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2005年1月の15件の記事

2005.01.30

「きっとサクラサク」トレイン運行中

今年も、高校・大学などの受験シーズンが到来しました。

受験生にとって、このお菓子がその語呂合わせで人気になっています。ご存知「キットカット」です。「きっと勝つ」という意味で受験生の縁起モノになっているとのことです。
そこで、昨シーズンも登場した受験生を応援するメッセージが添えられた、キットカットの車内広告で統一された「サクラサクトレイン」が今シーズンも運行されています。このうちJR東日本の首都圏を走る「サクラサクトレイン」は、車体側面に満開のサクラをあしらった「キットカット」の広告ステッカーが貼られています。今日、山手線と中央線で走っていたのを確認しました。

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山手線の「サクラサクトレイン」はE231系に装飾 2005年1月30日 池袋で筆者撮影

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オレンジ色の車体、中央線201系にも装飾 2005年1月30日 西国分寺で筆者撮影

こちらのYahoo! News共同通信1月7日の記事によりますと、JRに限らず私鉄でも、また全国的にこの「サクラサクトレイン」が運行されているようです。ちなみに私の地元の京王井の頭線でも車体の装飾まではありませんが、車内の広告がすべて「キットカット」の「サクラサク」広告になっている編成が走っています。

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先日訪れた名鉄でも「サクラサクトレイン」がご覧のような装飾で走っています。
2005年1月28日 名古屋本線 神宮前で筆者撮影

いよいよ、受験シーズンの本番です。
このblogをご覧になられている方で、現在志望する学校への試験に向かって最後の追い込みの方もおられるのではないかと思います。このblogをご覧になられている方、また友人・知人の中で今年受験の方々がこの春、志望校に合格し文字通り「サクラサク」春が到来することを祈念いたします。

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山手線 世代交代がまもなく完了

すでに当blogと相互リンクしているmattohさん富士見ヶ丘跨線橋さんTOMOさんr104さんなどのblogで取り上げられていますが、山手線ではE231系の増備が進み、従来の205系があと数編成を残すのみとなり、特に1段下降窓車は残り1編成という情報も入ってきました。そこで一刻も早く山手線の205系を記録しなければと思い今日、山手線を回ってきました。

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増備が続く山手線E231系500番台 2005年1月30日 日暮里で筆者撮影

久々にじっくりと山手線を見たのですが、来る電車すべてがE231系という状態で「もうここまで205系は減ってしまったのか」とつくづく感じました。そしてようやく1本目の205系に出会うことができました。

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2005年1月30日 鶯谷で筆者撮影 No.56編成(1段下降窓車)

その後回って2本目を撮影することができました。

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2005年1月30日 池袋で筆者撮影 No.2編成(2段窓車)

この日約1時間ほど粘ってみたのですが、今日の山手線205系は外回りで1段下降窓車が1本、2段窓車が2本走っていただけで、特に内回りはすべてE231系だったという状態で、改めてE231系の導入が進んでいたのが実感できました。

当blogのテンプレートは「山手線」という名称で、一部カスタマイズこそされていますが、タイトルバーなどはまさに山手線をイメージした形になっています。その山手線で活躍し続けていた205系の置き換えが、まもなく完了するようです。E231系に置き換え後はATCを取替えスピードアップと増発も行われるとのことで、東京を代表するというよりも首都圏の鉄道の要ともいえる山手線でも、新たな時代に突入するようです。

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東海道・山陽新幹線次世代車両 N700系公開

名鉄空港線開業「ミュースカイ」に注目していたばっかりに、このニュースには気が付きませんでした。

Yahoo! Newsの読売新聞の記事によりますと「次世代新幹線N700系」試作車が完成し、メーカーで公開されたそうです。

現在、東海道・山陽新幹線の700系に代わる車両として、JR東海・西日本が共同で開発を進めたとのことです。
この記事に画像も掲載されていたのですが、そのデザインは、今の700系を鋭くしたような「鷲が翼を広げたようなデザイン」になっています。最高速度は300km/hで空気バネを利用した車体傾斜装置などにより、カーブでも速度を落とさず運転が可能で、東京~博多が約5分短縮できるとのことです。
これから試運転などが実施され、2007年度より営業運転開始だそうです。

早くも次世代の車両が姿を現しましたが、この車両が導入されますと現在の東海道新幹線の300系が置き換えられるのでしょうか?また山陽区間では0系・100系も健在なのですが、これらも置き換えられることでしょう。

日本を代表する鉄道である東海道・山陽新幹線の新型車両が、新たな時代を切り開くのは間違いないでしょう。

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2005.01.29

セントレアから世界の空へ 名鉄空港特急「ミュースカイ」発進

今日は、名鉄で新路線が開業しました。常滑から中部国際空港までの「空港線」です。空港アクセスという新たな役割を担って今日より、新型特急がデビューしました。2000系「ミュースカイ」です。

これまでの名鉄の車両のデザインを一新し「空の青さ、雲の白さ、海の透明感」をイメージしたとのことです。

そこで本日、まずは名鉄名古屋駅で2000系デビュー関連の記念きっぷ・カードを購入後、10時02分発の中部国際空港ゆき快速特急に乗車しました。実は空港開港は2月17日でそれまでは一般の人は駅からは出られず、またこの快速特急は神宮前を出ると、中部国際空港までノンストップという列車です。営業運転開始の日で、注目度も高かったのでしょうか?鉄道マニアに限らず子供連れやごく普通の人も多く乗っていました。そして、名古屋から28分で中部国際空港に着きました。

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運転を開始した名鉄2000系「ミュースカイ」 2005年1月29日 空港線 中部国際空港で筆者撮影

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空港線完成の装飾を行った編成(この編成のみ) 2005年1月29日 名古屋本線 神宮前で筆者撮影

2000系「ミュースカイ」は主に、名鉄岐阜・新鵜沼から中部国際空港を結ぶ「快速特急」で運用されています。名古屋から空港は30分おきで運転され、基本は3両編成ですが列車によっては重連で6両にもなります。

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2005年1月29日 空港線 中部国際空港で筆者撮影

この2000系には兄弟車がおりまして、上の写真左側の2200系と呼ばれる車両です。この車両は、6両編成一部特別車の編成で、中部国際空港方2両が特別車、岐阜方4両が一般席車になります。特別車は2000系と同等、一般席車は昨年デビューした新型通勤型車3300・3150系と同等の車内設備になります。

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2200系中部国際空港方先頭・特別車 2005年1月29日 空港線 中部国際空港で筆者撮影
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2200系岐阜方先頭・一般席車 2005年1月29日 空港線 中部国際空港で筆者撮影

2200系ですが、主に中部国際空港~名鉄岐阜の一部特別車の特急の運用についています。

来月17日に開港する中部国際空港「セントレア」にむけて、そのアクセスの重責を担って登場した2000系「ミュースカイ」と2200系、この両車は、これまでの名鉄のイメージカーであったパノラマカーシリーズに代わる、新しい名鉄の看板列車となります。
世界に開かれた空港と名古屋都市圏を結ぶ新型特急が、これから多くの人に親しまれ名鉄の新しいイメージカーとしての活躍を、大いに期待してみようではないでしょうか。


関連記事 名鉄 2005年に向けてニューフェイス登場(2004年11月25日)

参考 名古屋鉄道HP「名鉄空港特急 ミュースカイ」

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名鉄ダイヤ改正

本日、名古屋鉄道ではダイヤ改正が実施されました。中部国際空港開港に備え空港線が開業するためによります。今回のダイヤ改正は、分かりやすくするための新種別が登場しました。

まずは、これまでの名古屋本線豊橋~名鉄岐阜の特急ですが、同じ特急でも特別停車と称して恒常的に停車していた駅がありました。そこで、今回のダイヤ改正で、特別停車でも恒常的に停車していた国府と新安城が特急停車駅となり、この両駅を通過する従来の特急を新種別として「快速特急」とすることとなりました。

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快速特急 岐阜行き 2005年1月29日 神宮前で筆者撮影

名鉄のダイヤの特色でもあった特別停車ですが、やはり分かりにくいという点があり、今回のダイヤ改正ではそれまでの「急行」を3つに分け、「快速急行」「急行」「準急」になりました。

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快速急行 豊橋行き 2005年1月29日 名古屋本線 神宮前で筆者撮影

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7000系パノラマカーも充当される 準急 犬山経由岐阜行き 2005年1月29日 名古屋本線 神宮前で筆者撮影

今回のダイヤ改正はこの他にも、豊橋方面から金山で折り返して中部国際空港へ走る特急が設定されたり、これまで吉良吉田~佐屋を結んでいた西尾線系統の特急がデイタイム時間帯は西尾~名鉄名古屋になり一部列車にパノラマスーパー1000系が充当されていたりと、結構見所も多いダイヤ改正です。

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豊橋発金山折り返しの中部国際空港行き特急 2005年1月29日 名古屋本線 神宮前で筆者撮影 この画像は金山で折り返し後の神宮前到着

このほかにも駅名変更が数箇所で実施され主だったところでは、新名古屋が名鉄名古屋に、新一宮が名鉄一宮に、新岐阜が名鉄岐阜に変更となりました。

新時代を告げるダイヤ改正となった今回、これから中部国際空港アクセスという役割も担った名鉄の更なる発展となるような、意欲的にも感じる内容に思いました。

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もう一つのLast Memory

本日、名鉄ではダイヤ改正が実施されました。すでに、当blogからリンクしているblogで話題となっています。

さて、ダイヤ改正を前に廃止となった駅があります。名古屋本線の東笠松と、広見線の学校前です。両駅とも利用客の減少によりダイヤ改正を機に廃止となりました。
そこで、前日より名古屋入りして、今回廃止となってしまった東笠松駅を訪れてみました。

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2005年1月28日 筆者撮影(携帯電話使用)

東笠松駅は、木曽川を渡った所の土手の上にある無人駅で、カーブしたホームが特徴です。上りホーム側に見えるのがかつて競馬ブームを築いた名馬「オグリキャップ」がデビューした公営笠松競馬場で、またホームから見える土手には桜が植えられています。

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2枚とも2005年1月28日 東笠松で筆者撮影(携帯電話使用)

もう、東笠松駅に停車する列車はありません。本日確認したところ、駅名看板が外されたホームが悲しげにたたずんでいる、そんな状態でした。

さて次に、今回のダイヤ改正で運用を離脱した車両があります。1月9日付けの記事で紹介しましたパノラマDXですが、枇杷島の留置線及び豊明の車両基地にそれぞれ2本ずつ、前面の「パノラマDX」のマークを外された状態で留置されていました。これ以外に、当blogで11月26日付けの記事で紹介していました5500系も運用を離脱し、犬山線布袋の留置線に3本連結され前面のサボなどが取り外された状態で留置されていました。

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運用を離脱した5500系 2005年1月29日 犬山線 布袋で筆者撮影

これら車両はいずれも、名鉄の発展に貢献した車両であると思います。これまでの活躍を称えて、労おうではないでしょうか。

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2005.01.22

東葉高速の新型車に乗車した

さて今日、東京メトロ東西線開業40周年記念深川車両基地での撮影会の帰り東陽町で電車を待っていると、東葉高速鉄道の今年度入線の新型車2000系が到着しました。

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東葉高速2000系 第2編成 2005年1月22日 東京メトロ東西線大手町で筆者撮影

東葉高速は開業時に当時の営団から東西線用の5000系を譲り受け1000系として、帯色をオレンジを基調としたものに変更し、前面にFRPのフチを取り付けたりライトを交換したり、車内もリフレッシュするなど改造して使用していたのですが、元の東京メトロ5000系が姿を消して行く中、老朽化が進行しており、置き換え用に登場しました。

画像をご覧いただいたとおりで、東葉高速2000系はほぼ同じ時期に製造された東京メトロ05系と基本設計は同じで、側面の帯がオレンジを基調としたものとなり、座席の色が異なっているとのことです。(詳細は東京メトロHPのリリースをご覧下さい。)車号が2002となっていますので、もう2編成入線しているようです。

今後増備がされるものと思われますが、そうしますと従来の1000系が姿を消していくことになります。すでに本日の深川車両基地のイベントで東葉高速鉄道も物販で出店していて、ここに1000系の部品が販売されていましたので、東葉高速1000系も東京メトロ東西線5000系とともに、姿を消すのもそう遠い日ではなさそうです。

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東京メトロ東西線開業40周年記念イベント

今日は、東京メトロ東西線開業40周年と同線の妙典駅開業5周年を記念したイベントが各種開催されました。

まずは、開業5周年を迎えた妙典駅から西船橋・九段下・妙典と往復し、妙典から再び葛西まで走る「メモリアルトレイン」が運転されました。
この列車に乗ってみようと思っていたのですが、寝坊してしまいまして乗ることができず、何とか葛西の到着に間に合い撮影することができました。

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東西線開業40周年・妙典駅開業5周年 メモリアルトレイン 2005年1月22日 葛西で筆者撮影

メモリアルトレインは5000系が使われ、葛西に到着するとすでにここで張っていた方も含めて大勢の方が撮影していました。

さて、葛西を後にして次に向かったのが東陽町です。同駅が最寄となる深川車両基地で撮影会及び工場見学会が開催されました。

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今回撮影会用に揃えた車両は東京メトロの車両だけでしたが、おなじみ5000系のステンレス車、現在東西線では1編成しか残っていない5000系アルミ車、現在の主力05系の標準タイプ車、第24編成アルミニウムリサイクル車、今年度入線の最新タイプと東西線の車両のほぼ代表的なスタイルの車両が集められました。

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撮影会用の車両のうち5000系ステンレス車は、今から約40年前の高田馬場~九段下の第一期開業時の祝賀列車が再現されていました。

このほか、工場見学会ということで内部も公開され、車体をクレーンで吊り上げや車両洗浄機体験・運転台での撮影会など、盛りだくさんのイベントでした。

40周年を迎えた東西線ですが、長らく東西線で活躍してきた5000系がそろそろという話があるようです。そして増備されている05系も製造ロットにより幅広ドア車あり、側窓が1枚タイプあり、前面も変わっているなど1系列でバリエーション豊富な車両です。

今後東西線では、増備される05系とともに5000系の去就にも注目が集まることでしょう。

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2005.01.20

地下鉄に乗り入れた国鉄・JRの車両 千代田線編

先日の記事の続編となります。「地下鉄に乗り入れた国鉄・JRの車両」今回は千代田線編です。

千代田線と常磐線が直通運転を開始したのは1971年になります。千代田線の北千住~綾瀬間が開業し、常磐線も我孫子までの複々線化が完成し各駅停車が乗り入れとなりました。しかし、この直通運転は特に亀有・金町など快速が停車しない駅では上野までの直通がなくなり、またこの時期に開業した西日暮里で乗り換えると国鉄+営団の割高な運賃となってしまい、あまり歓迎はされなかったとのことだそうです。この状況は国鉄がJRに営団が東京メトロに変わった今でも変わりはありません。

さて、千代田線直通用に当時国鉄は、103系の地下鉄乗り入れ仕様車として1000番台を登場させました。スタイルは地下鉄に乗り入れるために必須の非常口が設けられました。東西線では専用車301系を登場させたのですが、301系は車体がアルミニウムであったなどコスト高であったことから、103系となったようです。また外装は灰色の車体に常磐線のラインカラーで千代田線のラインカラーにも近いエメラルドグリーンのラインが入れられました。
この103系1000番台の乗り入れ車時代の写真が手元にありましたので、ここにアップします。

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103系1000番台千代田線直通車時代 1980年頃 北小金

このころ、北小金に親戚が住んでおりまして、その家に行く時に103系1000番台はよく乗りました。

103系1000番台ですが、この時代すでに営団では千代田線用に当時の最先端技術である電機子チョッパー制御で回生ブレーキを装備した6000系が主力になっていて、抵抗制御・発電ブレーキの103系は乗り入れ先の営団千代田線では抵抗器から発する熱などで嫌われ者になってしまいました。また、地下鉄線内の高加速に対応させるため8M2Tという編成であったことから、営団線内で電力を多量に消費するなど厄介者になってしまいました。
結局103系1000番台は1985年ごろまでに全車両千代田線直通運用からは撤退し、エメラルドグリーン1色の車体になり快速線に転用されたほか、関西の奈良線・桜井線・和歌山線電化用に105系に改造され転出していきました。常磐快速線に転用されたものはすべて姿を消したようですが、105系に改造され関西に転じたものは今でも健在とのことです。

103系1000番台に変わって千代田線直通用に導入されたのが203系です。

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現在の千代田線直通列車の主力203系 2004年12月23日 綾瀬で筆者撮影

203系は、中央線に導入され好評を博した201系を基本としていますが、301系以来のアルミニウム合金の車体となり、国鉄もようやく営団6000系並みのチョッパー制御車を導入となりました。前面のデザインは、国鉄離れした正面に張り出したような外観になっていますが、これは地下鉄千代田線6000系を意識したのでしょうか?1982年にまず相互乗り入れ区間が取手まで延伸となり増発用に1編成製造後、103系1000番台の置き換え用に増備がされ1985年ごろまで製造されました。その後は製造されず、現在でも全車松戸電車区に配属され、すべて常磐線各駅停車・地下鉄千代田線直通運転の運用についています。

その後国鉄末期の1986年に、常磐緩行線・千代田線直通用に1編成、207系という車両が入線しました。
207系はこの時代、山手線に導入が進んでいた205系と同じような車体をしていますが、国鉄としては初のVVVFインバータ制御車として登場しました。1編成しか導入されず、VVVFの試作車という位置づけからか900番台の車号が付いています。207系はこの1編成が製造されたのみで、現在でも203系に混じって活躍していますが、如何せん1編成しか存在していないため、乗るのはもとより見るだけでも難しいレア度最高ランクに位置する車両といっても過言ではありません。
と、いうことで私自身207系は乗ったことはあるのですが、写真は手元にありませんので、207系のビジュアルはJR東日本ホームページ・車両図鑑でご覧下さい。
余談ですがJR発足後、JR西日本で207系と称する車両がJR東西線・学研都市線などに導入されましたが、この207系とは全く異なるコンセプトの車両で関連性は全く無いと言っても良いでしょう。

さて、JR発足後のダイヤ改正による増発用に、当時京浜東北線や中央・総武線各駅停車用に製造されていた209系が導入されました。地下鉄乗り入れ仕様となるため1000番台を名乗っています。1000番台が製造された時期はすでに京浜東北線の増備は完了し、中央・総武線各駅停車用に車体幅が広くなった500番台にマイナーチェンジが図られており、のちのE231系900番台になる950番台も登場していたのですが、地下鉄という特異な環境から再び狭幅車体となり前面に非常口が設けられました。

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209系1000番台 2004年10月11日 東京メトロ千代田線 霞ヶ関で筆者撮影(携帯電話使用)

209系1000番台も2編成しか存在しておらず、見るのは困難な場合が多くこの画像は、たまたま千代田線内で遭遇したところを携帯電話で撮影したものです。

現在、地下鉄千代田線に乗り入れる常磐線各駅停車は203系が主力で、1編成しか存在していない207系と、2編成しか存在していない209系1000番台が混在する路線です。203系もここでしか見ることができない形式であることから、レアモノ天国の様相を呈しています。
地下鉄という特異な環境がもたらした、ユニークな車両が行き交う常磐線各駅停車を注目してみるのも一考かと思います。

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2005.01.19

地下鉄に乗り入れた国鉄・JRの車両 東西線編

先月に東京メトロで節目の年を迎えたのは、開業40周年の東西線と開業35周年の千代田線です。すでに先月から各種イベントが実施され、今度の土曜日には東西線深川車両基地で撮影会が開催されます。

東西線と千代田線には共通点がありまして、東西線は中央・総武線と、千代田線は常磐線と相互乗り入れを行っています。当時も今も国鉄・JRの通勤型車が乗り入れたのですが、地下鉄という特種な環境から、ここだけにしか存在しない形式や地下鉄に見合った特別仕様の車両が登場しました。そこで、今回は全2回の連載記事としまして「地下鉄に乗り入れた国鉄・JRの車両」と題して記事にしました。第1回は東西線編です。

東西線が中央線と相互乗り入れを始めたのは1966年のことです。中野まで開通し複々線が完成した荻窪までの直通運転でした。このとき、当時の国鉄はこの直通運転用に意欲的な車両を登場させました。301系と呼ばれた車両です。

301系は基本性能は当時主力として増備されていた103系と同等であったそうなのですが、車体は軽量化などを図るため、アルミニウム合金が使用されたほか、通勤車としては初めて空気バネが採用されました。当時はアルミ地肌に黄色の帯が巻かれ、地下鉄の5000系に見劣らない車両であったと思うのですが、やがて車体の汚れや腐食などが出てきたことから灰色に塗装され、JR発足後に帯色は黄色から青になりました。これは同じ線路を走る中央・総武線各駅停車に205系が導入されることなり、誤乗防止のため変更されました。またこの直後に冷房化されまた7連から10連化されました。
301系はたった56両しか製造されず、全車両三鷹電車区に配属され、地下鉄東西線直通のみに携わっていた車両でした。

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運用離脱により拝島に疎開していた301系 2003年5月28日 筆者撮影

さて、その後東西線直通列車は増発されたのですが、その増発に際して当時の国鉄は301系ではなく103系で増発に対応しました。東西線直通用に製造された103系は1200番台と称し、千代田線用の1000番台を一部東西線仕様に改めたものでした。103系1200番台は登場時、灰色に黄帯でしたが301系と同じ理由で青帯に変更されました。また、東西線は7連だったのを10連化する際に、千代田線用だった1000番台が転用されたり予備用でホロがついた車両も登場するなど、地味ながら結構バリエーションがあった車両でした。

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やはり運用離脱により拝島に疎開していた103系1200番台 この編成は予備車で前面にホロを装着
2003年5月28日 筆者撮影

301系と103系1200番台は、中央総武線各駅停車が209系・E231系に置き換えられても、また当時の営団地下鉄が5000系から05系に置き換えを進めていても走り続けていたのですが、これら車両は2003年で全車引退となり、三鷹電車区にしか存在していなかった301系は形式消滅となりました。
2003年8月、301系のさよなら運転が活躍した区間から西にそれた三鷹~高尾で実施され、満員の乗客を乗せて到着した高尾では撮影会が開催され、大盛況のイベントとなりました。

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さよなら301系列車 2003年8月3日 三鷹で筆者撮影

特異な存在だった301系は、最後まで三鷹電車区を離れることなくまた他用途に転用されることもなく全車両、地下鉄東西線との直通運用でその生涯を終えました。

さて、現在地下鉄東西線直通列車に使用されている車両はE231系800番台と呼ばれる車両です。

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現在の東西線直通車 E231系800番台 2003年5月28日 三鷹で筆者撮影

現代の標準型通勤車両のE231系ですが、やはり地下鉄という特種な環境から通常の車両とは異なり、狭幅の車体になっています。

世代交代が終わり、E231系800番台で運用されている地下鉄東西線直通列車は、今日も通勤・通学輸送という重責を担って運転されています。東西線内でJRの列車の運用数は少ないのですが、地下鉄に乗り入れるJRの電車を堪能してみるのも一考かと感じます。

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2005.01.16

東京総合車両センターにTWR70-000系入場中

最近多忙につき更新のペースが滞っております。今日は画像はありませんが気になるものを目撃しましたので、記事といたします。

本日、湘南新宿ラインで横浜へ向かったのですが(目的は相鉄で発売中のパスネット購入のため)、大崎を過ぎて進行方向左側に見えるJR東日本東京総合車両センター(昔の呼び方で大井工場)に、201・205・E217系などとともに、東京臨海高速鉄道の70-000系が入場していたのを目撃しました。「ただの検査入場か?」とも思ったのですが、先頭車が4両、中間車がMユニット1組(2両)停まっていたのが確認できました。また先頭車の一部は側面の帯がはがされた状態でした。

両数が編成としては合いませんし帯がはがされているということはこちらのHPの記事などに記載されていたことが、今まさに行われていようとしているのでしょうか?またそうだとしますと、こちらの車両の終焉も近づいてきたということでしょうか?気になります。

参考 国電総合研究所HP

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2005.01.09

Last Memory 名鉄パノラマDX

12月29日付けの記事で紹介しました名鉄8800系「パノラマDX」ですが、今月29日のダイヤ改正を前に引退することとなり、現在「ラストメモリー」号として、津島・西尾線系統の特急(主に吉良吉田~佐屋)で運転されています。そこで本日、名鉄を訪れパノラマDX最期の雄姿を見に行ってきました。

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2005年1月9日 名古屋本線 須ヶ口で筆者撮影

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2005年1月9日 尾西線(津島線系統) 佐屋で筆者撮影

新名古屋から、まず須ヶ口で同駅最寄の車両基地(新川工場)で入換中の編成を撮影後、佐屋へ向かいここからパノラマDXに乗車し、吉良吉田まで乗車しました。今回は新名古屋で乗車前に「まる乗り1DAYフリーきっぷ」を購入しました。このきっぷは名鉄全線が1日乗り降り自由であるとともに10時から16時の間は特急列車の特別車にも乗り放題というきっぷになります。なお座席の指定はできず、座席指定をされている人が着たら席を譲るということになっていますが、その分パノラマDXの特徴ある座席を一通り乗車中に堪能できるということになります。パノラマ席・コンパーメント席・サロン席(と言う名の3人がけのロングシート)や、一般席に改装された2号車やこの車両にある「窓の無い席」をそれぞれ、これで最後になるであろうと思い堪能してきました。
吉良吉田からは同じパノラマDXで知立まで戻り、この付近で撮影しました。

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2005年1月9日 名古屋本線 知立で筆者撮影

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2005年1月9日 名古屋本線 新安城で筆者撮影

このラストメモリー号は新安城で並ぶような運用になっています。
新安城に限らず、沿線各所にパノラマDXの姿を撮影している方々を多く見たとともに、パノラマDXがこれでなくなるとあってか、意外と乗客が乗っておりました。

パノラマDXは全部で4編成あり、内3編成が「ラストメモリー」号になっていて、残り1編成は団体用として車内が原型のままになっているとのことです。この編成も、新安城で待っていると通過していきました。

私が過去にパノラマDXに乗車したのは、名鉄乗りつぶし旅行の際、主に西尾線で乗車しました。デビューしてから約20年ほどで引退となり早い引退に思いますが、いよいよ名鉄では「中部国際空港」開港により、新たな時代が到来します。新時代の幕開けは同時に去るものも出現します。残念ながら、「パノラマDX」がこれに該当してしまいました。
「デラックス特急」として一世を風靡した名車がまもなく終焉を迎えます。この名車の最後を目撃することで、パノラマDXのこれまでの活躍を称えようではないでしょうか。


関連記事 名鉄 パノラマDX引退へ(2004年12月29日)

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2005.01.03

今年初のレアモノに遭遇

鉄道マニアの間でも「レアモノ」という言葉があります。それは、ごく少数しかない車両や少数しか存在しない行き先など、それら列車・車両などに遭遇すると「レアモノを引く」という表現になります。このような表現をされる方はどれほどいらっしゃるかは分かりませんが、いずれにしろ「珍しい列車・車両」を目撃した・乗ったという点に変わりはありません。

さて、私も今年に入って早速「レアモノ」に遭遇し乗車しました。その車両は都営浅草線の5200形と呼ばれる車両です。
都営5200形は1976年に浅草線の輸送力増強用に6両編成が2本製造されました。性能的には浅草線開業時からの車両ですでに全車引退した5000形と同じなのですが、車体がステンレスになっています。しかし、その後増備は行われず1991年に5300形が登場しました。その後5000形引退後も残っていたのですが、浅草線全列車8連化のため4両が廃車になり現在では8両編成1本が残っているのみです。

さて、この5200形ですが1編成しか走っていないので、乗れるかどうかは運次第です。どうやら泉岳寺~西馬込の折り返しの運用についていることが多いようで、京成線青砥・高砂まで乗り入れる運用がごく稀にある以外はほとんど地下区間でしか走っていないようです。

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2005年1月2日 泉岳寺で筆者撮影(携帯電話使用)

自分は昨日1月2日に、京急で泉岳寺に到着しますと、西馬込行きで停車中でしたので迷わず乗車し、東急大井町線との乗換駅である中延まで乗車しました。

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2005年1月2日 中延で筆者撮影(携帯電話使用)

この5200形は都営地下鉄でも古い車両の部類になります。いつまで走るのか、今後の動向には注目する必要がありそうです。

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2005.01.02

正月に輝く車両

正月シリーズというわけではありませんが、今回は初詣に出かけられた際に乗車する電車の話題です。

関東の鉄道で、スピードとクロスシートの高い居住性を売り物にしている路線といいますと、今でも京浜急行に変わりはありません。京急の車両はこの他大きな窓も特徴的で、今日の車両にも受け継がれています。しかし今日話題にする車両は、そんな京急の車両のイメージからは少々かけ離れてしまった車両です。

その車両は700系といい1967年に登場しました。
この車両の特徴は、片側4つのドアを持ち側窓もそんなに大きくない特異な車両です。設計思想としては本線の普通列車用とのことで、1000形(旧タイプ)のオールMに対してT車を挟んだ経済的な車両を目指したそうなのですが、2M1Tで本来の性能が引き出せるところ、結局4両編成2M2Tで製造されてしまったため、高い加速性能を誇る京急の電車の中では鈍足な車両になってしまいました。それでも4ドアで停車時間が短縮できるという点でカバーできたことや、収容力の大きさでかつては朝のラッシュ時の通勤快速特急で12両編成でも運転されていました。
しかし、近年のダイヤ改正で10分ヘッドで走る快特と羽田空港開業による列車の増発は、普通列車に高い加速性能が要求されることとなりまた老朽化もあって、今では本線で運用されることは稀になり、支線系統である大師線で主力として活躍しています。その大師線の沿線は工場地帯ではあるのですが、近年の不景気などで利用は伸び悩んでいるとのことです。

その大師線と700系が輝く時期が、まさに正月の初詣シーズンです。この沿線には言わずもがな、初詣の参拝客ランキングで常に上位にある「川崎大師」があり、この時期は臨時ダイヤで運行されます。4ドアの収容力を如何なく発揮する絶好の機会です。

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大師線の初詣輸送に活躍する700系 2005年1月2日 京急川崎で筆者撮影(携帯電話使用)

大師線では例年、初詣シーズンにはヘッドマークが全列車に取り付けられムードを盛り上げます。
本線では走ることが難しくなってしまった今、大師線は700系に残された最後の活躍の場に思います。しかし、大師線にも1000形(旧タイプ)が進出しています。

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700系のトップナンバー車も健在 2005年1月2日 京急川崎で筆者撮影(携帯電話使用)

本来ならば、本線普通列車のスペシャリストとしての活躍が期待された700系が輝く季節は、今の時期です。好き好んで悪い見掛けになったわけではない700系の活躍を、川崎大師へお参りに行くがてらに注目してみてはいかがでしょうか?

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2005.01.01

2005年 賀正

皆様、あけましておめでとうございます。
本年も、「Kaz-Tの鉄道趣味で今日も行く」をよろしくお願いいたします。

と、いうことで早速2005年元旦に走った初詣・初日の出列車を新宿駅で撮影してきました。

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3:10発特急外房初日の出3号はニューフェイスのE257系500番台を使用
なお、3:00発の特急外房初日の出1号は255系

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3:16発快速外房初日の出81号は今年で引退となる予定の183系原色を使用

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3:00発小田急ロマンスカー「ニューイヤーエクスプレス9号片瀬江ノ島ゆき」は30000形EXE

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4:40発小田急ロマンスカー「ニューイヤーエクスプレス15号片瀬江ノ島ゆき」は7000形LSE車

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3:30発京王線急行「迎光かがやき号」は都営新宿線からの直通列車・新宿から急行 都営車が高尾山口まで行くのはこの時のみ

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3:50発京王線急行「迎光かがやき号」は8000系を使用 このあと4:20発も同様
(この3:50発急行「迎光かがやき号」は撮影後出発直前にヘッドマークが外されたとのことです。こちらにその記述がありました。)

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東京メトロの「新春ライナー号」は丸の内線荻窪から銀座線浅草までの直通列車

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4:30発快速「熱海初日の出1号」は485系お座敷車「宴」を使用
このあと成田から到着した特急「成田山初詣号」は253系を使用

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5:00発快速「熱海初日の出3号」は485系お座敷車「華」を使用

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その4分後に日光から到着した快速「日光初詣号」は183系「彩野」を使用

今年も皆様方にとって良い年であることを祈念いたします。

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