1247.【ひたちなか海浜鉄道】ひたちなか海浜鉄道開業10周年記念乗車券・記念入場券
茨城県の常磐線勝田駅から阿字ヶ浦を結ぶ湊線、茨城交通からひたちなか海浜鉄道に移管して、本年2018年で10周年の佳節を迎えました。これにあわせて発売されました記念きっぷを公開いたします。
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名称 :ひたちなか海浜鉄道開業10周年記念乗車券
発行社局:ひたちなか海浜鉄道
発売日 :2018年5月13日
値段 :1,000円
購入個所:那珂湊駅
シリアルNo.:0194
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名称 :ひたちなか海浜鉄道開業10周年記念入場券
発行社局:ひたちなか海浜鉄道
発売日 :2018年5月13日
値段 :600円
購入個所:那珂湊駅
シリアルNo.:0164
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茨城交通が運営していた湊線、利用客の低迷で廃止という提案がなされましたが、沿線地域において存続運動が実施された結果、2008年4月1日にひたちなか市が主に出資した第三セクター鉄道、ひたちなか海浜鉄道に移管されました。
移管に際しまして公募により社長を募集し、発足後は沿線地域の方々と活性化にむけた地道な取り組みを行ってきました。車両については外装を変更した一方、残っていた旧型車両については国鉄気動車色を再現して人気を集めました。活性化策などが実を結ぶ経営も安定してきた中、2011年3月11日に発生した東日本大震災ではこの路線も大きな影響を受け数か月間全線運転ができない状況に追い込まれましたが、その後復旧を果たし運転再開しました。また設備面については、金上駅に交換設備を復活させたり、新駅として高田の鉄橋駅を開業させました。また一方で人気を集めていた旧型気動車についても置き換えを行い、兵庫県で廃線となった三木鉄道から1両譲り受けたのち、JR東海及び東海交通事業からキハ11形を譲り受け車両の更新を行いました。
さらに特筆すべきこととしまして、那珂湊駅に迷い込んだ猫を世話したところこの駅に住み着き「駅ネコ」として、人気を集めるようにもなりました。
地域の鉄道として再出発して10年という節目を迎えて発売されました記念きっぷになります。記念乗車券は現在活躍中の車両をあしらった台紙に硬券・常備軟券がセットされ、記念入場券はひたちなか海浜鉄道発足後にエピソードがあった4駅(金上駅・高田の鉄橋駅・那珂湊駅・阿字ヶ浦駅)の硬券入場券がセットされました。
開業から10周年を迎えたひたちなか海浜鉄道ですが、これから先には阿字ヶ浦からひたち海浜公園までの延伸計画があり、また沿線において統廃合により新設される小学校の前に新駅の予定があり、この鉄道を活用した取り組みが行われようとしています。
地域の皆様方と協力して、これからのひたちなか海浜鉄道の発展を祈念したいと思います。