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2005年2月の14件の記事

2005.02.28

鉄道事業法の適用を初めて受けたリニアモーターカー

「愛・地球博」開催・東部丘陵線「Linimo」開業記念 特別連載企画 第4回

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画像出展 HSST5号機のパンフレット

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2005.02.26

さよなら 東武急行「南会津」

今月もまもなく終わり、年度末の3月が近づいています。また、3月は鉄道界においても移り変わりがあります。今日は、今月28日の運行をもって無くなる東武鉄道の急行「南会津」号に乗ってきました。

「急行 南会津」は1991年より350系車両(元・急行りょうもう用1800系からの改造)により、浅草から鬼怒川線・野岩鉄道を経由して、会津鉄道の会津田島を1往復運転していた有料急行でした。

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在りし日の急行「南会津」 2002年3月24日 野岩・会津鉄道 会津高原で筆者撮影

今回、ダイヤ改正が実施されることになって無くなることになるわけですが、本日より「さよなら南会津号」ということで、特製のヘッドマークで運行されました。

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東武宇都宮から急行「しもつけ」で浅草に到着後、シール状のヘッドマークを取り付ける。2005年2月26日 浅草で筆者撮影

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「さよなら 南会津」ヘッドマーク装着 2005年2月26日 浅草で筆者撮影

南会津273号は浅草10:10発ですが、今回はまずこの10分前に発車する特急「スペーシア きぬ」で鬼怒川温泉に向かいました。
本日、「急行 南会津」号のさよならイベントが鬼怒川温泉駅前の広場で開催され、昨日より発売された「さよなら 急行 南会津」の記念パスネットとは別にこの会場限定のパスネットが発売される他、その他グッズも発売されるということでした。イベント開始は南会津号鬼怒川温泉到着直後から開始のため、ますはこの会場限定のパスネットを求めるため先に行ったということになります。なお、昨日より東武本線系統各駅で発売された2枚組の記念パスネットは昨日中に購入しましたが、本日確認したところ浅草では完売でした。

ここで、鬼怒川温泉の会場で購入したものについて掲載します。

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鬼怒川温泉会場限定発売のパスネット 筆者所蔵

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この会場では「さよなら南会津」の実際に使用するヘッドマークシールの実物同等品も発売していた。1枚3000円也 筆者所蔵

グッズはこのほか、南会津号のマウスパッドやパズル、東武野田線ダイヤ改正時のフラッグやハローキティーのバッジや東武博物館グッズなど発売していました。

ここでグッズ等購入後、1駅先の鬼怒川公園へ移動し、この駅近くにある「岩風呂」に寄ってから、同駅14:57発の上り急行「南会津276号」に乗車しました。

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2005年2月26日 鬼怒川公園で筆者撮影

実は東武350系には初めて乗車したのですが、回転シートですがリクライニングはしない構造の座席で、シートピッチなどもあわせまして、どうしてもスペーシアと比べると見劣りしてしまうのが実感できました。

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南会津276号浅草に到着 2005年2月26日 浅草で筆者撮影

浅草に戻ってきた南会津号は折り返しは回送になって車庫へ戻って行ったのですが、このときは「さよなら」ヘッドマークはついたままでした。
急行南会津号がこれでなくなるとあって、浅草などの各駅や沿線ではこの列車を撮影しようと、多くの方が訪れていたとともに、鬼怒川温泉のイベントも自分が到着した時点でパスネット購入を待つ長い列ができていました。

急行「南会津」号は、スペーシアなどの華やかな看板列車に比べますと地味な列車であったと思いますが、東武一のロングラン列車であり、それなりの存在感があったと感じています。

さて、3月からはこの急行「南会津」号は「ゆのさと」と改称して運転区間も浅草~新藤原間になり、新藤原から会津田島へ連絡列車が走ります。また急行南会津に代わり、会津鉄道の快速列車「AIZUマウントエクスプレス」が鬼怒川温泉まで乗り入れ、浅草から特急スペーシアと接続して、浅草~会津若松間を4時間で結び「快適な列車旅」を提供するとのことです。

ある意味、地味ながらも特異な列車であった急行「南会津」の運転区間短縮は残念ですが、東京から会津方面へ新しいコースが完成することになり、新たな魅力が出てくるように思います。
浅草から出発し、鬼怒川・会津地方へ向かう路線が活性化することを、ぜひ期待してみようではないでしょうか。

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京王 3月25日ダイヤ改定

当ブログもいろいろと記事や特集企画などを執筆しておりますが、地元を走る京王電鉄のホームページ・リリースによりますと、京王線・井の頭線とも3月25日にダイヤ改定を実施すると発表しました。今回の改正点は朝ラッシュ時間帯の増発・急行の追加や夕方ラッシュ時・深夜帯の増発などになります。すでに、ケンチャナヨさん富士見ヶ丘跨線橋さんのブログで紹介していますので、ここで自分が注目すべき点をあげたいと思います。

今回、夜間22時までに増発される相模原線の急行について、新宿~調布までが「快速」調布~橋本が「急行」となる点です。他社で途中から種別が変わるという例はありますが、今回の改正では下り列車で途中から格上の種別になると言う点でちょっとユニークなのではないかなと思いました。ちなみに快速橋本行きで調布から先の相模原線内は各駅停車となってしまうので、苦肉の策となったのでしょうか?相模原線は最近小田急が「多摩急行」で攻勢をかけてきており、その影響がじわじわと現れているそうなので、主に永山・多摩センターにおいての利便性と速達性の向上をはかったものとなりそうです。

一方、井の頭線では朝のラッシュ帯の終盤で急行が増発されます。今後井の頭線は「渋谷直結ライン」という性格の路線になってゆくのでしょうか?

また、京王線・井の頭線ともに夜間帯の増発が実施されます。両路線とも深夜時間帯は朝間なみの混雑が生じている現状ですので、これで少しは和らぐことでしょう。

このところ京王電鉄では車両の新造などが落ち着き、いささか話題に乏しい感(最近の話題といえば井の頭線久我山駅の新駅舎オープンといったところ・詳細は富士見ヶ丘跨線橋さんのブログで)ですので、久々の話題となったところです。

そろそろ、来年2005年度の事業計画についても気になって来る時期となってきました。今年はどうなるのでしょうか?

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続・博覧会に登場したHSST

「愛・地球博」開催・東部丘陵線「Linimo」開業記念 特別連載企画 第3回

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画像出典 HSST4号機パンフレット

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2005.02.23

博覧会に登場したHSST

「愛・地球博」開催・東部丘陵線「Linimo」開業記念 特別連載企画 第2回

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画像出典 HSST3号機パンフレットの表紙

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2005.02.20

今年気になる小田急のこの車両

まもなく新型ロマンスカー50000形「VSE」が営業運転を開始する小田急電鉄。複々線も延伸しスピードアップも図られたなど最近話題が多いのですが、その一方で実は今年に何かしらの動きがあるであろう、気になる車両があります。

まずは、ロマンスカー10000形「HiSE車」です。

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ロマンスカー10000形「HiSE車」 2005年2月12日 町田で筆者撮影

ロマンスカー10000形「HiSE車」は1987年に小田急開業60周年を記念して製作され、翌1988年に鉄道友の会「ブルーリボン賞」を受賞しています。この車両の特徴は展望席以外の客室は従来のロマンスカーや通勤車よりも高くなった「ハイデッキ」構造になっています。このことから「HiSE車」といわれる所以なのですが、まもなくデビューする新型ロマンスカー50000形「VSE」導入により実は、これよりも古い7000形ではなくこの10000形「HiSE車」が置き換えられるとのことです。置き換えの理由なのですが、「HiSE車」と呼ばれるだけに床が高いということは、ドアから客室に入るのに段差が生じていて、車椅子等バリアフリー対応に多額のコストが必要となったためとのことです。当時はもちろんのことながら、近年再びロマンスカーの広告に登場し小田急の顔になっているともいえる10000形「HiSE車」、これから50000形「VSE」の増備が進めば終焉の日もそう遠いことではない、ということになります。

次に通勤車になりますが、小田急では今後のスピードアップやメンテナンスコスト削減などのため、現在増備中の3000形をこれからも数年間大量導入するそうで、すでに2600形・4000形が引退した今、次に追われることになってしまうのが9000形であろうと言われています。

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9000形 2005年2月11日 湘南台で筆者撮影

9000形は1972年に登場し、翌1973年に鉄道友の会「ローレル賞」を受賞しています。地下鉄千代田線乗入れ用に導入され、デザインも当時の営団の車両6000系などと並んでも見劣らないものとされたのでしょうか、デビューして30年以上が経過してもその存在感は小田急の通勤車の中ではピカイチと言っても良いと思います。現在では地下鉄乗り入れ運用からは外れ線内で運用されているのですが、ここ数年4連は常に2本つないだ8連で各駅停車に運用されていることが多く、中間になる運転台についてはその機器やライトなどが撤去されたものまで出現しています。
また、小田急で初めて側窓が1段下降窓になったのですがその分車体の傷みが激しく、地下鉄乗り入れ車の前歴から特別仕様の部分があるようで、このことから次に淘汰されてしまうのではと危惧されているところです。


看板列車として活躍しているロマンスカー10000形「HiSE車」と、膨大な通勤通学輸送を支え地下鉄乗り入れという時代を切り開いた通勤車9000形、いずれも小田急を語るのには欠かせない車両であると思います。
今でしたら十分間に合います。この両車の活躍と功績を称え、終焉の日を迎えるまでの活躍を見守ろうではないでしょうか。

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東部丘陵線Linimoの祖先

「愛・地球博」開催・東部丘陵線「Linimo」開業記念 特別連載企画 第1回

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2005.02.11

まもなく終焉 ブルートレイン「さくら」「あさかぜ」

来月1日のJRグループダイヤ改正で、長きに渡り親しまれてきた名列車が終焉を迎えます。東京発、山陽・九州方面行きのブルートレイン「さくら」と「あさかぜ」です。

そこで今日の夕方、この2本のブルートレインを見に東京駅へ行ってきました。

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「さくら」「あさかぜ」とも10番線から発車するのですが、行って見ますとこのブルートレインを撮影しようと多くの鉄道マニアの方や一般の方まで集まっていました。

まずは、18:03発の「さくら」号です。「さくら」号は長崎行きのブルートレインですが、現在では熊本行きの「はやぶさ」に併結されています。

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さくら号の客車 2005年2月11日 東京で筆者撮影

現在の東京発のブルートレインは、品川の車両基地からは、次のブルートレインを牽引する機関車で東京まで回送され到着後、あらかじめ先のブルートレインの回送を牽引してきた機関車が先頭に連結されて出発していくという方法で運行されています。したがいまして、このさくら号の客車を撮影した背後には次に発車するブルートレイン「あさかぜ」のヘッドマークをつけた機関車が停車しているという状況になります。よって、この箇所は人が多く集まっていたとともに危険防止のため、駅員さんが出動しロープを張って対応していたという状況でした。

さくら号発車後、あさかぜの機関車は下り方へ移動し、次のあさかぜ号編成の到着後連結されます。

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「はやぶさ」「さくら」号の客車を回送してきた機関車は「あさかぜ」の牽引機となる。すでにヘッドマークを取り付け済み 2005年2月11日 東京で筆者撮影

そして、19:00発の「あさかぜ」が入線してきました。

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あさかぜの客車とテールマーク 2005年2月11日 東京で筆者撮影

あさかぜも19:00に出発していきました。この間、東京駅10番線は大変な人だかりであったとともに、列車にも多くの方が乗車されていました。お名残乗車なのでしょうか?

まもなく終焉となる両列車ですが、「さくら」は古くから親しまれた看板列車の愛称として、「あさかぜ」は初めて「走るホテル」として垂涎の的だった20系客車を初めて使用した「ブルートレイン」の先駆けともいえる列車で、いずれも日本の鉄道の歴史に大きな功績を残した名列車であります。ブルートレインが時代に残されてしまった現在、この両列車の終焉は大変残念に思います。結局自分は、この両列車に乗車することは叶いませんでした。

あと、3週間ほどで終焉を迎える「さくら」と「あさかぜ」ですが、最終日が近づくにつれ多くの人が訪れることは間違いないでしょう。また最近Yahoo! News 共同通信社のニュースや、当ブログよりリンクしているブログの記事によりますと、この列車の機関車につけられるヘッドマークの盗難も相次いでいるとのことです。
どうか、「さくら」「あさかぜ」の名列車が有終の美を飾れるよう、見守ろうではないでしょうか。


関連記事 ブルートレインの名列車が終焉へ(2004年11月27日)

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続・「きっとサクラサク」トレイン運行中

当ブログ1月30日付けの記事「きっとサクラサク」トレイン運行中に、多くのコメント・トラックバックをいただきました。ありがとうございます。

寄せられましたコメント・またトラックバックを頂いた記事などを拝見したところ、東急東横線・田園都市線・東武東上線・伊勢崎線でも走っているとのこと、また関西でもJR大阪環状線でも走っているとの情報もありました。このほか、当ブログよりリンクしておりますsionさんTOMOさんのブログによりますと、京浜東北線にも走っているとのことです。
首都圏だけでもこれだけの、また全国的に走っているサクラをあしらった「kit Kat」の広告に包まれた「サクラサクトレイン」が走っているのですが、今日は東京メトロ丸ノ内線で走っていた「サクラサクトレイン」に乗り合わせました。

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東京メトロ丸ノ内線でも走っていた「サクラサクトレイン」 2005年2月11日 東京で筆者撮影

ご覧のとおりの装飾がされているのですが、車内の広告は通常のものと同じでした。

あちらこちらで運行が報告された「サクラサクトレイン」ですが、東京の中心を走る地下鉄でも走っていたとは意表を突かれました。

実は私の地元の路線でも・・・・・・、という方がおられるかもしれません。当ブログでは引き続き情報をお待ちいたしております。

関連記事 「きっとサクラサク」トレイン運行中(2005年1月30日)

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2005.02.07

JR東日本207系に遭遇

今日の夕方、千代田線に乗る用事があったのですが、待っていますとJR保有で1編成しか存在していないレアモノの207系に遭遇しました。

このまま自宅へ帰るので、終点代々木上原で引き上げ後の折り返しを持っていた携帯電話で撮影しました。

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これがJR東日本に1編成しか存在していない207系 2005年2月7日 東京メトロ千代田線代々木上原で筆者撮影(携帯電話使用)

207系は、国鉄時代末期にVVVF試作車という位置づけで登場し、現在も1編成が常磐緩行線及び東京メトロ千代田線で孤軍奮闘しています。試作車という位置づけのため車号は900番台になっています。

1編成しか存在していない207系、遭遇するのは運次第ということに間違いありません。

関連記事 地下鉄に乗り入れた国鉄・JRの車両 千代田線編(2005年1月20日)

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2005.02.06

全通75周年を迎えていた南武線

今日は、1月30日付け「きっとサクラサクトレイン」の記事に頂いたコメントを参考に、東急東横線・田園都市線の「きっとサクラサクトレイン」を撮影しようと思ったのですが、残念ながら田園都市線でなんとか遭遇できたのですが、東横線はさっぱりでした。

さて、東横線から田園都市線へ抜けるのに、武蔵小杉から武蔵溝ノ口までJR南武線に乗車しました。そして下車した武蔵溝ノ口で「南武線全通75周年記念オレンジカード」を発売していたので購入しました。

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現在、南武線川崎~稲田堤間各駅で発売中の「南武線全通75周年記念オレンジカード」(筆者所蔵)

南武線は1929年12月に川崎~立川が全通して75年が過ぎたわけですが、開業当初は南武鉄道と呼ばれた私鉄で戦時中に国有化され現在のJR南武線に至っています。
このオレンジカードの写真は、1975年ごろの南武線だそうで、この当時の主力だった72系が登場しています。
さすがに、この72系は私も見たことがありません。しかし、南武線は1970年代後半までこのような旧型国電が闊歩していた路線であったそうです。

その南武線ですが、今は黄色の103系も姿を消し黄色・オレンジ・茶色の3色の帯が入った205系が主力になっています。

南武線に205系が投入されたのは1989年に新製車で入線し、半分ほど置き換えたところで一時中断しました。その後2編成209系が投入されたあと、山手線からE231系の投入によって捻出された205系が転入してきました。

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南武線205系 新製投入された編成

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こちらは山手線から転入してきた205系

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山手線から転入してきた205系の中には中間車から改造の先頭車も存在する

上3画像はすべて2005年2月6日 武蔵溝ノ口で筆者撮影

今の南武線ではステンレス車体の205系が主力ですが、ご覧のとおり同じ205系でもバリエーションが存在しています。これに南武線ではレアモノの209系が走っています。

東海道線の川崎と中央線の立川を結び、放射状に伸びる各路線を結ぶ外環状線の役割もある南武線は、世代交代が完了し、しばらくは現状で推移することでしょう。同線を走る205系のバリエーションに注目するのも一考かと思います。

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2005.02.03

都営新宿線新型車 10-300形をキャッチ

今年度から、都営新宿線で従来から活躍している10-000形の置き換え用に、新型車両10-300形が登場しています。
なかなか出会うことができなかったのですが本日朝、たまたま都心方面へ出る機会があったので京王線笹塚で張っていたところ、ようやく10-300形に出会うことができました。

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都営新宿線新型車10-300形 10-310F 2005年2月3日 京王線笹塚で筆者撮影

都営新宿線では信号システムの取替えが行われるために、従来の10-000形のうち外見は2段窓車である初期のセミステンレス車体の車両が置き換えの対象となります。なお、初期編成は当初6連で登場しその後8連化されたため、その増結車は1段下降窓のオールステンレス車体でまだ経年が浅いことから、新型車は8両すべてが新型車両と先頭車のみ新型車で中間は1段下降窓の10-000形という編成が登場することになっています。

さて、私が今日遭遇したのは後者の先頭のみ新型で中間は従来車という編成なのですが、現在編成組み換えを実施するための過渡期であるために、単純に先頭車のみを新型にしたという編成です。
実は今回遭遇した10-310Fは、すでに当blogからリンクをしておりますSATOさんケンチャナヨさんのblogで紹介されている「博物館状態」の編成です。と、いいますのも、この編成は当blog2004年11月28日付けの記事で紹介し、昨年11月末で運用を離脱した10-000形の試作車編成から先頭車を新型にしたという編成で、両先頭車は新型、中間車は試作・2段窓・1段下降窓車が2両ずつ混在しているという、まさに都営新宿線の車両の歴史が一目でわかるという状態の編成になっています。

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10-310Fの本八幡方1両目と2両目の連結部・左側が試作車10-011・右側が新車10-310
2005年2月3日 新宿で筆者撮影(携帯電話使用)

新型車両が登場した都営新宿線ですが、信号システムの更新が行われ新造数が揃うまではこのような暫定的な編成が登場することになるのでしょう。また、全車新型車編成も信号システムの更新が完了後のデビューとなるようです。今の都営新宿線はその過渡期で、2段窓車の先頭車が見られるのも、また単純に先頭車のみを新型車にしたという編成を見ることができるのも、現在の過渡期ならではのことです。

今後新型車導入と編成組み換えなど、都営新宿線10-000形・10-300形の動向から目が離せません。

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2005.02.01

東急田園都市線に6ドア・座席収納車導入

東京急行電鉄HPのリリースによりますと、2月14日より田園都市線5000系1編成に片側6ドア・座席収納車を10両編成の渋谷方から5両目と8両目に導入するという記事がありました。東急版サハ204・サハ208・サハE230の登場となります。
記事によりますと、長津田発7時25分の急行東武動物公園行きに使用されるとのことです。ということは東京メトロ半蔵門線だけではなく、東武伊勢崎線にまで乗り入れることになります。
とりあえず1編成のみとのことですが、5月に2編成目が導入されるとのことです。

東急田園都市線は私鉄路線の中でも随一の混雑を誇る路線で、その緩和に現在大井町線を活用し二子玉川~溝の口を複々線にする工事を行っていますが、完成までのつなぎと言う意味なのでしょうか?このような車両の導入となったようです。

東急5000系は、JR東日本で現在大量増備中のE231系をベースにした車両ですが、まさか6ドア・座席収納車まで登場するとは思いませんでした。
ただ、過去私鉄各社で導入されたこのような多ドア車は、その後厄介ものとなり不遇な扱いをされているという現実があります。複々線完成後、この車両はどんな扱いを受けるのか、今から気になるところでもあります。

参考 レールファン東急:5000系6ドア車特集

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あれから1年

早いもので、あれから1年が過ぎました。
横浜高速鉄道みなとみらい線が今日で開業1周年を迎えました。

みなとみらい線の開業に伴い、相互直通運転行う東急東横線では、開業の2日前の1月30日で横浜~桜木町が廃止となりました。この時期、東横線沿線には「桜木町」ゆきの電車を撮ろうと多くの方が訪れていました。

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今では見られない「急行 桜木町」ゆき 2004年1月10日 菊名で筆者撮影

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この光景もすでに1年以上前のもの 2004年1月10日 桜木町で筆者撮影

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この光景も同じく1年以上前 2004年1月10日 高島町で筆者撮影

東急東横線の横浜~桜木町は2004年1月30日の終電をもって廃止となり、「高島町」「桜木町」の両駅は廃止となりました。この夜、東白楽~横浜はみなとみらい線とつながる地下線に切り替えとなりました。そして翌2004年1月31日、東横線は全列車横浜折り返しで運行されました。

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この日は全列車横浜折り返しで運行された東横線 2004年1月31日 渋谷で筆者撮影

その翌日の2月1日、華々しく「みなとみらい線」が開業しました。開業当日は日曜日で、みなとみらいや元町・中華街へと横浜の観光スポットに直結するとあって千客万来の大盛況となり、この混雑のため定時運行もままならない状態となりました。

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この日より営業運転を開始した横浜高速鉄道Y500系 2004年2月1日 東急東横線菊名で筆者撮影

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みなとみらい線開業を告知したステッカーを貼った東急9000系 2004年2月1日 渋谷で筆者撮影

こうして開業したみなとみらい線ですが、その後は横浜の観光スポットを巡る路線として特に休日は大変多く利用されており、東急線と乗り入れている地下鉄各線からの臨時直通列車も走るなど話題も多いのですが、平日の通勤利用はそれほど伸びてはいないとのことです。

横浜の夢をかけて開業したみなとみらい線、これからこの沿線では開発が進むという情報もあります。これからも横浜の観光と発展にむけて千客万来を期待したいところです。

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