正月に輝く車両
正月シリーズというわけではありませんが、今回は初詣に出かけられた際に乗車する電車の話題です。
関東の鉄道で、スピードとクロスシートの高い居住性を売り物にしている路線といいますと、今でも京浜急行に変わりはありません。京急の車両はこの他大きな窓も特徴的で、今日の車両にも受け継がれています。しかし今日話題にする車両は、そんな京急の車両のイメージからは少々かけ離れてしまった車両です。
その車両は700系といい1967年に登場しました。
この車両の特徴は、片側4つのドアを持ち側窓もそんなに大きくない特異な車両です。設計思想としては本線の普通列車用とのことで、1000形(旧タイプ)のオールMに対してT車を挟んだ経済的な車両を目指したそうなのですが、2M1Tで本来の性能が引き出せるところ、結局4両編成2M2Tで製造されてしまったため、高い加速性能を誇る京急の電車の中では鈍足な車両になってしまいました。それでも4ドアで停車時間が短縮できるという点でカバーできたことや、収容力の大きさでかつては朝のラッシュ時の通勤快速特急で12両編成でも運転されていました。
しかし、近年のダイヤ改正で10分ヘッドで走る快特と羽田空港開業による列車の増発は、普通列車に高い加速性能が要求されることとなりまた老朽化もあって、今では本線で運用されることは稀になり、支線系統である大師線で主力として活躍しています。その大師線の沿線は工場地帯ではあるのですが、近年の不景気などで利用は伸び悩んでいるとのことです。
その大師線と700系が輝く時期が、まさに正月の初詣シーズンです。この沿線には言わずもがな、初詣の参拝客ランキングで常に上位にある「川崎大師」があり、この時期は臨時ダイヤで運行されます。4ドアの収容力を如何なく発揮する絶好の機会です。
大師線の初詣輸送に活躍する700系 2005年1月2日 京急川崎で筆者撮影(携帯電話使用)
大師線では例年、初詣シーズンにはヘッドマークが全列車に取り付けられムードを盛り上げます。
本線では走ることが難しくなってしまった今、大師線は700系に残された最後の活躍の場に思います。しかし、大師線にも1000形(旧タイプ)が進出しています。
700系のトップナンバー車も健在 2005年1月2日 京急川崎で筆者撮影(携帯電話使用)
本来ならば、本線普通列車のスペシャリストとしての活躍が期待された700系が輝く季節は、今の時期です。好き好んで悪い見掛けになったわけではない700系の活躍を、川崎大師へお参りに行くがてらに注目してみてはいかがでしょうか?
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コメント
おはようございます。
前年に品川大師直通が廃止され、特急だるまEXP2本となってしまいましたね。
品川発が700形と期待されましたが旧1000形だったようです。
投稿: 富士見ヶ丘跨線橋 | 2005.01.03 08:41
確かに、700系はユニークな車両ですね。18メートルのくせに4ドアとは、バブル期の多ドア車ブームを先取りしているし、前面も整った顔をしていますが、シールドビームで1灯のみ、というのは全国的にも珍しいのではないでしょうか。
Primera
投稿: primera | 2005.01.03 11:31
コメントいただきまして、ありがとうございます。
富士見ヶ丘跨線橋さん>
京急でも元旦には川崎大師直通が走るとのことですが、旧1000形も今では優等列車の運用に着くのはラッシュ時間帯が中心で、昼間や土・休日は稀と聞いております。元旦の晴れの舞台とも言えるのではないでしょうか?しかし、おっしゃるとおり700系であればもっと注目されたとも思われますが、こちらは大師線区間運用で収容力を活かした運用だったのでしょう。
Primeraさん>
18m車の4ドアという点で、バブル期に各社で誕生した多ドア車を先取りしたというのは、なるほどと感じます。しかし、もうここでも多ドア車の出番はそれほどなくなったとともに、加速が悪いという点で厄介ものになってしまったようです。
投稿: Kaz-T | 2005.01.03 22:25
Kaz-Tさん、お邪魔します。
このたびはトラックバックありがとうございます。
干支HMですが、やっぱり終夜運転中は掲出されていなかったのかぁ・・・。
で、確認すべく昨日の夕刻、京急川崎駅に寄り道したのですが、残念なことに干支HMは拝めずじまいでした(泣)
確か、その昔は松の内(10日くらい)までは掲出していた記憶があるのですが・・・
投稿: たいか | 2005.01.06 02:00
大師線は一見地味な支線ですが、初詣輸送こそがその存在意義といっても過言ではありません。
相変わらず地味な私のブログの方で(苦笑)、この辺について言及していますので、関連話題としてトラックバックかけさせていただきました。よろしければご笑覧くださいm(_ _)m。
投稿: 走ルンです | 2005.01.06 18:08
コメントいただきまして、ありがとうございます。
たいかさん>
当blogにようこそおいでくださいました。ご覧頂きまして、ありがとうございます。
例年ですと、終夜運転時間帯には付いているような気がする「川崎大師」のヘッドマークですが、やはり大晦日に降った雪の影響で運用変更があった?のか、果たしてどうだったのでしょうか?
また、もうヘッドマークが外されたというのは、今年のカレンダーの配列の関係で、意外と正月の初詣の期間が短くなったという判断があったのではないでしょうか?
と、いうことですが、当blogは文字どおり鉄道ネタしか存在していませんが、今後もよろしくお願いいたします。
走ルンですさん>
トラックバックをいただきありがとうございます。
京急大師線は、初詣の時期以外は閑散としたローカル線のイメージですが、そもそも京急の歴史を遡れば大師線が発祥の路線であり、そのため今でも川崎大師参拝客が大挙として訪れる正月輸送にその存在意義があるのでしょう。
同じように一支線だった空港線は、今では京急の稼ぎ頭といっても良い主力路線になりました。この大師線は、これからも今の支線のまま残るのでしょうか?
投稿: Kaz-T | 2005.01.07 22:57