り、30分ほど乗車した玉川村で下車しました。

「奥久慈風っこ号」は通過する玉川村ですが、この駅は「関東の駅百選」に選定され、今年のスタンプラリーではスタンプ設置駅になっています。

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玉川村駅駅舎 地域の交流センターとの合築 2005年5月14日 筆者撮影

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玉川村駅ホーム 2005年5月14日 筆者撮影

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玉川村に到着した下り郡山ゆき列車 2005年5月14日 筆者撮影

玉川村からは到着した郡山行きに乗車し、そのまま郡山を目指しました。

水郡線は常磐線の水戸から東北本線福島県の安積永盛までの137.5キロと、途中の上菅谷から分岐して常陸太田までを結ぶ19.6キロの路線となっています。安積永盛からは全列車東北本線に乗り入れ郡山まで運転されています。
車両は現在では、JR東日本のローカル線のエースともいえる気動車、キハ110系で運転されており、性能も従来の気動車よりも上がり、冷暖房完備の快適な車両になっています。しかし、全列車普通列車での運行で水戸から郡山までは約3時間以上かけて走ります。

しかし、この水郡線は田園風景や山間部さらには久慈川の流れに沿って走るなど、のどかでゆっくりとした時間の中を走り抜けています。

最近、JR東日本では「ローカル線の旅」として選定した路線の地域を回る旅行商品を発売していて、水郡線のものもあります。

スピードだけではない、その地域に根付いて走り続けるローカル線に目を向けてみるのも一考かと感じます。
きっと、日常では味わえない、感動に出会えることでしょう。

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久慈川の風を感じて 「奥久慈風っこ号」

と、いうことで、本日は水戸から水郡線に乗車しました。まずは、常陸大子まで今月いっぱいの土・日曜日に運転される全席指定の臨時列車「奥久慈風っこ号」に乗車しました。

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本日乗車した「奥久慈風っこ号」 2005年5月14日 水戸で筆者撮影

この車両は「びゅうコースター風っこ」という愛称がついたジョイフルトレインで、キハ48形を改造した「トロッコ型」車両になります。この車両は、JR東日本の各ローカル線を巡回して運転されていて、今月は水郡線で運転されています。

さて、乗車してみますが、トロッコ型車両だけに座席は木製で、4人向けのボックスシートにやはり木製のテーブルが備え付けられているというレトロ風な車内になります。また、トロッコ型車両ですので運転速度もゆっくりとしたスピードで、水戸からまずは長閑な田園風景の中を抜け、その後久慈川沿いの豊かな自然の中、山を抜け鉄橋を渡り、終点の常陸大子まで約2時間かけて走ります。なお、この列車には車内販売も乗車しています。

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「奥久慈風っこ号」で終点常陸大子に到着した「びゅうコースター風っこ」
2005年5月14日 常陸大子で筆者撮影

5月のさわやかな風を感じながら走る水郡線の「奥久慈風っこ号」ですが、今日は少々気温が低くまた風もあったせいか、乗車時に受ける風が冷たかったです。
さて、水郡線で運転される「奥久慈風っこ号」ですが、あと運転されるのは今月の15日と21・22日となっています。時刻表などによりますと、「びゅうコースター風っこ」は来月、山形県の左沢線で運行されるとのことです。

この「びゅうコースター風っこ」の車内はどこかゆっくりとした時間が流れ、乗車されていた皆さんの表情はとても楽しい様子でした。
ぜひ、皆様方もこの「びゅうコースター風っこ」に乗って、日ごろの生活では味わえない「スローな時間」を満喫してみてはいかがでしょうか?

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Coming Soon! E531系

今日は、日帰りの旅行で水郡線に乗車してきました。この件につきましては別途記事としますが、上野から特急に乗り水戸で下車してみますと、同駅の電留線に今年7月のダイヤ改正より営業運転を開始する新型車、E531系が停車していました。

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水戸駅電留線に停車中のE531系 2枚とも2005年5月14日 水戸で筆者撮影

現在、E531系は営業運転開始に向けて試運転の最中にあります。最高時速130kmで走行できるという性能を持つこの新型車両は、今年の夏に開業する「つくばエクスプレス」を迎え撃つ、JR常磐線の今後の期待を背負った車両となります。

営業運転開始まではまだ日がありますが、こうして実車を見ますとデビューの日が待ち遠しくなります。ぜひとも無事にデビューの日を迎えてほしいと思います。

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発見! 真の日本最短距離列車

いつも、当ブログをご覧いだだきまして、ありがとうございます。

さて、4月29日付けの当ブログの記事で「日本最短距離列車」として、京王電鉄競馬場線を取り上げました。確かにこの線は、営業キロで0.9キロの路線でその際時刻表で他に1駅区間を折り返す路線を調べまして、また以前日比谷公園で開催される「鉄道の日イベント」の際に掲出されていた「鉄道日本一」の中で「日本最短距離列車」として京王競馬場線が紹介されていましたのでそれを信じて疑わなかったのですが、その後調査した結果、これよりも短い距離の列車があるのではないか、と思われる路線を発見しました。

今回、この点で注目しましたのは、名古屋市営地下鉄上飯田線です。

この路線は、地下鉄名城線の平安通から上飯田までの1駅で0.8キロと、京王競馬場線よりもさらに0.1キロ短い路線です。上飯田から名鉄小牧線と相互直通運転をしています。

そもそもこの路線の建設された経緯ですが、市電の廃止によって名鉄小牧線の名古屋市内のターミナルであった上飯田が他の鉄道路線との接続がなくなり、最寄の名城線平安通までの約1キロを徒歩で連絡していたという、ネットワークの不備な点が発生していました。筆者も地下鉄上飯田線開通前に朝の時間帯、平安通から上飯田まで歩いてみたのですが、ちょうど上飯田に到着した列車から降りてきて平安通に向かって歩く一団がこちらに向かってくるのがはっきりとわかるという状態で、この間は繋げなくてはと思った次第でした。
このため、上飯田と平安通を結び、名鉄小牧線上飯田から味鋺(あじま)間を地下鉄と接続するための地下線化が答申され、1994年に第3セクター会社として上飯田連絡線という会社が設立され工事が始まり、2003年3月27日に開業することとなりました。上飯田連絡線のうち、上飯田~味鋺は名鉄小牧線として、そして平安通~上飯田が名古屋市営上飯田線として開業し今日に至っています。

実質上は名鉄小牧線の延伸の感のある地下鉄上飯田線で、運行系統も名鉄小牧線と一体になったダイヤになっています。
しかし、手元にあった名鉄時刻表2005年1月29日ダイヤ改正号(空港線開業「ミュースカイ」デビューの改正)で、小牧線のページに掲載されている地下鉄上飯田線の運行時刻を見てみてみたところ、平日・土休日とも平安通0:28発で上飯田ゆきが、さらに同じく平日・土休日とも上飯田5:35発始発の平安通ゆきが運転されていることが判明しました。
これら列車は早朝・深夜のそれぞれ初電・終電に存在するレア列車なのですが、実はこのレア列車が運転距離0.8キロで京王競馬場線の区間列車を上回る「日本最短距離列車」(ケーブルカー・ロープウェー・リフトなどを除く)ということになります。

と、いうことで、4月29日付けの記事で「日本最短距離列車」が京王競馬場線の区間列車である、ということを信じてしまった皆様には大変申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。
この記事において「日本最短距離列車」(ケーブルカー・ロープウェー・リフトなどを除く)は、名古屋市営地下鉄上飯田線の初電・終電に合わせて1往復存在する平安通~上飯田の区間列車であると訂正いたします。

さて、わずか0.8キロの路線である名古屋市営上飯田線ですが、乗り入れている名鉄小牧線沿線の方々にとって、この路線の開通は悲願でありました。
上飯田線開業直後にこの線に早くも乗車し、名鉄の小牧駅で下車してみたところ駅前では上飯田線開業を記念したイベントが開かれていました。いかに、小牧をはじめとした名鉄小牧線沿線で、この路線の開業が待たれていたかを物語っていたように感じました。
また、平安通直通により名鉄小牧線も、近代的な通勤路線に生まれ変わり、名鉄では初めてのステンレス車300系が専用車として導入されたほか、都市型のワンマン運転も行われるとともに列車の増発がありました。なによりも、直接平安通まで行けるようになったことが、最大の利便性向上であったと思います。

そして今日も、地下鉄上飯田線は名鉄小牧線と直通運転を行って、通勤・通学輸送に活躍しています。

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わずか0.8キロの名古屋市営上飯田線にも7000系という専用車が存在している。
写真は開業間もない日で、祝賀マークが付いているのにご注目ください。
しかし、名古屋市営7000系は2編成しか存在していない、レアモノだったりします。
2003年3月29日 名鉄線犬山で筆者撮影

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2005.05.09

新ATC使用開始目前 都営新宿線

皆様方におかれましては、当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
さて、当ブログは筆者がミーハーなもので、旬の鉄道の話題を中心に執筆を行っておりますが、そんな中アクセス解析を行うと、検索ワードで常に上位に「都営新宿線」というキーワードでこのブログを訪れる方がいらっしゃることが分かりました。
そこで、本日は都営新宿線を話題にいたします。

都営新宿線ではいよいよ、新ATCの使用が始まると言われています。これにより、現在走っている10-000形の内初期車が新型10-300形に置き換えが本格化するものと思われます。
すでに試作車編成の先頭車が新型に置き換わっていますが、その後先頭車が新型に置き換えられた編成も出現しています。

新ATC使用開始直前の都営新宿線は、バリエーションも豊富な状態です。そのうちいくつかここのアップしましたので、ご覧下さい。

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現在存在している10-000形で先頭車が残っている編成の最古参 10-020F
新ATC導入後、1986年の船堀~篠崎開通あるい1989年の本八幡開通時に増結された1段下降窓中間車を除いて2段窓車は、すべて置き換えの対象となる。
2005年5月8日 京王線笹塚で筆者撮影

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10-220F 1986年の船堀~篠崎間開通時以降に導入された車両から1段下降窓車となる。1段下降窓車は残存する。
2005年5月8日 京王線笹塚で筆者撮影

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10-260F 1992年のダイヤ改正による輸送力増強で入線した編成は行き先表示がLEDになり正面・側面に東京都の「いちょう」マークが取り付けられた。(「いちょう」マークは後に全編成に波及)最近、この編成にはスカートが付けられた。
2004年11月28日 京王線笹塚で筆者撮影

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10-280F 1997年の急行設定が行われたダイヤ改正で入線した編成は、マイナーチェンジが行われた。
2005年4月9日 京王線笹塚で筆者撮影

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10-350F 新型車も増備が進み、新ATC使用開始より、全車新型車編成も登場する。また、現在このような先頭車を新型にした編成も、編成組み換えを行い1段下降窓車を組み込み2段窓車は淘汰される。
2005年5月8日 京王線笹塚で筆者撮影

新ATC使用開始により10-000形のうち、2段窓車はすべて置き換えられることになっています。また、全車新型車編成が運転開始となります。今は、使用開始直前の状況でこの時期ならではの編成・ラインナップになっています。
新ATC使用開始はいつからかは分かりませんが、言える事は「都営新宿線は今が面白い」といったところでしょう。

新型車編成のデビューが楽しみであるとともに、淘汰される10-000形の2段窓車については、これまでの活躍を労いといと思います。

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2005.05.05

常磐緩行線の209系に遭遇

今年1月20日の記事でも紹介しました常磐緩行線の少数派、209系1000番台を今日見ることができました。

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209系1000番台 マト81編成 2005年5月5日 東京メトロ千代田線 代々木上原で筆者撮影

この車両は、地下鉄千代田線に乗り入れる常磐緩行線の増発用に導入された車両で、この当時209系は京浜東北線から中央・総武緩行線用に幅広車体になった500番台や、後にE231系の試作車になる950番台が登場した後だったのですが、地下鉄線内の狭い車両限界に対応させるため、それまでの狭幅車体になりまた前面に非常口が設けられました。

209系1000番台は2編成しか存在していないため、この線に存在する207系とともに見ることが難しい車両です。
これも遭遇できるのは運次第ということに違いはないでしょう。

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東京メトロの元祖装飾車

さて、本日は東京メトロ1周年スタンプラリーでメトロ各線を回ったのですが、銀座線・丸ノ内線で1編成すべて1社の広告で統一された編成である「U LINER」に出会いました。

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丸ノ内線の「U LINER」 前面と側面 2005年5月5日 東京で筆者撮影

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銀座線の「U LINER」 2005年5月5日 溜池山王で筆者撮影

銀座線と丸ノ内線は他会社線との直通運転はないので、これまでも1編成1社統一広告編成についてこのような外装で運転されています。近年ではラッピング広告は花盛りで、銀座線・丸ノ内線でも走っていますが、その「元祖」とも言うべき存在です。

ちなみに車内は、清涼飲料水の広告で統一されていました。

直通運転も無く車種も1系列の両線ですが、観察してみますと細かいバリエーションもあり、またこのような装飾車も存在しています。

今日もこの「U LINER」は東京の中心の地下を走っています。

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東京メトロ1周年ヘッドマーク(銀座線)

本日、現在東京メトロ1周年記念の「全駅スタンプラリー」でメトロ各線を回りました。完走まではまだまだですが、その最中、銀座線で東京メトロ1周年のヘッドマークをつけた編成に出会いました。

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「東京メトロ1周年」ヘッドマークをつけた銀座線01系 2005年5月5日 表参道で筆者撮影

このヘッドマークは各線の列車に数本、取り付けられているとのことですが、私が撮影できたのはこの銀座線の01系と、先日のモブログ投稿で掲載しました東西線の5000系だけです。

各線で走っているのですが、果たしてこのヘッドマークはいつまで取り付けられるのか、まだ見ることはできるのか、気になるところです。

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2005.05.04

いつかは乗りたい「夢空間」

さて、先ほどの「ホリデー快速鎌倉号」の車内で、同じ鉄道マニアの知り合いに会いました。その知り合いの話から本日大宮より、とある列車がこれから出発すると聞きまして、そのまま大宮まで乗車しました。

本日、大宮駅から出発するという列車は「東日本一周トレインクルーズ号」という団体臨時列車で、本日から4日かけてJR東日本エリアを巡って大宮に戻ってくるという、JR東日本大宮支社で企画した列車で、寝台列車での運転でした。

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「東日本1周トレインクルーズ号」はかつての「レインボー」指定機である「EF81 95」が牽引する。
2005年5月4日 大宮で筆者撮影

さて、この列車は「東日本1周トレインクルーズ号」だけあって後ろ3両の客車は「夢空間」車両でした。
「夢空間」の3両の客車は「デラックススリーパー」と呼ばれる豪華個室寝台車と、バーカウンターを備えた「ラウンジカー」、最後尾を飾る食堂車「ダイニングカー」で構成されます。

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豪華個室寝台車「デラックススリーパー」オロネ25 901 この1両の定員は6人

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バーカウンターを備えた「ラウンジカー」オハフ25 901

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「夢空間」の最後尾を飾る「ダイニングカー」オシ25 901
なお、テールマークも「夢空間」になっていた

上3画像はいずれも2005年5月4日 大宮で筆者撮影

今回の団体列車に使用された「夢空間」車両ですが、時に「北斗星」などの臨時列車に充当されることがあるそうなのですが、いかんせんこの列車の「デラックススイーパー」はなかなか指定が取れないのではないかと感じます。

常日頃、鉄道の旅となりますと新幹線や特急列車、場合によっては飛行機などを組み合わせてプランを組むので「夢空間」はおろか寝台列車とも無縁なのが現状です。
それでもこの「夢空間」は、現代に今も残る「憧れを抱かせる列車」であることに相違はないでしょう。

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運転経路の妙味 「ホリデー快速鎌倉号」

本日江ノ電を訪れたのですが、その帰りは鎌倉から「ホリデー快速鎌倉号」に乗車しました。
「ホリデー快速鎌倉号」は土・休日に大宮~鎌倉を運転する臨時快速です。

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鎌倉に停車中の「ホリデー快速鎌倉号」 2005年5月4日 筆者撮影

この列車、一見するとその昔の横須賀線の電車に見えますが、この車両は115系で横須賀線で走っていた車両ではありません。

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「ホリデー快速鎌倉号 大宮行き」方向幕

このホリデー快速は大宮行きです。「湘南新宿ライン」の増発かと思われるかもしれませんが、先ほどご覧頂いた方向幕には「武蔵野線経由」と表記されています。この列車はそのとおり武蔵野線経由で運転する列車で、停車駅は鎌倉を出ると、北鎌倉、大船、横浜と停車して、その次は武蔵野線の北府中に停車し、西国分寺、新秋津、東所沢、新座、北朝霞と停車して大宮まで運転されます。

さて、横浜の次は武蔵野線の北府中という停車駅になっているこの列車はこの間、路線図に載っていない区間を走行します。
横浜を出発すると、しばらく東海道線を走行しますが、やがて鶴見で運転停車し乗務員が交代になります。なお、鶴見ではホームの無いところに停車します。そしてここから新鶴見信号所に向けて走りその信号所から武蔵野線に入ります。通常皆様方がご存知の武蔵野線は府中本町が始発駅ですが、武蔵野線自体は新鶴見が起点になります。よって武蔵野線でもこの区間は普段は貨物列車しか走りません。新鶴見から府中本町までの武蔵野線はまさに知られざる区間になるのですが、そのほとんどはトンネル区間になります。しかし、地上に出る部分もあります。そこで、「ホリデー快速鎌倉号」に乗車しないと見ることができない区間の車窓を撮影しましたのでご覧下さい。

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新鶴見信号所からのトンネルを抜けたところにある「梶ヶ谷貨物ターミナル」

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梶ヶ谷貨物ターミナルの先のトンネルをいくつか抜けたところでの風景
画像に見えている駅は京王電鉄相模原線 稲城駅

上記画像はいずれも2005年5月4日「ホリデー快速鎌倉号」大宮行きの車内から筆者撮影

また、府中本町からは通常の電車も走る区間になるのですが、府中本町駅で新鶴見からの貨物線からはホームに入れないので通過し、その代わりに北府中に停車します。

北府中からは一部通過する駅はあるものの、武蔵野線の線路を走りますが、北朝霞を出ると通過する西浦和駅で大宮に向かう貨物線に入り、トンネルを抜け京浜東北線与野駅付近で地上に出てから大宮に到着します。

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「ホリデー快速鎌倉号」大宮に到着 2005年5月4日 筆者撮影

土休日に運転されるこの「ホリデー快速鎌倉号」は、このように大変ユニークな経路で運転されます。路線図を見ただけでは分からない、首都圏の鉄道網を知るのにはもってこいの列車であると思います。
もし、この記事をご覧になって興味を持たれた方、一度乗車されることをお勧めします。

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大河ドラマの舞台へ 江ノ電「義経号」運転中

現在、NHKの大河ドラマは「源義経」の生涯を綴った「義経」を放映中です。毎年、この大河ドラマの舞台になったり所縁のあるところでは、盛んに宣伝・キャンペーンが行われます。
今回の大河ドラマで、神奈川県鎌倉市はまさにこの舞台となったところです。

そこで、東海道線藤沢から横須賀線の鎌倉を結ぶご存知「江ノ電」では現在、この大河ドラマにあやかったラッピング電車「義経号」を運転中です。

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現在運転中の「義経号」 2005年5月4日 七里ヶ浜~稲村ヶ崎で筆者撮影

義経号はお馴染み1000系の1101Fに、義経所縁の図柄が描かれたラッピング車です。

江ノ電では、今回の大河ドラマに合わせて途中の腰越駅(この駅が最寄となる万福寺には義経が兄頼朝の送ったとされる「腰越状」が所蔵されている)が歴史絵巻風に整備されたり、1日乗車券を購入すると「義経号」のラッピングデザインをあしらった台紙が付いてくるほか、「義経号」運転を記念した扇子型乗車券(すでに完売)も発売したとのことです。

今年は鎌倉が当たり年、しかもこの連休中で天候が良かったことから本日の江ノ電は大変な混雑で、江ノ島駅で鎌倉行きに乗車するとなると2本待ちとの駅員さんの案内、そして途中駅では乗車するのも降車するのも困難なほどでした。

さて、江ノ電ではこのほかにも、江ノ電といえば誰もが思い浮かべる旧型車300形や、おなじみ1000系、大きなフロントガラスの2000形、レトロ電車の10形、最新型20形といずれも個性的な車両が行き交っています。またその風景も、住宅地の中、民家の軒先、高架線、併用軌道、海沿いの道路沿いなど、どれをとってもすばらしいロケーションの中を走ります。この連休中は混雑するものと思いますが、ぜひ何度でも訪れてみたい沿線であると思います。

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本日のレアモノ2題

今日は、横浜から鎌倉と回って、その後なぜか大宮まで行きました。その途中で、レアモノに遭遇しました。

まずは、横浜でこの車両に遭遇しました。

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横浜線205系 H27編成 2005年5月4日 横浜で筆者撮影

この車両、見ただけでは何の変哲もない横浜線の205系に見えますが、この編成は横浜線が乗り入れる根岸線に新ATCを導入するために改造が必要となったため、その予備と横浜線の増発用に導入された編成で、横浜線では唯一の山手線からの転用車になります。
よく見てみますと、正面の行き先表示部分に、横浜線205系の特徴である「快速」あるいは「横浜線」と表示する幕がないことや、前面の行き先表示器がLED式になっていること、また側面のドア窓も通常の横浜線仕様のものとは異なり小さい窓になっている他、この画像で2両目に連結されている6ドア車サハ204も横浜線仕様では100番台になっているのに対して、基本番台が連結されています。
山手線から転出した205系は各線に散らばりすでに活躍していますが、横浜線に転用されたのはこの編成1本8両のみとなっています。

次は、大宮でこの車両に遭遇しました。

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京浜東北線の209系500番台 2005年5月4日 大宮で筆者撮影

この車両は、京浜東北線に新型ATCを導入することなり、その改造入場で不足する車両を補うことと、京浜東北線の増発用に中央・総武緩行線から転用されました。中央・総武緩行線ではこの転用にさいしてE231系を追加増備しています。
京浜東北線の209系はオリジナルなのに対して、500番台は幅広車体になっていることから、6ドア車は連結されていないもののラッシュ時間帯ではその収容力で重宝されているそうなのですが如何せん、京浜東北線の209系500番台も2~3編成しか存在していないため、見るのは困難でそれこそ遭遇するのは運が必用です。

これら車両は一見、何食わぬ顔で走っています。乗車してこれがレアモノと分かりましたら、その日はもしかしたらツイている日かもしれません。

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2005.05.03

青梅線の土休日を彩る展望型電車

ゴールデンウィークももう折り返しになろうかと思います。今年は天候も安定し、絶好の行楽日和、そしてハイキング日和になっています。

東京のハイキングのメッカとも言える奥多摩地域へ向かう、中央線の立川から分岐する青梅線も今日は大勢の人出がありました。

さて、この青梅線では、土休日に限って青梅~奥多摩で運行される展望型電車があります。「四季彩」の愛称がついた4両編成の列車です。
中央線や青梅線でもおなじみの201系の改造車ですが、外装は奥多摩地域の自然をモチーフに1両ずつ異なった四季をあしらった外装です。

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201系「四季彩」奥多摩方先頭車 2005年5月3日 奥多摩で筆者撮影

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201系「四季彩」立川方先頭車 2005年5月3日 奥多摩で筆者撮影

この「四季彩」は、奥多摩に向かって左側の窓を固定窓にするとともに、車内も奥多摩方1両は固定窓に向かってのベンチシートに、他3両は固定窓側がボックスシートになっています。

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立川方先頭車の車内 この画像は立川方に向いて撮影しているので左右逆になっていますが、奥多摩に向かって左側の窓は固定式で座席はボックスシート 中間2両も同様 奥多摩停車中に撮影

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奥多摩方先頭車の車内 向かって左側の座席は窓に向かったベンチシート 奥多摩停車中に撮影

さて、展望型電車「四季彩」は基本的に毎土休日に青梅~奥多摩間で運行されています。しかし、画像の方向幕は「快速 川崎」となっています。これは本日、「四季彩」編成を使う臨時列車、快速「川崎~奥多摩ハイキング号」が運転されたためで、「四季彩」が立川より南武線に乗り入れ川崎まで走ります。快速というだけに停車駅も南武線内は川崎を出ると武蔵小杉・武蔵溝ノ口・登戸・立川と停車し、立川から先青梅線内も西立川(川崎行きは通過)・拝島・福生・河辺・青梅と停車し、青梅からは各駅停車となります。

と、いうことで今日奥多摩から「四季彩」の快速「川崎~奥多摩ハイキング号」に終点の川崎まで乗車しました。青梅線内は、奥多摩の時点ですでに座席は埋まり、御嶽からはかなりの混雑となりました。「四季彩」の車内構造が故の混雑率で、立川を過ぎると車内が空いてくる状況でした。

四季彩編成は1両ごとに異なった外装になっています。到着した川崎駅で撮影してみました。

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奥多摩方先頭車になる4号車は春 桜をモチーフ

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3号車は夏 奥多摩地方に自生し夏に花開く「れんげしょうま」をモチーフ

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3号車に描かれている「れんげしょうま」のアップ

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2号車は秋 色付いたもみじをモチーフ

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立川方先頭車になる1号車は冬 雪の結晶をモチーフ

上記画像はいずれも2005年5月3日 南武線川崎で筆者撮影

普段はオレンジ色の201系が走る青梅線の、土休日を彩る展望型電車として親しまれている「四季彩」ですが、JR東日本八王子支社ウェブサイトのリリースによりますと、7月2日(土)の運行から外装が、多摩川の流れを表現した青のラインに青梅線の四季の景勝地と旬の素材を描いたイラストと新しいものになり、現在のこの塗装では今月8日までの運行とのことです。

青梅線に根付いた展望型電車、普段通勤型車として中央線を中心に活躍している201系の大変身として話題になった「四季彩」は、今年の夏から装いも新たに、これからも活躍し親しまれることでしょう。

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「四季彩」は、今年の夏から新たな装いで青梅線を走る
2005年5月3日 二俣尾~軍畑で筆者撮影(この画像は青梅~奥多摩の折り返し列車)

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2005.05.02

東京メトロ1周年ヘッドマーク(東西線)

東京メトロ1周年ヘッドマーク(東西線)

今年4月で1周年を迎えた東京メトロでは、これを記念するヘッドマークが各線一部の車両に今日も取り付けられています。
今日は東西線5000系のヘッドマーク付きを目撃しました。

(画像はJR中央線 荻窪で撮影)

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2005.05.01

常磐線403・415系一族の珍車

まもなくダイヤ改正が実施され、E531系の導入が始まり置き換えが始まろうとしているJR常磐線の403・415系一族、この系列は製造年次や更新時期などによって、一見同じように見えても大変多くのバリエーションが存在しています。
そんな中、このバリエーション豊富な系列でも1両しか存在していないという珍車が今回の話題となります。

その珍車は「クハ415-1901」という車号を持つ車両です。

ではまず、「クハ415-1901」のビジュアルをご覧ください。

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クハ415-1901 2005年4月30日 上野で筆者撮影

この車両は、首都圏で混雑が著しく距離も延びた常磐線で着席サービスの向上を図るため、1991年に導入されました。画像をご覧いただいたとおり「2階建て普通車」となっております。主にラッシュ時間帯の下り方に連結されています。
しかし、2階建て普通車のクハ415-1901に続く車両は、その後東海道線「湘南ライナー」用にオールダブルデッカーの215系として花開いたもののクハ415-1900番台としては製造されず、現在でもこの1両が存在するのみです。

1両しか存在していない常磐線の「2階建て普通車」ですが、その運用は固定されていて以下の列車で運用されています。

下り
上野 7:49発 勝田行き 1335M
上野 20:51発 勝田行き 1461M(土浦まで連結)

上り
勝田 5:22発 上野行き 1326M(土浦から連結 土浦6:24発)
勝田 16:47発 土浦行き 646M
土浦 19:24発 上野行き 2452M

なお、これら列車には時刻表において“(2階建普通車連結)”と記載されていますので、選んで乗ることは可能ですが、撮影するとなりますと若干困難なようです。特に上野で撮影する場合、7:49発の列車は10番線からの発車で、11番線ホームから撮影することは不可能です。

車体はステンレス製ではありますが、2階建という特殊設計であり1両しか存在していないという珍車ですので、これから始まるE531系の導入による去就が早くも気になるところです。

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