1403.【三岐】三岐鉄道開業90周年記念乗車券
鈴鹿山脈の藤原岳から産出されたセメントを運んだ路線、開業から90周年の佳節を迎えました。
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名称 :三岐鉄道開業90周年記念乗車券
発行社局:三岐鉄道
発売日 :2021年7月23日
値段 :1,100円
購入箇所:西桑名駅
シリアルNo.:0714
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開業から90周年を迎えた路線は三岐鉄道三岐線になります。三重県の富田から鈴鹿山脈の藤原岳の麓西藤原を結ぶ路線になります。1931年7月23日に富田から東藤原まで開通、同年12月に西藤原まで全線開通しました。この路線は藤原岳にて産出されるセメントを運ぶ目的で開通しました。社名になった三岐とは設立時に三重県から岐阜県の関ケ原を結ぶ意図があったとのことですが、三重県内の西藤原から先には延びることはありませんでした。開業時は蒸気機関車での運行でしたが、1954年に全線電化となり1956年から旅客列車も電車での運行となりました。
1970年に近鉄富田駅に乗り入れる路線が開通したことにより、旅客列車は近鉄富田発着の列車が多くなり1985年には関西線富田発着の旅客列車は廃止となり、現在では近鉄富田から西藤原を結ぶ旅客列車と、JR関西線富田から東藤原間で貨物列車の運行が行われています。
開業90周年を迎えて発売されました記念乗車券になります。開業時に用意された蒸気機関車E102と1972年に導入されたモハ150形をあしらったC型硬券乗車券2枚が、三岐鉄道の歴史等を綴った台紙にセットされています。この記念乗車券は三岐線内の他北勢線の有人駅でも発売され、自分は北勢線の西桑名駅にて入手しました。なお、この記念乗車券にあしらわれている蒸気機関車E102は現在、西藤原駅構内にて保存・展示されています。
開業90周年を迎えた三岐鉄道三岐線、現在運行されている旅客列車はすべて西武鉄道から譲渡された車両で運転されています。西武時代は401系・701系・新101系と呼ばれた車両、一部車両に西武時代の赤電塗装・黄色塗装が再現された編成があり注目を集めています。また貨物列車がJR富田から東藤原間でセメント及び炭酸カルシウム・フライアッシュの輸送を行っており、三岐線内では電気機関車重連による長大編成となっており、こちらも三岐線の特徴の一つになっています。
90年周年を迎え、これからも地域の発展に貢献する三岐鉄道であります。