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2004.11.17

鬼怒川温泉まで進出 AIZUマウントエクスプレス

 東武鉄道ホームページのリリースによりますと、来年3月をめどに現在会津鉄道会津田島~JR会津若松を結ぶ快速列車「AIZUマウントエクスプレス」が、野岩鉄道会津鬼怒川線を経由して、東武鬼怒川線の鬼怒川温泉まで直通運転を開始するという記事がありました。鬼怒川温泉で浅草からやってくる東武鉄道の看板列車、特急「スペーシア」に接続し、浅草から会津若松まで4時間で結ぶというものです。

 AIZUマウントエクスプレスは現在1日2往復、会津高原・会津田島から会津若松まで、土・休日には1往復喜多方まで延長運転してしています。車両は、キハ8500形と称しリクライニング機能がついた座席を持つ大変豪華な車両です。

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2002年3月23日 営業運転開始の日 会津鉄道 会津田島駅で筆者撮影

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2002年3月23日 JR東日本磐越西線 会津若松駅で筆者撮影

 さて、このAIZUマウントエクスプレスに使用される車両についてもうご存知の方も多いと思われますが、かつて名古屋鉄道で新名古屋からJR高山本線に直通し高山まで走っていた特急「北アルプス」に使用されていた車両です。JR線内ではJR東海の「ワイドビューひだ」と併結運転を行っていたのですが、利用客の減少などにより、2001年9月いっぱいで廃止となりました。その当時で車齢10年そこそこであったこの8500形でしたが、新天地である会津鉄道において看板列車として新たな活躍をしています。
 ここで、名鉄時代のキハ8500形の画像もお見せいたします。

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2001年9月24日 名鉄新名古屋駅で筆者撮影

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2001年9月24日 JR東海高山本線 美濃太田駅で筆者撮影

 会津鉄道移籍時にだれもが思ったであろう妄想で、「キハ8500形を使って東武浅草から会津若松までの直通特急を」と考えたと思うのですが、さすがに気動車では東武浅草に乗り入れられないようでしたが、鬼怒川温泉直通でスペーシアと接続ということで、いちおう形にはなったのではないかと思います。

 会津の地で活躍の舞台を得たキハ8500形の、さらなる活躍を期待せずにはいられません。

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コメント

今となっては貴重な画像ですね。私は名鉄時代の同車を一度も見ることなく終わってしまいました。
ひだとの連結、これこそ究極の「異社連結」でして、日本では本当に稀な例ですよね。今でもあるのは貨車くらいでしょうか?
その昔は南海の急行きのくに、島原鉄道、茨城交通では線内に入る国鉄車の前に茨交車がくっつくなどの例がありました。
私としては京急で是非こういう例をしてほしいなと思っております。

投稿: SATO | 2004.11.17 23:14

SATOさん、コメントありがとうございます。

この記事で、北アルプスを美濃太田で撮影した時は、後ろに「ひだ」を連結していました。先に「ひだ」が美濃太田に到着して、一旦側線に引き上げて北アルプス到着後に併合を行ったようです。
異社連結とともに、ライバル会社同士の車両の連結ということでユニークであったのですが、今となっては思い出です。
というよりも、北アルプスが廃止となってもう3年が過ぎたのかとふと思ったりもしました。

投稿: Kaz-T | 2004.11.18 00:11

はじめまして、r104と申します。

「AIZUマウントエクスプレス」鬼怒川温泉延長の件、こちらで初めて知りました。私も本当なら「浅草まで・・・」と願っていたのですが、「スペーシア」と接続と言うことでまあ御の字といった所でしょうか。

会津鉄道も経営は苦しいかと思いますが、ぜひとも頑張って欲しいと思います。

投稿: r104 | 2004.11.20 00:06

r104さん、初めまして。ようこそ、当blogにご来場いただきまして、ありがとうございます。

r104さんと同じように私も「浅草進出を」と期待していたのですが、さすがに東京の浅草まで気動車での乗り入れはできなかったようです。

会津鉄道がキハ8500形を導入した理由として、従来車の老朽化と旅客誘致のためと聞いております。経営はかなり苦しいと思いますが、会津地方の顔として東武・野岩及びJR東日本と協力して、千客万来を私も期待しているところです。

このblogは完全に鉄道の記事しか存在していませんが、これからもご来場お待ちいたしております。

投稿: Kaz-T | 2004.11.20 10:50

はじめまして。
8500が浅草まで来ない理由ですが、
既に東武側で内燃車免許を持った方がいない。
予備車不足。
東武側で故障発生した場合のメンテ。
が問題のようです。
実現の可能性はゼロに近いです。残念ですが。

投稿: nicenature | 2005.02.28 00:05

nicenatureさん、当ブログにようこそお越しくださいました。

キハ8500形の浅草乗り入れを望んでいた自分でしたが、理由はおっしゃるとおりなので叶わぬ夢のようです。
しかし、鬼怒川温泉で東武スペーシアと接続して浅草~会津若松を結ぶのであるならば、キハ8500形は十分にその役を果たすと思います。

また、会津方面へ行ってみたくなりました。

と、いうことですが、このブログは鉄道の話題専門のブログと化しております。これからもよろしくお願いいたします。

投稿: Kaz-T | 2005.02.28 22:48

はじめましてjetsoyaziと申します。
いきなりの訪問失礼します、
やや話しがそれますが
まだしぶとく8500系の都心乗り入れを切望しています、東武300系の前面を貫通式の改造で8500系と併結可能にして、下今市で分割併合し都心へは無動力付随車として乗り入れ
は如何でしょう、技術的な問題はあるでしょうが北海道函館本線の例もあります、経営的な
問題もあるでしょうがここはひとつ細かい事は
抜きにして夢は大きくありたいものです、勿論
乗り入れ先は新宿です。

投稿: jetsoyazi | 2005.06.18 12:02

jetsoyaziさん、当ブログにようこそお越しくださいました。

おっしゃるとおり私も、名鉄キハ8500系会津鉄道移籍時に「浅草から会津若松への直通特急」を夢見ていました。
やはり、東武線内の都心地域に気動車を乗り入れることが、いろいろな面で不可能であったためかと思います。
300系に牽引させてというのも良いアイデアですね。しかしこれでは300系の負担が増えてしまいますので、電車・気動車の協調運転でと、夢は膨らむ一方であると思います。

しかし、スペーシアで鬼怒川温泉接続ならば、一応形になったと思えるとともに、これで会津地方への列車の旅の魅力が増したと感じるところです。

さて、このブログは筆者の趣味に忠実に執筆しているもので、完全な鉄ブログと化しています。これからもよろしくお願いいたします。

投稿: Kaz-T | 2005.06.19 00:50

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