1476.【JR四国】四国特急運行開始50周年記念入場券
鉄道開業150周年を迎えた2022年、四国地方では特急列車の運行開始から50周年の佳節を迎えました。
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名称 :四国特急運行開始50周年記念入場券
発行社局:四国旅客鉄道
発売日 :2022年10月14日
値段 :各170円
購入箇所:JR四国ツアー (Web販売)
シリアルNo.:0525
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四国地方において特急列車の運行が始まったのは、1972年3月の山陽新幹線新大阪~岡山開業時になります。当時は岡山から宇野線の終点宇野から高松へ連絡船を乗り継いで、高松から予讃線松山方面宇和島を結ぶ「しおかぜ」号と、高松から土讃線高知方面中村を結ぶ「南風」号が設定されました。車両は181系気動車により運転を開始しました。その後国鉄最後のダイヤ改正とされる1986年11月にステンレス車体の185系気動車が導入され、1987年のJR四国が発足することになります。JR発足の翌年、瀬戸大橋線開業により「しおかぜ」「南風」は岡山発着となり、瀬戸大橋を渡り本州から松山・高知方面の都市を結ぶ特急となり、高松発着列車は「いしづち」「しまんと」に変更されました。また高徳線徳島方面へ「うずしお」号など、各区間で特急列車が設定されました。
瀬戸大橋の開通は遅れていた四国内の高速道路網の整備を推し進める結果となったことから、四国の特急列車は高速化が進められることになりました。JR四国では世界初の振り子機構をもつ気動車2000系が主に土讃線「南風」等に導入、そして遅れていた電化については予讃線で電化が進められ1993年に高松~松山・伊予市間の電化が完成、これに合わせて予讃線「しおかぜ」「いしづち」には振り子機構を持つ特急型電車8000系が導入されました。
高速道路網の整備という脅威にも対抗しつつ充実していった四国の特急列車、近年では予讃線の「しおかぜ」「いしづち」に8600系電車が登場、土讃線「南風」「しまんと」には2700系気動車が導入され、車両のラインナップに変化が生じています。
四国地方で特急列車が運行を開始して、50周年を迎えたことから発売されました記念入場券になります。短冊型で入場券券面に記載されている6駅でそれぞれ発売された他、JR四国のWebサイト「JR四国ツアー」にてWeb販売も行われ、Web販売では6駅分セットで発売されました。その図柄は今から50年前の特急運行開始時に当時の国鉄・四国総局により発売された記念きっぷをアレンジし、181系気動車から歴代の四国特急で活躍した車両のイラストをあしらいました。
なお、四国特急50周年ではこの他に硬券の乗車券・特急券をセットにした記念きっぷが、「しおかぜ」「南風」それぞれ発売されました。昨今鉄道150周年関連で多くのアイテムの発売が各社である一方で自分の懐具合もあり、四国特急50周年関連ではこの記念入場券を購入したのみにとどめました。
運行を開始してから50周年を迎えた四国の特急列車、四国地方の険しい地形を縫って敷設されたカーブが多い線形である一方で、高速道路網の整備進展という脅威もある厳しい環境の中で、振り子式車両を導入するなどにより高速化を図ってきました。これからも四国の鉄道網を支える特急列車群になります。