1555.【わたらせ渓谷鐵道】足尾鐵道全通110周年記念乗車券
日本の近代化に大きく貢献した路線、本年2024年で全線開通から110周年の佳節を迎え記念きっぷが発売されました。
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名称 :足尾鐵道全通110周年記念乗車券
発行社局:わたらせ渓谷鐵道
発売日 :2014年8月25日
値段 :1,000円
購入箇所:YOKOHAMAトレインフェスティバル2024会場(横浜そごう他)
シリアルNo.:0806
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日本の近代化・工業化に向けて栃木県の足尾銅山で産出された銅鉱石を輸送する目的で開業した足尾鐵道、1914年8月25日に足尾本山までの全線が開業しました。本年で全通110周年を記念して発売されたアイテムです。このアイテムも本年横浜で開催されました鉄道の日イベント会場に出展していたわたらせ渓谷鐵道ブースで購入しました。
足尾鐵道は1918年に国有化され戦後は国鉄足尾線として運行されてきましたが、足尾銅山が1973年に閉山となると沿線の過疎化が進み旅客も貨物輸送量も大幅に減少してしまいました。そしてJR発足から約2年が過ぎた1989年3月に、足尾線は第三セクター会社わたらせ渓谷鉄道に転換されました。
路線については1973年に草木ダム建設に伴い路線付け替え区間が発生したとともに、貨物列車しか運行されなかった末端の間藤~足尾本山は廃線となっています。
この記念乗車券は、足尾鐡道・国鉄・JR・わたらせ渓谷鐡道とそれぞれの時代をイメージした硬券乗車券4枚が台紙にセットされています。その台紙には、開業時のSL、国鉄時代に活躍したC12蒸気機関車やDE10ディーゼル機関車、キハ20系気動車などがあしらわれています。
蒸気機関車が銅鉱石を満載した貨車をけん引していた時代から、今では観光トロッコ列車が運転される路線となった旧足尾線。JR両毛線の桐生から渡良瀬川の渓谷沿いを進み銅山で栄華を誇っていた足尾の街を結ぶわたらせ渓谷鐵道、自然の渓流と歴史に触れられる路線として今日も運行されております。