都営新宿線新型車 10-300形をキャッチ
今年度から、都営新宿線で従来から活躍している10-000形の置き換え用に、新型車両10-300形が登場しています。
なかなか出会うことができなかったのですが本日朝、たまたま都心方面へ出る機会があったので京王線笹塚で張っていたところ、ようやく10-300形に出会うことができました。
都営新宿線新型車10-300形 10-310F 2005年2月3日 京王線笹塚で筆者撮影
都営新宿線では信号システムの取替えが行われるために、従来の10-000形のうち外見は2段窓車である初期のセミステンレス車体の車両が置き換えの対象となります。なお、初期編成は当初6連で登場しその後8連化されたため、その増結車は1段下降窓のオールステンレス車体でまだ経年が浅いことから、新型車は8両すべてが新型車両と先頭車のみ新型車で中間は1段下降窓の10-000形という編成が登場することになっています。
さて、私が今日遭遇したのは後者の先頭のみ新型で中間は従来車という編成なのですが、現在編成組み換えを実施するための過渡期であるために、単純に先頭車のみを新型にしたという編成です。
実は今回遭遇した10-310Fは、すでに当blogからリンクをしておりますSATOさん、ケンチャナヨさんのblogで紹介されている「博物館状態」の編成です。と、いいますのも、この編成は当blog2004年11月28日付けの記事で紹介し、昨年11月末で運用を離脱した10-000形の試作車編成から先頭車を新型にしたという編成で、両先頭車は新型、中間車は試作・2段窓・1段下降窓車が2両ずつ混在しているという、まさに都営新宿線の車両の歴史が一目でわかるという状態の編成になっています。
10-310Fの本八幡方1両目と2両目の連結部・左側が試作車10-011・右側が新車10-310
2005年2月3日 新宿で筆者撮影(携帯電話使用)
新型車両が登場した都営新宿線ですが、信号システムの更新が行われ新造数が揃うまではこのような暫定的な編成が登場することになるのでしょう。また、全車新型車編成も信号システムの更新が完了後のデビューとなるようです。今の都営新宿線はその過渡期で、2段窓車の先頭車が見られるのも、また単純に先頭車のみを新型車にしたという編成を見ることができるのも、現在の過渡期ならではのことです。
今後新型車導入と編成組み換えなど、都営新宿線10-000形・10-300形の動向から目が離せません。
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コメント
僕も見ました。
なんというか、見たときは
旧型国電波の混成に、笑ってしまいました。
ハンパじゃない違和感ですものね(^^
投稿: ie | 2005.02.04 19:53
ieさん、コメントありがとうございます。
都営新宿線の新型車がこのような珍編成で登場するとは、違和感もさることながら昨年の10-010Fの「新しい仲間と代わります」ヘッドマークは何だったのか、という気にもなります。
今年、一躍動向が注目されることとなった都営新宿線、ある意味今が面白いと言っても過言ではないでしょう。
投稿: Kaz-T | 2005.02.04 22:47
この編成ですが……18日にブレーキ不緩解の車両故障を起こした編成ですよね?
ブレーキ指令系統の変換にバグでもあったんでしょうかね?
投稿: 御影すばるレガシィ | 2005.02.20 18:35
御影すばるレガシィさん、当ブログにようこそお越しくださいました。
18日に発生した車両故障は乗客が1時間以上トンネル内の駅間で缶詰状態になったとのことですが、故障を引き起こしたのがこの10-310Fとは、またとんだ災難を生じさせてしまいました。
10-310Fは運転開始時に、車内自動放送が正常に動作していなかったなどトラブルがあったそうです。今回の故障も、先頭車が最新式のコントロールシステムでもモーター・制御関連は従来型と言う点で、何らかの問題があったと推測します。結果的にはこのような混結はしなかったほうが良かったということになりますが、この原因を解決して安心して走れる編成になってほしいと思います。
と、いうことでこのブログは鉄道の話題専門のブログになっています。これからもよろしくお願いいたします。
投稿: Kaz-T | 2005.02.20 23:35