« 京王 3月25日ダイヤ改定 | トップページ | 鉄道事業法の適用を初めて受けたリニアモーターカー »

2005.02.26

さよなら 東武急行「南会津」

今月もまもなく終わり、年度末の3月が近づいています。また、3月は鉄道界においても移り変わりがあります。今日は、今月28日の運行をもって無くなる東武鉄道の急行「南会津」号に乗ってきました。

「急行 南会津」は1991年より350系車両(元・急行りょうもう用1800系からの改造)により、浅草から鬼怒川線・野岩鉄道を経由して、会津鉄道の会津田島を1往復運転していた有料急行でした。

IMG_011720020324
在りし日の急行「南会津」 2002年3月24日 野岩・会津鉄道 会津高原で筆者撮影

今回、ダイヤ改正が実施されることになって無くなることになるわけですが、本日より「さよなら南会津号」ということで、特製のヘッドマークで運行されました。

IMG_2633
東武宇都宮から急行「しもつけ」で浅草に到着後、シール状のヘッドマークを取り付ける。2005年2月26日 浅草で筆者撮影

IMG_2641
「さよなら 南会津」ヘッドマーク装着 2005年2月26日 浅草で筆者撮影

南会津273号は浅草10:10発ですが、今回はまずこの10分前に発車する特急「スペーシア きぬ」で鬼怒川温泉に向かいました。
本日、「急行 南会津」号のさよならイベントが鬼怒川温泉駅前の広場で開催され、昨日より発売された「さよなら 急行 南会津」の記念パスネットとは別にこの会場限定のパスネットが発売される他、その他グッズも発売されるということでした。イベント開始は南会津号鬼怒川温泉到着直後から開始のため、ますはこの会場限定のパスネットを求めるため先に行ったということになります。なお、昨日より東武本線系統各駅で発売された2枚組の記念パスネットは昨日中に購入しましたが、本日確認したところ浅草では完売でした。

ここで、鬼怒川温泉の会場で購入したものについて掲載します。

minamiaizupassnetkinugawalimited
鬼怒川温泉会場限定発売のパスネット 筆者所蔵

IMG_2662
この会場では「さよなら南会津」の実際に使用するヘッドマークシールの実物同等品も発売していた。1枚3000円也 筆者所蔵

グッズはこのほか、南会津号のマウスパッドやパズル、東武野田線ダイヤ改正時のフラッグやハローキティーのバッジや東武博物館グッズなど発売していました。

ここでグッズ等購入後、1駅先の鬼怒川公園へ移動し、この駅近くにある「岩風呂」に寄ってから、同駅14:57発の上り急行「南会津276号」に乗車しました。

IMG_2651
2005年2月26日 鬼怒川公園で筆者撮影

実は東武350系には初めて乗車したのですが、回転シートですがリクライニングはしない構造の座席で、シートピッチなどもあわせまして、どうしてもスペーシアと比べると見劣りしてしまうのが実感できました。

IMG_2654
南会津276号浅草に到着 2005年2月26日 浅草で筆者撮影

浅草に戻ってきた南会津号は折り返しは回送になって車庫へ戻って行ったのですが、このときは「さよなら」ヘッドマークはついたままでした。
急行南会津号がこれでなくなるとあって、浅草などの各駅や沿線ではこの列車を撮影しようと、多くの方が訪れていたとともに、鬼怒川温泉のイベントも自分が到着した時点でパスネット購入を待つ長い列ができていました。

急行「南会津」号は、スペーシアなどの華やかな看板列車に比べますと地味な列車であったと思いますが、東武一のロングラン列車であり、それなりの存在感があったと感じています。

さて、3月からはこの急行「南会津」号は「ゆのさと」と改称して運転区間も浅草~新藤原間になり、新藤原から会津田島へ連絡列車が走ります。また急行南会津に代わり、会津鉄道の快速列車「AIZUマウントエクスプレス」が鬼怒川温泉まで乗り入れ、浅草から特急スペーシアと接続して、浅草~会津若松間を4時間で結び「快適な列車旅」を提供するとのことです。

ある意味、地味ながらも特異な列車であった急行「南会津」の運転区間短縮は残念ですが、東京から会津方面へ新しいコースが完成することになり、新たな魅力が出てくるように思います。
浅草から出発し、鬼怒川・会津地方へ向かう路線が活性化することを、ぜひ期待してみようではないでしょうか。

|

« 京王 3月25日ダイヤ改定 | トップページ | 鉄道事業法の適用を初めて受けたリニアモーターカー »

イベント」カテゴリの記事

引退・終焉」カテゴリの記事

カテゴリー東武」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。